【カジュアル面談もOK】来社不要!WEB・電話でもカウンセリング実施中!

閑職とは?望まぬ部署へ異動になった場合の過ごし方やキャリアアップの方法

会社員である以上、組織内の人事異動で望まない部署に配置転換されてしまうことは誰にでも起こり得ます。

重要なのは、そこでの過ごし方です。たとえ閑職と呼ばれるポストに就いてしまっても、年齢次第ではキャリアの積み直しは十分可能です。

この記事では、閑職の仕事の特徴や回される理由、そこからのキャリアアップの方法について解説します。

閑職の意味や対義語は?

閑職の「閑」の字には、「ヒマ」「静か」というような意味があります。つまり閑職とは、ヒマな職務や重要でない職のことです。

一般的に、組織内では望まれない仕事を指し、「閑職に左遷される」「閑職に追いやられる」といったネガティブな表現をされることが多いでしょう。

閑職と似た意味を持つ言葉には「窓際族」「社内ニート」などがあります。窓際族とは出世コースから外れた余剰の社員のことで、仕事がなくヒマなため定時まで窓の外を眺めて過ごしている光景を表現したものです。

数年内には定年を迎えるなど、年齢的にもこれ以上のキャリアップは望めない、中高年層の社員を指すことが多いでしょう。

一方の社内ニートとは、同様にヒマで重要でないポストに就いた若年層のことです。窓際族が中高年層を指すのに対し、社内ニートは20~30代の働き盛りの若者に向けて使われるのが、大きな違いです。

閑職の対義語には、責任が重い仕事を意味する「重職」や非常に忙しい職務を指す「激職」などがあります。このほか、社内でも重視されており、エリートコースの王道とされている部署を「花形部署」と呼ぶ場合もあります。

閑職に見られる5つの特徴

閑職には、一般的に次のような特徴があるとされています。

  • 仕事の量が少ない
    閑職の一番の特徴ともいえるのが、業務量の少なさです。

    出勤しても特にやることがない、頼まれてもすぐに終わってしまうということが多く、次の仕事までネットサーフィンをしたり、片付けをしたりして時間を潰さなくてはならないことが多いでしょう。
  • 簡単で単純な作業が中心
    新入社員でもできるような簡単な仕事ばかり繰り返すポジションのことも、閑職と呼びます。

    例えば、コピー取りやお茶くみ、ファイリング、備品の注文といった、誰にでもできる作業や雑用を淡々と繰り返す状況が当てはまります。また、単純作業も最終的にはヒマになりやすいでしょう。
  • 重視されていない
    組織において重視されていない仕事であるのも閑職の特徴です。

    備品の注文なども組織運営の中では必要な業務の一つですが、備品が不足したところでビジネスの継続に影響するわけではありません。
  • うらやましいと思われる場合もある
    働き方が多様化しており、仕事に対する価値観が変化している現代では、閑職=必ずしもネガティブと捉えられるわけではなくなっています。

    その背景には、共働き世帯が急増してワークライフバランスを重視する声が大きくなっていることや若い世代における仕事に対する意識の変化などが挙げられます。

    その一つの裏付けとして、公益財団法人日本生産性本部が毎年おこなっている新入社員を対象に実施してきた働くことへの意識調査 の結果の一部を紹介します。

    平成31年度新入社員を対象に実施した同調査 によると、「人並み以上に働きたいか」という問いに対し、「人並みで十分」と答えた割合は63.5%と過去最高を更新しました。

    また、仕事と生活についても両立を望む回答が77%と多数を占めました。つまり、若年層の中には、仕事はほどほどでも良いとする考え方が広がっています。

    責任やプレッシャーを感じることなく、ある程度の給料をもらえる閑職のポジションは、場合によってはうらやましいと思われる可能性があるということです。
  • リストラ候補になり得る
    経営状況が悪化すれば、企業は当然人員削減を考えます。その際、リストラ候補になりやすいのは、成績が悪く、かつその期間が長く続いている社員でしょう。

    閑職では、成果を出すことは難しいため、いざというときにはいわゆる「肩叩き」にあってしまう可能性があります。

閑職に回される理由はさまざま

閑職に回される理由は一つではありません。ここでは、よくある理由を紹介します。

仕事での失敗やスキル不足

まず考えられるのは、仕事で大きな失敗をしてしまったことで「仕事のできない社員」というレッテルを貼られ、閑職に回されてしまうケースです。

大きな失敗はなくても、スキルが不足している場合にも、責任のない簡単な仕事を与えておこうと判断される場合が多いでしょう。

                    

上司に嫌われた

上司の中には、自分の意に沿わない部下を担当業務から外して仕事を与えなかったり、閑職のポストに異動させたりする人もいます。

本来、上司は部下を公平に育成する立場にあり、仕事に私情を持ち込むべきではありません。しかし、上司という優位な立場を利用して、部下に理不尽な仕打ちをする上司も少なからずいるのが実情です。

上司が部下を個人的な理由で意図的に干したり、明らかに能力に見合わない簡単な業務だけをやらせたりすることは、パワハラに該当する可能性のある行為です。

社風とのミスマッチ

社風とのミスマッチも考えられる理由の一つです。仕事を遂行する能力が高くても、考え方や仕事の進め方などが社風と合わないと、上司や同僚から疎まれやすくなります。

例えば、主体的に行動するタイプの人は、保守的な職場やトップダウン傾向が強い職場では浮いてしまいやすいでしょう。

十分な協力が得られない結果、成果を上げられず、それを理由に閑職に回されたりする場合もあります。

病気や体調不良

病気や体調不良となって会社を長期休職し、戻ってきたら用意されていたのは閑職だったというパターンも少なくありません。

企業側の配慮で、責任や残業がない仕事を用意してくれた可能性もあり、体調が回復次第では、元の仕事に戻れるかもしれません。

ただし、閑職に回されたことでモチベーションが下がり、メンタル的に追い込まれてうつ病になるなど、かえって体調が悪化してしまう恐れもあります。

パワハラなどの問題行動

パワハラなどの問題行動のペナルティとして、閑職に降格させられるケースも珍しくありません。2020年6月より、まずは大企業を中心に職場におけるハラスメント防止対策が強化されました。

