敬語を正しく使えている?尊敬語・丁寧語・謙譲語の違いも覚えよう

転職活動での面接では「敬語」の使い方に気をつけましょう。正しい言葉遣いはビジネスパーソンの常識であり、目上の人からチェックされるポイントだからです。

間違った敬語を使い続けていると、面接での評価を落としかねません。この記事では、ビジネスシーンにおける敬語の重要性や尊敬語、丁寧語、謙譲語の意味などを解説します。

敬語とは何か?ビジネスシーンで正しい言葉遣いが必須の理由

単に慎重な話し方をすれば敬語になるわけではありません。そこには明確な定義があります。この段落では、敬語の定義を解説します。

根本的な敬語の定義とは

目上の人への敬意を表す言語表現が敬語です。ビジネスシーンでは上司や取引先、顧客に対しては敬語を用いなければなりません。

そして、敬語とは単に「敬いながら話す」ことではなく、種類が決まっています。敬語には「尊敬語」「丁寧語」「謙譲語」があるので、それぞれシチュエーションを意識しながら使い分けていきましょう。

  • 尊敬語
    何らかの話をしているとき、動作の主への敬意を表すための言葉遣いです。

    たとえば、「Aが歩いている」という文章があったとします。これを尊敬語に直すと「A様が歩いていらっしゃる」になります。すなわち「様」や「歩いていらっしゃる」が尊敬語に該当します。尊敬語は動作主が目上の人間であったときに使うべき敬語です。
  • 丁寧語
    言葉遣いを丁寧にして、話している相手への敬意を表すための言葉遣いです。

    「Aが歩いている」という文章であれば、「Aが歩いています」とするのが丁寧語です。いわゆる「ですます口調」は丁寧語の代表であり、ビジネスシーンでは頻繁に活用します。

    そのほか、「ございます」といった表現や、「お手紙」「ご請求」などの「お・ご」をつける言葉も丁寧語に含まれます。
  • 謙譲語
    自分の立場を下げることで、話している相手への敬意を表す言葉です。「Aが歩いている」という文章なら「Aが参る」「Aが歩かせていただいている」といった表現になります。

    謙譲語における動作主は自分か身内です。目上の人間が動作主のときに謙譲語を使うのは不適切なので要注意です。

なぜビジネスで敬語が必要?

ビジネスシーンにおける敬語は、社内外で目的が変わります。まず、社内で敬語を使う目的は「秩序を守るため」だといえるでしょう。

言葉遣いを気にせず、上司や先輩にもなれなれしく接していると企業の風紀は乱れていきます。部下はあくまでも上司に指導される立場なのに、仕事とプライベートのけじめがつかなくなってしまいます。

そもそも、経験の浅い社員に友達のような言葉遣いをされるのは、先輩にとって心地よい経験ではないでしょう。社内の適度な緊張感を守るためにも敬語は非常に重要です。

さらに、敬語を使うことでオンとオフを切り替えることも可能です。言葉遣いを変えれば仕事のスイッチを入れやすくなり、ビジネスパーソンとしての態度と思考で働けます。

社外における敬語の意味としては、「相手に不快な思いをさせない」という面が大きいでしょう。取引先や顧客は常に目上の立場にあたります。

これらの人々は雑に扱えない存在であり、常に敬意を示さなくてはなりません。また、正しい敬語を従業員全員が使うことで、組織としての規範も示せます。

転職者にも敬語の知識は求められる

ビジネスシーンで敬語は必須の教養です。企業は新入社員にマナー講習を行うなどして、敬語の知識を教育しています。

そして、企業は転職者に対して「敬語はできて当然」と考えます。そもそも、企業が第二新卒などの転職者を採用するのは、社会人としての即戦力だからです。

第二新卒は企業側でマナーや基本的なビジネススキルを教えなくても、すぐに現場へと配属できる人材です。

それなのに、敬語をしっかり使えないようでは企業側からの評価を落としてしまいます。転職活動を始めるにあたって、敬語の知識は不可欠なのです。

転職活動の前にチェック!よく使う敬語表現一覧

面接官は転職者の敬語をしっかりチェックしています。面接対策としてよく使う敬語を押さえておきましょう。ここからは、頻出する敬語の例をまとめています。

  • 謙譲語がすぐ出るように
    ビジネスシーンですぐ使えるようにしたいのが「謙譲語」です。組織で仕事をする以上、さまざまな立場の人間と関わるので敬語表現も使い分けなくてはなりません。

    「社外の人間に社内の人間の話をする」といった状況も頻繁に起こるため、謙譲語は必須の知識になります。この状況下では、動作主が誰であろうと呼び捨てにしましょう。自分にとっての上司でも、取引先や顧客にはへりくだるのがマナーです。

    普通なら「B課長が対応する」となるところも「Bが対応させていただきます」と表現します。
  • 定型文として覚えておこう
    挨拶として日常的に使う敬語表現はしっかり押さえておきたいところです。たとえば、取引先や顧客に対しては「お世話になっております」と最初に伝えましょう。

    このとき、「お世話様です」などのくだけた言い方にならないよう注意します。どれほど親しくなった相手でも、目上である以上は正しい言葉遣いを続けることが大事です。

    また、「よろしくお願いいたします」も会話の最後につける定型文として覚えましょう。メールの文末にも、署名と一緒に「よろしくお願いします」と書くのが一般的です。
  • 何気ない動作にも敬語を
    敬語表現では、普段使っている動詞が変化することはよくあります。そのため、何気ない一言が敬語でなくなってしまう可能性も出てきます。

