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知っておきたい額面と手取りの違いとは?額面の意味、計算方法を徹底解説

求人票に記載されている給与の額。実はこれは額面です。額面と実際に入ってくる給与の金額は違います。額面の意味をきちんと知っておかないと、給料日に銀行口座に振り込まれた金額が少ないことに驚いてしまうかもしれません。

そこで、額面と手取りの違いをはじめ、額面の意味、額面から手取りの金額を計算する方法について解説していきます。

給与の額面の意味とは?

求人票に提示されている給与の額は「額面」であることが多くなっています。額面には基本給と各種手当が含まれていて、社会保険料や税金などが控除されていません。

額面に含まれているものについて

基本給とは給与の基本となる金額のことです。昇格や昇進をすれば、基本給も上がります。各種手当には主に次のようなものがあります。

残業代や休日出勤に対して支給される「時間外手当」、通勤にかかる交通費を補助する「通勤手当」、家賃や住宅ローンを補助する「住宅手当」、管理職に支給される「役職手当」、出張があったときに支給される「出張手当」などです。

また、なかには会社が決めた資格を持っている人に対して「資格手当」を支給するところもあります。手当は会社によって異なるので入社前に確認しましょう。

額面から控除される4つの社会保険

  • 健康保険料
    公的な医療保険制度に加入するためには保険料を支払う必要があります。この制度に加入すると、3割の自己負担で医療サービスを受けることができます。また、高額な医療費に対する軽減措置や病気が原因で働けなくなったときの手当を受けることも可能となります。

    健康保険料は一律ではなく、人によって違います。支払う保険料は標準報酬月額をもとに算出され、「標準報酬月額×約5%」です。標準報酬月額とは一カ月の総支給額を保険料額表にあてはめて1~50の等級に分けた金額のことをいいます。

    健康保険料は全額従業員が支払うのではなく、会社との折半になります。
  • 介護保険料
    公的な介護保険制度に加入することで、介護が必要になったとき、1割負担で介護サービスを受けることができます。

    こちらも健康保険料と同じく支払う保険料は標準報酬月額から算定され、「標準報酬月額×0.895%」です。保険金の負担額は従業員と会社の折半になります。ただし、支払う必要があるのは40歳から64歳までの従業員のみです。
  • 厚生年金保険料
    原則65歳から老齢年金を受け取るためには公的年金制度への加入が必要になります。年金制度には国民年金保険と厚生年金制度があります。どちらの制度に加入するのかを選択することはできません。

    会社員は自動的に厚生年金制度に加入します。老後に受け取る年金額は厚生年金制度の加入者のほうが多くなります。こちらも保険料は標準報酬月額から算定され、「標準報酬月額×約9.15%」です。負担は従業員と会社の折半になります。
  • 雇用保険料
    雇用保険に加入していると、失業した際に失業給付金や職業訓練給付を受けることができます。保険料は額面をもとに算定されます。ただし、保険料の科率は会社の業種によって異なっています。

    転職した際に注意したいのが、健康保険料を重複して支払ってしまうことです。たとえば、重複支払いのケースとしては、社会保険の任意継続に切り替えた月と同じ月に転職したときが挙げられます。

    社会保険の任意継続とは、会社で入っていた健康保険制度に辞めた後も継続して加入し続けることをいいます。任意継続をすると、国民健康保険に入るよりも安くなることがあるため、加入し続ける人は多いのです。ただし、継続期間は2年間のみです。

    あらかじめ同じ月に再就職することが決まっている場合は、健康保険は任意継続ではなく国民健康保険に切り替えておくようにしましょう。

    また、国民健康保険や社会保険の任意継続の脱退手続きが遅れた場合も、重複して支払うことになってしまいます。ただし、還付手続きを行えば、支払いすぎた保険料は戻ってきます。

額面から控除される税金

社会保険料のほかに、税金も給与から控除されます。控除される税金は2つです。

  • 所得税
    通勤手当を除いた額面から社会保険料を控除した金額が一定額を超えると、所得税を支払う必要があります。所得税は従業員の代わりに会社が支払うもので、毎月の給与から源泉徴収される仕組みです。

    源泉徴収される税額は社会保険料を控除した後の金額と、扶養家族の人数によって変わります。毎月の源泉徴収は実際の年収がわからないうちに行われます。そのため、毎月の源泉徴収税額の累計と実際の年収をもとにした税額が異なる場合があるのです。

    差額は年末に調整することになります。税金を多く支払っていた場合は還付、少なかった場合は追加で源泉徴収されます。ちなみに、会社が従業員の代わりに支払う税金のことを「源泉徴収税」といいます。源泉徴収税も所得税の一種です。税金の支払い方の違いで、呼び方が変わります。
  • 住民税
    住民税は1月1日時点で住民票の届けがある都道府県や市区町村に対して納めるものです。住民税も課税所得がある場合、支払わなくてはなりません。住民税は会社が毎月給与から差し引いて支払います。住民税の算定は前年度の所得をもとにして行います。

