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ITパスポートとは?取得方法やメリット・難易度について
- 2020年09月30日
- 2020年09月30日
そこで、この記事ではITパスポートの試験概要や取得方法、さらにメリットや難易度について解説します。
ITパスポートとは
◆ITパスポートとは
ITパスポートは通称「iパス」とも呼ばれている、国家試験の一つです。試験では、ITに関する基本的な知識が問われます。ビジネスシーンではITに関する適切な知識が必要だという認識が広まりつつあります。そのスキルを証明するための資格として、ITパスポートは需要が高まっているのです。■メリット・将来性
インターネットの利用はビジネスで欠かせないものとなっています。そのため、エンジニアなどの専門職だけではなく、現代は事務などの広い職種でITへの知識が求められているのです。このような背景から、資格を取得しておくとITに関する基本的な知識を有しているという証明になります。これにより、自身のスキルの証明や、転職時のアピールなどにつなげられることがメリットです。
また、ITは年々高度化しており、ITスキルを持っている人材は多くの企業で重宝されます。したがって、ITパスポートは将来性も期待できる資格といえるでしょう。
■合格率・難易度
ITパスポートは試験が開始された平成21年度では、合格率は60%程度でした。ただ、その後は50%程度の合格率が目安となっています。合格点は出題範囲の3分野において、それぞれが300点以上、なおかつ全体で600点の総合評価点を獲得する必要があります。
試験合格の難易度は、情報系の勉強をしたことがない人の場合、やや高いといえるでしょう。知識がない場合は合格までに100時間程度の勉強時間が必要になるケースもあるようです。反対に、情報系の勉強経験がある人の場合、難易度はそこまで高くないとされています。必要になる勉強時間は個人差があるものの、20時間程度で済む人もいるようです。
他のIT系試験との違い
試験ごとの特徴、またITパスポートとの違いについて見ていきましょう。
MOS
MOSは「Microsoft Office Specialist」の略称であり、マイクロソフト社公認の資格です。この資格を取得すると、Microsoft Office製品を使う際のスキルの証明になります。ITパスポートとMOSの大きな違いは、認定者です。ITパスポートは経済産業省が認定する国家資格で、MOSはマイクロソフト社が認定する民間資格となっています。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は国家試験の一種です。資格を取得すると、IT技術者としての基本的な知識や技術が一定水準以上であることを証明できます。IT試験において基本情報技術者はエントリー向けといえます。基本情報技術者はさまざまなIT試験のなかでも比較的難易度が高く、知名度もある資格です。
ITパスポートの試験範囲
■ストラテジ系
ストラテジ系は、経営全般に関する分野です。企業活動や法務、システム戦略などの知識が問われます。経営からマーケティングまで、幅広い知識が求められます。
■マネジメント系
マネジメント系は、主にIT管理に関する分野です。システムやソフトウェア開発におけるマネジメント知識が問われます。開発の流れや手法に加えて、システム監査の概要についての知識も求められます。
■テクノロジ系
テクノロジ系はIT技術に関する分野です。ITの基礎やパソコンの仕組み、ネットワークに関する知識などを求められます。さらに、2進数などの基礎理論、セキュリティに関する知識なども問われます。
ITパスポートの試験内容
■時間・問題数
ITパスポートの試験時間は120分で、問題数は100問程度となっています。なお、問題の内訳はストラテジ系が35問程度、マネジメント系が20問程度、テクノロジ系が45問程度です。問題数が多いため、1つの問題に固執しすぎると時間が足りなくなる原因になります。1問を短時間で解答できるように、しっかりと対策しておきましょう。
■出題形式
出題形式は四肢択一式となります。なお、試験はCBT方式で実施されます。これはコンピュータに表示された試験問題に、マウスやキーボードなどで解答するスタイルです。基本的にはコンピュータに4つの選択肢が表示され、そのうち1つにチェックを入れて解答することになります。
■試験範囲
試験範囲はストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系のそれぞれにおいて、大分類が3つほどあります。まず、ストラテジ系は企業と法務・経営戦略・システム戦略という大分類です。マネジメント系は開発技術・プロジェクトマネジメント・サービスマネジメントという大分類になっています。テクノロジ系は基礎理論・コンピュータシステム・技術要素という大分類です。
勉強のコツ
ITパスポートの試験勉強を行うときは、インプットとアウトプットをバランス良く行うことが重要です。学習初期は参考書を読んで、内容をインプットしましょう。参考書を読み込んでしっかりと基礎知識を固めておきます。基礎を固めたら、次にアウトプットの作業に移ります。過去問を入手し、問題を解いて試験の雰囲気をつかみましょう。過去問でさまざまな問題を解いてアウトプットを行うことで、覚えた内容をきちんと定着させられます。
ITパスポートの受験方法
■試験日・試験会場
ITパスポート試験は、試験日や試験会場が限定されていません。提示された選択肢のなかから、自分の都合の良い日時と場所を選んで受験できます。1年に1度しか受験できないというプレッシャーがないため、じっくりと対策をしたうえで試験に臨めます。また、自宅から近い試験会場を選べるため、肉体的にも時間的にも負担を軽減できるでしょう。
■受験料・支払い方法
2020年9月の段階で、受験料は消費税込みで5,700円となっています。なお、支払い方法はクレジットカード・バウチャー(前売り受験チケット)・コンビニ決済のなかから好きなものを選べます。
◆申し込みの流れ
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1.利用者登録
初めて試験を受験する場合は、利用者登録が必要です。公式サイトで利用者IDと受信可能なメールアドレスを入力して、登録を済ませましょう。利用者登録が済んだら利用者IDとパスワードを入力し、ログインします。すると、利用者メニューが表示されます。次に、受験関連メニューから「受験申込み」を選択しましょう。地域を選択する画面が表示されたら、任意の場所を選びます。次に、試験会場の一覧が表示されるため、希望の会場を選択しましょう。
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2.試験日の選択
会場が決まったら、試験日の選択に移ります。希望した会場の試験日カレンダーが表示されるため、自分の都合に合わせて受験日程を決めます。日程を決めたら、試験開始時間の選択です。表示されたなかから、希望の試験開始時間を選びます。なお、会場によって試験の開催日数や開始の時間などは異なるため注意しましょう。最後に、画面の指示に従ってアンケートの回答を行います。次に、申込み内容が表示されるため、誤りがないかよく確認します。万が一、内容に誤りがある場合は「もどる」を選択して入力をやり直しましょう。最後に、支払い方法の選択と手続きを済ませれば申込み完了です。
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3.申込み完了
申込みが完了すると登録したメールアドレスに確認表の発行を知らせる連絡が届く仕組みです。受験票の送付はなく、この確認表を自身で印刷して持参することになるため、忘れないようにしましょう。自宅にプリンターがなく印刷ができない場合は、受験番号・利用者ID・確認コードの3つを控えて試験に臨めば問題ありません。申込みをしたら終わりというわけではなく、手続きが済んだあとはきちんとメールをチェックしましょう。
まとめ
需要と知名度の高いITパスポートは、取得すると多くのメリットを得られます。勉強方法のコツをつかめば、独学での資格取得も可能です。インプットとアウトプットのバランスを意識して、効果的に学習を進めましょう。また、試験の概要として受験費用や申込みの流れをチェックしておくことも大切です。興味のある人は紹介したポイントを押さえて、ITパスポートの資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。
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