2022年4月からは中小企業においても義務化されることが決まっており、組織内でのパワハラに向けられる世間の目は一層厳しくなっていくと考えられます。

まだ部下がいない若い世代の人では、パワハラをするリスクは低いかもしれませんが、同僚などへのセクハラやマタハラなどの加害者になる可能性は十分あり得ます。

閑職での過ごし方やキャリアアップの方法

閑職は定時で帰れる楽な仕事という見方もできますが、企業の業績次第ではリストラ候補にされやすいため、その立場を楽観視し過ぎるのは禁物です。

時間に余裕がある状態を逆手に取り、自らのスキルアップやキャリアップにつながる活動に使いましょう。

目の前の仕事は淡々とこなす

前提として、与えられた業務は責任をもってやり遂げましょう。給料をもらう以上、多少の不満には目をつぶらなければなりません。

頼まれたことはきちんとやるという姿勢を示せば、周囲の目も変わってくるかもしれません。地味な仕事であっても、決して投げやりにはならないようにしましょう。

スキルアップに励む

閑職の場合、毎日定時で帰れたり、有休を使ったりもしやすいでしょう。つまり、働きながら勉強やスキルアップに励む絶好の機会です。

エクセルやパワーポイントなどのパソコンスキルや英会話など、どの職場でも武器になるスキルを身に付けておきましょう。ウェブデザインやプログラミングなども将来性が期待できる分野です。

資格取得を目指す

資格取得を目指すのも手です。TOEICや英検、簿記やMOS、FPなどの資格は、幅広い業務に役立ちます。

時間に余裕があれば、社会保険労務士やキャリアコンサルタントなど、難易度が高い資格にも挑戦できるかもしれません。まずは、自分の今後のキャリアプランを描き、そこで有利になる資格をリサーチしてみると良いでしょう。

閑職で実績を積み上げにくい場合でも、アピールできる資格やスキルがあれば、転職活動を有利に進められるはずです。

副業を始める

会社が副業を許可している場合、余った時間で副業を始めてみるのも賢い過ごし方です。

クラウドソーシングの普及により、自宅でもパソコンとネットワーク環境があれば、簡単に仕事ができる時代となっています。在宅ワークには、身体的な負担が少ない、働く時間を調節しやすいなどのメリットもあります。

本業とデータ入力やアンケート回答といった単純作業から、Webライティングやブログなど文章で稼ぐもの、翻訳や動画編集といった専門性を生かすものまで選択肢も豊富です。

転職して環境を変えるのも手

閑職に回されるのは必ずしも自分の能力不足ではなく、上司との相性の悪さや社風とのミスマッチが原因の場合があります。実力があるのにもかかわらず、働き盛りの期間を閑職で過ごすのはもったいないでしょう。

閑職に就いてしまい、そこから挽回するチャンスがなかなか巡ってこない場合には、転職して環境を変えるのも手です。自分の実力を十分に発揮でき、キャリアアップも望める職場が見つかるかもしれません。

閑職から転職するコツ

転職したいと思っても、転職先が決まるまでは退職しないようにしましょう。ブランク期間が長くなればなるほど、一般的に転職では不利になります。

なかなか転職先が決まらないことに焦って、再び自分に合わない職場を選んでしまっては本末転倒です。20代が転職にかかる期間は、3カ月が目安とされています。

スピード感をもって、計画的に準備していきましょう。年齢が若いほど、即戦力ではなく、ポテンシャル採用をしてもらえる可能性も高まります。

20代の転職方法

20代に転職には転職サイトから応募する、エージェントを使う、ハローワークに相談するなどの方法があります。転職サイトは自分のペースで活動を進めたい人に便利です。

エージェントはコンサルタントから転職活動のアドバイスを受けられるほか、非公開求人を紹介してもらえる場合もあります。

ハローワークは、地元で仕事を探したい人に適しています。平行して登録しておいても良いでしょう。

若手でも意図せず閑職に回されてしまう可能性はゼロではありません。ポイントは、できるだけ前向きに考えて、早めに抜け出す努力をすることです。

転職も視野に入れて、自分の能力や適性を発揮できる職場を探しましょう。

では

専任キャリアアドバイザーが個別キャリアカウンセリングによって
あなたに最適なお仕事をご紹介します。

 

【無料】転職支援サービスに申し込む

現在の就業状況を教えてください。

サービスについて

マイナビジョブ20'sは、マイナビグループ唯一の20代専門転職サービスです。面接対策・書類添削・求人紹介・適性診断など、充実した体制で皆さまの転職活動をフルサポートいたします。

セミナー案内

一覧を見る

マイナビジョブ20'sでは書類作成のコツや、業界・職種を理解する相談会などの無料イベントを数多く開催しています。

20代・第二新卒・既卒向けの転職支援ならマイナビジョブ20's

マイナビジョブ20'sは、20代・第二新卒・既卒向けの転職エージェントです。
マイナビグループだからできる、良質な求人情報と人材紹介会社ならではのプロのキャリアアドバイザーが、個別キャリアカウンセリングや面接対策であなたに最適なお仕事をご紹介。
求人企業様から依頼を受けている求人も全て「20代の若手社会人」を必要としている求人となります。お気軽にご相談ください。

マイナビジョブ20'sに申し込む