仕事したくないと思う原因とおすすめの対処法について解説

作成日:2021.12.16 更新日:2024.02.14

仕事をしていれば、「明日仕事に行きたくない」と思う瞬間は誰にでもあるものです。自分ではどうすれば良いのか分からなかったり、「給料をもらう以上はつらくても仕方ない」と無理に我慢したりしている人も多いことでしょう。 この記事では、仕事をしたくないと悩んでいる方に向けて、原因とおすすめの対処法について解説します。現状を打破したいと考えている方はぜひ参考にしてください。 

仕事をしたくない思ったことがある人は約7割

仕事をしたくないと思ったことがある人は、実際にはどのくらいいるのでしょうか。 マイナビニュース会員300人余りに行った「会社に行きたくない」と思うのはどんなとき?というアンケートでは、【「働きたくない」「会社に行きたくない」と思うことはありますか?】という質問に対して69.4%の人が「はい」と回答しています。 続いて、仕事をしたくないと思う理由を見ていきましょう。

仕事をしたくないと思う3つの理由

前述の調査では、「働きたくない」「会社に行きたくない」と思う具体的な理由についても調査しています。 ここでは、「働きたくない」「会社に行きたくない」と思う理由を大きく3つにまとめて解説していきます。
  • 職場の人間関係がつらい
    最も多かったのは、「職場の人間関係がつらい」という理由です。具体的には、職場に苦手な人がいる、上司が気難しい、上司が嫌いといった悩みが目立ちます。 人間関係でのトラブルには、自分ではコントロールしづらいという特徴があります。相性が悪くても、相手の性格を変えられない、仕事上でも関わり続けなくてはならないなど、自分ではどうしようもない状況が、さらなるストレスとなって本人を追い込んでしまうのです。 中には、上司などからパワハラやセクハラを受けているなど、深刻なケースもあります。職種による違いもあり、サービス業では、「理不尽な要求を受けた」など、社外での顧客対応にストレスを感じている人も多いようです。
  • 体が疲れている
    次に多い理由は疲労です。仕事をすると疲れる、体がつらいと思ってしまう背景には、「休みがない」「残業が多い」など、過重労働の実態があります。都市部ではさらに、「満員電車や通勤時間の長さ」も加わるでしょう。 過重労働になる要因は、人手不足や業務過多、業務が非効率、業界や職種の特徴など、さまざまです。一時的なものであれば乗り越えられても、慢性的に残業が続くと、体を休める暇がなく疲労が溜まっていきます。悪化すると、体に不調が出たり、仕事へのやる気が著しく低下したりします。
  • 仕事自体に問題がある
    仕事にやりがいや魅力を感じられない人も少なくありません。たとえば、自分の強みを生かせる仕事ではない、仕事が単調で面白くない、仕事内容に対して給与が安いなど、仕事内容や処遇への不満を持つ人が多いようです。 仕事へのモチベーションが上がらないと、積極的になれずアウトプットの質が低下して人事評価が悪くなり、ますます意欲が薄れるというように負のスパイラルに陥ってしまいます。 そもそも社内に成果を適切に評価する仕組みが構築されていない場合もあります。同じだけの成果を上げても評価に差があるという状況では、モチベーションの維持は難しいでしょう。

仕事をしたくないと思ったときの7つの対処法

「仕事をしたくない」という気持ちが強まると、「仕事を辞めたい」と思うようになってしまうかもしれません。しかし、投げやりになって無計画に離職することはおすすめしません。 無職になることで、「収入がなくなる」「ブランク期間ができて転職が難しくなる」など、別の大きなリスクを抱えてしまうためです。その後の人生計画にも影響を与えてしまいかねません。 仕事をしたくないと思ったときには、まずは仕事を続けながら原因に合う対処法を取り入れましょう。原因を完全になくすことは難しくても、状況を改善することはできるものです。

有休を取得して休む

まずは、有休を取得して心身をよく休めることです。体の疲労や気分の落ち込みで一時的に「仕事をしたくない」と感じている場合は、しっかりと睡眠を取ってエネルギーをチャージするだけでも、随分楽になるかもしれません。 仕事が忙しいと、有休を取るタイミングが先送りになってしまいがちです。「今月は休みを取る」と決めて、早い段階で申請しておくのがポイントです。 心身の不調が深刻な場合には、休職制度を利用して、一度仕事から離れてみるという選択肢もあります。社内に休職制度がないかも確認しましょう。まとまった休みを取って、仕事に対する自分の考え方を整理したり、今後の人生の目標を立てたりすることは、とても大切です。

