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「コンセンサスを得ておいてください」の正しい意味とは?

「コンセンサス」とは、ビジネスシーンで多用される横文字の一つです。上司や先輩から「コンセンサスを得ておいて」と指示を受けることが日常的に起こり得るでしょう。

ただ、コンセンサスの意味が解らなければ、仕事でトラブルになってしまう可能性が大いにあるのです。今回は、ビジネスシーンにおけるコンセンサスの意味と使い方、ビジネスシーン以外でのコンセンサスの意味について説明します。

ビジネスシーンにおける「コンセンサス」の意味とは?

コンセンサスは、英語で「consensus」と表記され、一般的には「一致した意見、総意」という意味です。

ビジネスシーンにおけるコンセンサスの意味は2つあります。1つ目は「複数の人の合意もしくは意見の一致」という意味です。2つ目は「根回し」という意味があります。合意もしくは意見を一致させるために、話し合いの前に複数人に承諾を得ておくという意味で使用されていることがあるのです。

1つ目の意味において重要なのは、コンセンサスが「複数の人」に対するところにあります。プロジェクトを進めるときには、多くの人や企業などが絡んできます。

そうなると、複数人で話し合いや打ち合わが行われることになるでしょう。

こうした場面で、スムーズにプロジェクトを進めるときに「コンセンサス」を得ることが非常に重要となります。ちなみに、合意を得る相手が複数ではなく1人の場合は、コンセンサスではなく、アグリメント(agreement)を使うこともあります。

コンセンサスゲーム

人と人とが意見を合わせるのは、ビジネスにおいて非常に重要なポイントとなっています。

ですから、何らかのプロジェクトを進めるためにも、企業の中でしっかりと合意形成が行えるようなスキルを磨く必要があるのです。

コンセンサスゲームは、新入社員研修や管理者研修で利用されているチーム内で合意形成を行うゲームとなっています。研修に参加したメンバーで何人かのチームに分けられ、各チームに課題が与えられ、話し合いが行われていきます。そして、話し合いで得られた課題の回答を発表後、チーム内で合意形成が行われたかを確認するのです。

このように意見を一致させたり、同意を得たりすることは、社会人になってから重要なスキルであるといえるでしょう。こうしたスキルを会得するには、意思疎通が重要な要素となります。

ビジネスシーンにおける「コンセンサス」の使い方

ビジネスにおけるコンセンサスの使い方はさまざまです。ここからはコンセンサスを使った例文を交えながら紹介していきます。

ニュアンスが少し違うだけで、コンセンサスの持つ意味も微妙に変化するのです。

就職先で上司や先輩から指示されたときにも、その意味を正しく受けとれるために理解しておくようにしましょう。

根回し・事前交渉の合意の意味で使用されるパターン

「10日後の社内会議に向けて、関係者のコンセンサスを取っておきましょう」。この例文では、関係者に事前に交渉をして合意を得ておくという意味になります。

ですから、社内会議が始まるまでに関係者と話し合いを行い、意見を聞きましょう。他にも「絶対に直属の上司のコンセンサスを得ておいてください」では、直属の上司へ事前交渉して話を通しておくように指示をされた状態となります。

業務を円滑にするためにも、必ず上司と話す機会を作って交渉するようにしましょう。

複数人からの合意や同意の意味で使用されるパターン

「この案件は、A社のコンセンサスは取れていますか?」では、案件の内容に関してA社の同意は得ている状態にあるのかどうかという意味です。

この例文の中にも「根回し」や「事前交渉」の意味が含まれており、事前の交渉を行ってA社に同意を得ているのかといった意味にもなります。注意しなければならないのは、単にA社に「説明しただけ」の状態になっていないかです。

A社に行った説明に対して、A社がどういった反応をしたのかを確認し、質問者に報告しなければなりません。A社からの同意の意見がひき出せているのであれば「はい、問題ありません」と答えられるでしょう。

特定の集団からの合意や同意の意味で使用されるパターン


同意や合意の他にも「方向性をそろえる」「意思統一する」といった、多少あいまいな意味合いもあるのです。

全会一致の意味で使用されるパターン

「今回の会議は、コンセンサス方式の会議とします」と、会議の開口一番に進行役が発言しても意味が解っていなければ、どのように進んでいくか理解できません。

「コンセンサス方式の会議」は会議を進めていく方法のひとつで、「全会一致」で結論を出す会議となっています。多数決で結論を決定する会議では多数派の意見が採用されるため、多くの会議参加者は満足することが可能です。

しかし、少数派の意見や細かい部分で反対の意見が現れることがあるので、不満が生じる可能性があります。 こうした不満が出ることを避けるために使用されるのがコンセンサス方式の会議です。会議に参加した一人ひとりが、反対の意見や意思がないことを確認することができ、そのうえで全会一致の決議が成立します。

もし、反対の意見や賛成しない人がいる場合は、決議が承認されません。よって、1人の反対意見に大きな意味が生じ、会議の決定に大きく影響を与えることになります。全員が納得するまで議論が続けられるのです。