    そのため、住民税を支払わなくてもよいケースもあります。たとえば、転職活動が長引いて前年の課税所得が100万円しかない場合、転職1年目の住民税は発生しません。ちなみに、ボーナスの場合、所得税はかかりますが、住民税はかかりません。

    所得税や住民税を減らしたい場合、ふるさと納税を行うという方法があります。毎月、これらの税金を給与から差し引かれることには変わりはありませんが、確定申告をすることで所得税が還付されるのです。

    しかし、住民税に関しては支払う先が変わるだけで、実際に支払う金額は変わりません。というのも、ふるさと納税で寄付した金額が、そのまま住民税から控除されるからです。ただし、自己負担2000円で返礼品が受け取れるというメリットがあります。

そのほか額面から控除されるもの

会社によっては社員旅行の費用といった独自の積立金を、毎月の給与から天引きしている場合もあります。転職前に給与から何が差し引かれるのか、確認しておくようにしましょう。 「最初から求人票に手取りの額を掲載しておいてくれたら、いいじゃないか」と思われるかもしれません。

しかし、控除される金額は人によって異なります。そのため、同じ会社で働いていて基本給が同じであっても、手取りの金額は違うのです。求人票には不確かな情報を掲載することはできません。このような理由から、求人票には額面が掲載されているのです。

こうした額面の意味をきちんと押さえておくことで、給料日になって「予定の額よりも少なかった」と慌てずにすむでしょう。

額面と手取りとの違いとは?

額面と手取りとの違い
額面とは控除される前の金額のことです。一方、手取りとは控除された後の金額のことです。つまり、給料日に実際に銀行口座に振り込まれる金額が手取りです。給与明細には額面は総支給額、手取りは差し引き支給額として記載されています。

手取りが減る?
先に述べた通り、額面から控除される額は人によって異なります。同じ額面であるにもかかわらず、人によって手取りの額は異なるため注意しましょう。また、額面が増えればその分、手取りが増えるというわけではありません。なぜなら、額面の増加に比例して控除額も増えるからです。

実は、4・5・6月の3カ月間は残業をすると手取りが減ります。というのも、9月から翌年8月までの1年間の健康保険や介護保険、厚生年金保険の保険料は毎年4月から6月の月給の平均額をもとに算定されるからです。

残業が増えて月給の平均額が上がると、社会保険料も多く差し引かれることになります。ただし、保険料が増えればよいこともあります。それは老後に受け取る年金をはじめ、傷病手当金や出産手当金が増えることです。

一般的に転職活動中の面接で、会社側から希望年収を聞かれた場合、手取りではなく額面で答えるようにしましょう。入社してみないと、どのぐらいの社会保険料や税金が差し引かれるかわかりません。手取りの額で交渉すると、会社側と転職希望者双方に誤解が生じる恐れがあります。

ちなみに
年収は社会保険料や税金を差し引かれる前の総支給額のことです。つまり、1月から12月までの12カ月分の月の額面を合計した金額を意味します。そのため、年収は「額面年収」といわれることもあります。また、「月給」と「月収」も意味が違うので注意しましょう。

月給とは基本給と毎月固定で支払われる各種手当の合計のことです。残業手当やボーナスは毎月固定で支払われるわけではないので、月給には含みません。

月収は年収を12カ月で割った金額を指します。残業手当やボーナスも含めて、12カ月で割った金額です。残業手当やボーナスが含まれる分、月収は月給よりも大きな額になります。

額面から手取りを計算する方法とは?

手取りは額面から社会保険料や所得税、住民税などを差し引いた金額です。手取りの金額を知りたいのであれば、「額面-(社会保険料+所得税+住民税)」の式に当てはめて計算してみましょう。

ただし、入社する前はいったいどのぐらいの社会保険料や所得税、住民税がかかるのかわからないものです。実は、差し引かれる社会保険料などは額面の2割程度といわれています。そのため、手取りを知りたい場合は「額面金額×75~85%」という式にあてはめて計算してみるとよいでしょう。

差し引く金額に10%程度の開きがあるのは、人によって扶養家族の人数などで控除される保険料が異なるからです。たとえば、額面が月給30万円の場合、「30万円×75~85%」で手取りの目安は22万5000円~25万5000円となります。

転職前に額面と手取りの違いを押さえておこう

額面と手取りは違います。それぞれの意味を知っておかないと、転職をしてから「思っていたよりも給与が少なかった」と後悔することになりかねません。

給与が予定していた金額よりも少ないと、生活に支障をきたすことになるかもしれません。入社後にどのぐらいのお金が入ってくるのか、きちんと把握しておくようにしましょう。

では

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