担当業務や部署を変えてもらう

会社への不満ではなく、今の仕事内容に問題があるケースでは、業務や部署を変えてもらうことで解決できる可能性が高いでしょう。同じ職場でも、異なる業務であれば興味を持てるかもしれません。 同じ部署内での配置転換は、比較的叶いやすいものです。やりたい仕事がある場合には、上司に積極的にアピールしましょう。別の部署で挑戦したい仕事がある場合も同様です。キャリアミーティングで上司に伝える、異動願いを出す、社内の公募制度を利用するといったやり方があります。 企業の規模にもよりますが、部署が変われば人間関係も刷新されることが多いでしょう。残業が多い職場に疲弊している場合には、定時に帰宅している社員が多い職場への異動を検討しましょう。

先輩に相談する

信頼できる相手に話を聞いてもらうことも効果的です。第三者に話を聞いてもらい、共感してもらうだけでも、気持ちが軽くなるかもしれません。ポイントは、相談相手を慎重に選ぶことです。 手っ取り早く気の合う友人に話を聞いてもらうのも手ですが、仕事内容や会社のことをよく知らない相手では、共感はしてもらえても、具体的な解決策にはつながらない場合があります。おすすめは職場の信頼できる先輩です。 先輩も同じようなことに悩んでいたかもしれません。さらに、会社の良い点や悪い点、職場の雰囲気なども熟知しているので、的確なアドバイスをもらえる可能性が高いでしょう。先輩の人脈で、気になる部署の人間関係や仕事内容も聞いてもらえる場合もあります。

趣味を持つ

良い意味で「仕事はこんなもの」と割り切り、それ以外に楽しみを見つけるのも、賢い対処法の一つです。仕事以外に楽しみがあれば、それが励みになり、「仕事をしたくない」というネガティブな気持ちも紛れやすくなります。 ブログを書き始めたことでプログラミングに詳しくなったなど、趣味で身に付けたスキルが仕事に役立つ場合もあります。会社が副業を認めている場合には、趣味を副業にしてそこでの評価をやりがいにするのも良いでしょう。

生活リズムを整える

なんとなくだるい、仕事にやる気が出ないときは、生活リズムが乱れているかもしれません。毎日3食を決まった時間に食べる、早めに就寝して睡眠時間を確保する、適度に運動するなどして、生活リズムを正すことも効果的です。 なかなか症状が改善しない場合には、勤務先の産業医の診察を受けることも検討してみましょう。

働き方を変える

働き方改革が進む中で感染拡大した新型コロナウイルスの影響もあり、テレワークをはじめ、フレックスタイム制度や時短勤務制度など、柔軟な働き方に対応する企業は増えています。自社にこのような制度があるのならば利用して、自分にとってストレスの少ない環境にシフトしてみることも大切です。 たとえば、人間関係が原因で仕事をしたくないと思っている人にとって、在宅勤務という選択肢はかなり有効です。加えて、通勤のストレスからも解放され、家事や育児とも両立しやすくなるでしょう。

転職活動をする

どんなに希望を出しても配置転換が叶わない、現状を変えられる制度が社内にはないといった場合には、最後の手段として転職を検討してみても良いでしょう。ブランク期間があると一般的に転職活動では不利になるため、できるだけ在職しながら活動を進めるのがおすすめです。 転職活動にはさまざまなやり方があり、無料で使えるのはハローワークです。在職中でもハローワークには登録可能であり、求人も紹介してもらえます。

ただし、ハローワークは失業者や近いうちに失業する人を中心としたサービスであるため、退職日が決まっていない人には紹介状を発行してもらえない可能性が高いでしょう。 また、厚生労働省によって設置された国の行政機関であるため、公益性や平等性の観点から、ハローワーク側からは積極的に求人を紹介しないというスタンスを取っています。 会社には秘密で転職活動をしたい、より良いところが見つかれば転職したいという場合には、別の方法を検討した方が良いでしょう。

転職活動については転職エージェントに相談してみよう

仕事を続けたくないと悩んでおり、あらゆる対処法を試したものの現状改善が難しい場合には、転職活動も視野に入れて行動を起こしましょう。仕事をしながら、自分で求人を見つけて応募するのは大変です。 また、在職者にとってハローワークは、無料であっても必ずしも使い勝手のよいサービスとは言えません。おすすめは、転職エージェントへの相談です。 転職エージェントとは、人材を探している企業と転職を考えている求職者とをマッチングするサービスです。専任のキャリアドバイザーが付く場合が多く、専門的な知識やノウハウを持つプロに転職に関する悩みを相談できるのも大きな特徴です。 また、マッチングが成立すると、企業から成功報酬が発生する仕組みになっているため、積極的に求人を紹介してもらえます。転職エージェントに相談することには、応募から内定までの企業とのやり取りをすべて代行してくれる、応募書類や面接のアドバイスがもらえる、非公開求人を紹介してもらえるなどのメリットもあります。 このまま今の会社に残りたいと思えない場合は、転職エージェントを利用して転職活動を効率的に進めていきましょう。

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