そのため、コンセンサス方式の会議では、根回しや事前交渉などの意見の調節が行われるのが一般的となっています。会議の前に当事者同士で意見や条件の交換をしておき、議論をとりまとめる着地点を決定しておくのです。

コンセンサス方式の会議の意味を知らずに、特に強い意見を持っていない状態で反対をしてしまうと、会議の進行の妨げになってしまいます。

右も左もわからない状態であれば、大多数の意見に合わせてどういった流れになるのかを見届けるのも一つの手です。

株式や投資における「コンセンサス」

一方、株取引や投資の世界においてのコンセンサスは、これまでに説明した意味とは違ってきます。では、株式・証券用語におけるコンセンサスとは、どういった意味をもつのでしょうか。

市場コンセンサス

株式や証券の世界でコンセンサスという言葉を使うとき、意見の一致や合意という意味では使用されません。株式・証券用語における意味は、証券会社や調査会社のアナリストが企業の業績や経済の指標に対する市場予想の平均値のことを指します。

単体で「コンセンサス」と使用されることもありますが、「市場コンセンサス」「コンセンサス予想」などと言い換えたりすることもあるのです。

株式投資や証券取引を行うときには、企業の業績を予想する必要があります。ただ、自分だけで企業の業績を予想するには、専門的な知識が必要であり、その知識があったとしても調査に時間がかかるでしょう。そこで必要となるのが市場コンセンサスです。

株式をどのように売り買いするのかを決めるときには、企業が発表する業績予想とアナリストなどによる業績予想の平均である市場コンセンサスが役に立ちます。企業側が公表する業績予想だけではなく、コンセンサスも交えて検討する理由は、企業側の業績予想が保守的なものになっていることが多いためです。

そのため、実際の実績と大きくかけ離れてしまうケースもあります。よって、複数のアナリストによって導き出された業績予想の平均値が役に立つのです。

企業予想とコンセンサスの差

企業の予想と複数のアナリストによる予想には、大きな差が生じることがあります。では、企業の予想とコンセンサスに差があると、どういったことが起こるでしょうか。

たとえば、企業予想がコンセンサスよりも大きい場合、買い注文が増える傾向となります。企業の予想が保守的な場合、実際には予想よりも上回ることが多いです。よって、企業予想の上方修正について発表されることがあります。

買い注文における好材料である上方修正の情報によって、買い注文が増える可能性があるのです。また、企業の実績がコンセンサスを大きく上回った場合も、株価が上がりやすい傾向にあります。

ただ、企業予想や実績とコンセンサスは、あくまでも判断材料です。上がりやすい「傾向」があるだけで、絶対に上がるわけではないことも考慮しなければなりません。

専門家でも読み違えることは決して珍しくないので、コンセンサスが絶対的なものと思わないことも考えておきましょう。

QUICKコンセンサス

「QUICK」を直訳すると「速い」という意味になります。ただ、QUICKコンセンサスが速いコンセンサスであるとか、コンセンサスの情報が速いといった意味ではありません。QUICKは、金融情報サービス会社である株式会社QUICKのことを指します。

主に、さまざまな情報源から仕入れた金融経済情報をまとめ、市場に関わる人へと提供するサービスを行っているのです。そんな金融情報ベンダーの株式会社QUICKが独自に集計したアナリストの企業予想であるコンセンサスのことをQUICKコンセンサスといいます。

IFISコンセンサス

IFISはInternational Financial Information Serviceの略で、直訳すると国際金融情報サービスとなります。

ただ、IFISコンセンサスのIFISは、金融情報サービス会社である株式会社アイフィスジャパンのことを指すのです。

IFISコンセンサスは、株式会社アイフィスジャパンが複数のアナリストによって導き出した企業予想であるコンセンサスのことをいいます。

QUICKコンセンサスとIFISコンセンサスの違い

市場予想の平均値を算出する会社の違いで、QUICKコンセンサスと呼ばれたり、IFISコンセンサスと呼ばれたりします。

算出されるコンセンサスは、専門家であるアナリストの人数が多ければ多いほど偏りが少なくなるため、平均値としてはより正確である可能性があるのです。

よって、1銘柄に対してなるべく多くのアナリストが関わっているコンセンサスを参考にすると良いでしょう。

コンセンサス調査

コンセンサス調査とは、マーケットにおける共通認識を把握するための調査のことをいいます。

経済の予測や企業の収益、株価の動向などについて、多くのアナリストや証券エコノミストの市場の見通しを統計・分析することです。

基本ビジネス用語のコンセンサス

今回は、ビジネス用語の基本であるコンセンサスについて説明しました。ビジネスシーンにおいても複数の意味を持つコンセンサスを理解するのは、事前にどういった意味があるのかを知る必要があります。

今とは違う職場を検討している場合であっても、コンセンサスだけではなく、他のビジネス用語をしっかりと理解する必要があるでしょう。自分が何を理解しているのか確認する事をおすすめします。

では

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