    目上の相手といるときは緊張感を持ち、正しい敬語を使えるように意識しましょう。たとえば、「見る」の尊敬語は「ご覧になる」で、謙譲語は「拝見する」です。

    会議や打ち合わせでは相手に「資料をご覧になってください」といった風に使います。逆に、自分が動作主であれば「では資料を拝見いたします」といった使い方をしましょう。

    「来る」の敬語表現もビジネスシーンでは頻出します。尊敬語に直すと「お見えになる」です。「C様がお見えになりました」と、同僚に伝えるときなどに使います。

    そして、「来る」の謙譲語は「うかがう」であり、「15時にうかがいます」「また今度うかがってもよろしいですか」などのように使います。
  • 自分の呼び方はどうする?
    厳密には敬語でないものの、ビジネスシーンでは自分の呼び方も気をつけましょう。正しい敬語を使っていても、呼び方が雑では印象を悪くしかねません。

    ビジネスシーンでは男女に関係なく、自分の呼び方は「わたし」か「わたくし」です。「僕」「あたし」などの呼び方はなれなれしく、目上の人に向かって使うのは不適切です。社内の人間に対しても、上司や先輩を相手にするなら「わたし」を使うのが無難でしょう。

    ちなみに、相手を呼ぶときは名前と役職を組み合わせるのが一般的です。社内外にかかわらず「D部長」「E室長」などの呼び方を心がけましょう。

    社外の相手で役職がない場合は「様」を用います。社内なら「様」だと堅苦しくなるので、「さん」にする場合が多いといえます。

    そして、呼びかける先が組織や団体なら「御」を使いましょう。「御社」「御校」のような丁寧語で呼ぶのがマナーです。「そちら」など、こそあど言葉を使って呼びかけるのは失礼にあたることもあるので、なるべく避けます。

自分の話し方を見直そう!間違いやすい敬語表現一覧

何気なく使っている「間違った敬語」は少なくありません。この段落では、気をつけたい敬語の使い方を紹介します。

  • アルバイト敬語から抜け出そう
    若い社会人が言葉遣いで悩む原因のひとつに「アルバイト敬語」があります。

    アルバイト時代は普通の言葉遣いとして許されていたものが、社員になってからは通用しなくなる現象です。そもそもアルバイトの立場だと、社員がつきっきりで言葉を教えてくれないことも少なくありません。

    その結果、間違った敬語がしみついてしまうのです。代表例が「~になります」といった表現でしょう。文法的には間違っていないものの「こちらの資料になります」と言ってしまうと目の前で何かが資料に変化したような意味になりかねません。単に「こちらの資料です」とするのが正解です。

    「この資料でよろしかったでしょうか」という表現も丁寧なようであって、敬語としては間違っています。相手に確認をする意味で話しているのなら、過去形になっているのは不適切です。「よろしいでしょうか」と言いましょう。そのほかでは、語尾に「っす」とつけるだけの言葉遣いも典型的なアルバイト敬語です。

    ビジネスシーンでは相手を不快にさせるので、癖になっている場合は即座に矯正するべきです。
  • 二重敬語には要注意
    敬語を重ねて使ってしまう「二重敬語」もよくある間違いでしょう。「丁寧に話そう」と意識するがあまり、余計な敬語までつけたしてしまう人は少なくありません。

    たとえば、「拝見させていただきます」は謙譲語が二重になっています。「拝見する」「させていただく」がそれぞれ謙譲語なので、一緒にする必要はありません。「拝見いたします」とするのが正解です。

    「~社長様」という二重敬語も無意識に犯しがちです。役職を名前の後につけるのは、それだけで尊敬語に該当する表現です。

    そこに「様」や「殿」をつけると尊敬語が重なってしまいます。「~社長」とするだけで十分に尊敬語として通じます。
  • 相槌にも落とし穴が
    商談や打ち合わせでは、相手に相槌を打つことで会話がスムーズに進んでいくでしょう。ただし、相槌の中にも敬語として相応しくない表現があります。

    よくある失敗に「なるほど」と口にしてしまうことが挙げられます。日常会話であれば、「なるほど」は感嘆の意味を表す言葉として問題ありません。

    しかし、目上の人が相手となると「発言を評価している」というニュアンスが含まれます。仮に肯定的な文脈で使ったとしても、相手を評価すること自体が失礼になりかねません。「おっしゃる通りです」「左様でしたか」などの相槌のほうが適切です。

    「参考になります」という相槌も、相手を不快にさせる可能性があります。「参考」には、「自分の考えと照らし合わせる」という意味があります。

    つまり、あくまでも自分の考えが主役であり、相手の意見は脇役だということです。「聞くだけ聞きました。受け入れるかどうかは自分で判断します」というニュアンスになってしまうこともあり、目上の人に使うのは避けたいところです。その代わり、「勉強になります」という表現なら角が立ちにくいでしょう。

敬語は人間関係の礎!正しい言葉遣いを意識しよう

ビジネスシーンでは、敬語は「使えて当たり前」だと考えられています。そのため、転職活動をしている人は企業側から「前の職場で敬語をしっかり学んでいるだろう」と期待されます。

面接まで来て敬語を間違えてしまうと、大きく評価を落としかねません。転職活動を始めるタイミングで自分の敬語を見直し、改めて勉強してみましょう。

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