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「ご無沙汰しております」と「お久しぶりです」の違いを知って正しく使おう

しばらく連絡を取っていない相手にメールを送るとき、冒頭に「ご無沙汰しております」と書くか、「お久しぶりです」と書くかで迷った経験がある人は多いのではないでしょうか。

ビジネスシーンでは、適切な言葉を選ぶことがとても大切です。この記事では「ご無沙汰しております」という言葉の意味や由来、メールで使うときの注意点、「お久しぶりです」との違いなどについて紹介していきます。

「ご無沙汰しております」の意味や由来とは

久しぶりに会う相手への挨拶として「ご無沙汰しております」という言葉を使うことは多いです。
手紙やメールの冒頭の挨拶や、お正月やお盆、冠婚葬祭などで久しぶりに会う親戚との挨拶など、フォーマルな場でよく使われます。

老若男女を問わず使うことができるため、20代の若者にとっても特別な言葉ではないでしょう。しかし、その詳しい意味や由来を考えたことがある人は少ないのではないでしょうか。

沙汰の意味は幅広い

「ご無沙汰しております」は「ご無沙汰」という名詞に「する」という動詞を付けた言葉です。さらに「ご無沙汰」は、接頭語の「御」と「無」「沙汰」に分けられます。

「沙汰」という言葉を辞書で引くと「物事を処置すること」「指示」「音信」「うわさ」「是非が問われるような行為」など複数の意味が掲載されています。「地獄の沙汰も金次第」「追って沙汰する」「音沙汰」「取り沙汰」「警察沙汰」といった言葉と合わせて考えると、イメージをつかみやすいのではないでしょうか。

「沙汰」はもともと「沙(砂)」を「汰げる(よなげる)」という言葉に由来しており、「砂を水で洗って不要なものを取り除く」という意味があります。

そこから「選んで分ける」という意味で使われるようになり、「是非や善悪を問うこと」「物事を処置すること」の意味に転じました。その後、「音信」「うわさ」といった意味へと解釈が拡大していき、現在に至ります。

無沙汰は主に「音信」について使われる

「無い」という意味を持つ「無」を付けた「無沙汰」は、以前はさまざまな意味合いで使われていましたが、現在では「便りが無い」「音信が無い」という意味で使うことが一般的になっています。「音沙汰がない」「無沙汰を詫びる」のような使い方を聞いたことがある人もいるかもしれません。

「ご無沙汰しております」という言葉は、直訳すると「あなたさまに無沙汰しています」ということで、そこから「長い間、便りをせずにおりました」「長い間、お会いしにいきませんでした」という意味になります。長らく連絡をしなかったことを詫びる意味合いが含まれるのは、このような由来だからです。

「ご無沙汰しております」をメールで使うときの注意点

「ご無沙汰しております」という言葉は、ビジネスメールでよく使われます。誰に対しても使える便利な言葉ですが、使い方にはいくつかの注意点があります。相手に対して失礼にならないように、ポイントを押さえておきましょう。

  • 使う目安は3カ月以上相手に会っていないとき
    「ご無沙汰しております」は、長い間連絡をしていない相手に対して使う言葉です。具体的には3カ月以上会っていないときに使うとよいでしょう。

    3カ月程度ぶりの連絡であれば「ご無沙汰しております」だけでも構いませんが、それ以上の期間が空いている場合は「大変ご無沙汰しております」「長い間ご無沙汰しております」などと言葉をプラスすると、気持ちが伝わりやすくなります。

    3カ月より短い期間で使いたいときには注意が必要です。自分にとっては久しぶりの連絡であっても、1週間前に会った相手から「ご無沙汰しております」と挨拶されると「1週間前に会ったのに違和感があるな」「前回会ったことを覚えていないのだろうか」と思われてしまう可能性があるからです。

    丁寧な挨拶だからといって短い期間で使うと、相手に不愉快な思いをさせてしまうことがあると覚えておきましょう。
  • 「お世話になっております」と併用するときは注意が必要
    ビジネスメールの冒頭に「お世話になっております」と書く人は多いでしょう。これは、普段からよく会っている相手に使う言葉です。対して「ご無沙汰しております」は、少なくとも3カ月は会っていない相手に使います。

    「お世話になっております」と「ご無沙汰しております」を続けて使うときには、文章の中に時差が生まれないように気を付けなければなりません。

    例えば「お世話になっております。大変ご無沙汰しており、申し訳ございません」といった使い方をすれば、久しぶりの連絡を詫びる気持ちと、お世話になっている気持ちを合わせて表現することが可能です。
  • 相手に自分のことを思い出してもらえるような言葉を添える
    毎日、さまざまな人と会って仕事をしていると、普段交流のない相手のことを忘れてしまいがちです。相手との関係が「3カ月前に1度会っただけ」程度なら、相手に忘れられている可能性を考えてメールを書く必要があります。

    「ご無沙汰しております」の前後に、名前や所属を書き、「〇〇のレセプションでお会いした」「××の仕事でご一緒した」「弊社営業部の△△と一緒にご挨拶させていただいた」などと相手が思い出しやすい一文を加えておくと親切です。
  • 「ご無沙汰しております」と相性の良い言葉を使う
    「ご無沙汰しております」とセットでよく使われる言葉には、「申し訳ございません」「お変わりありませんか?」「いかがお過ごしですか?」などがあります。

    表現したい気持ちに合わせて「大変ご無沙汰しており、申し訳ございません」「ご無沙汰しておりますが、お変わりありませんか?(いかがお過ごしですか?)」のように使うのが一般的です。
  • 「ご無沙汰しております」への返信は?
    連絡を長らく取っていない相手から、冒頭に「ご無沙汰しております」と書いてあるメールが届いた場合、返信の冒頭に「こちらこそご無沙汰しております」と書いて送ることに全く問題はありません。

    相手は「自分のことを覚えているだろうか」「連絡をもらえるだろうか」と不安な気持ちを抱いている可能性があるので、できるだけ早く返信することで心証を良くすることができるでしょう。

「お久しぶりです」との大きな違いとは?どのように使い分ける?

「ご無沙汰しております」と「お久しぶりです」は意味や使い方が近い言葉です。「使い慣れている『お久しぶりです』の方がいい」という人もいるかもしれません。

しかし、この2つには明確な違いがあるため、どんな相手に対しても「お久しぶりです」を使えるわけではないことを覚えておきましょう。

「お久しぶりです」と「ご無沙汰しております」の違い

両者の意味はほとんど同じです。一方でとても大きな違いもあります。それは、「お久しぶりです」が丁寧語なのに対し、「ご無沙汰しております」が謙譲語だという点です。

長らく連絡を取っていない相手にメールを送るときには、なんとなく気まずかったり、申し訳なく思ったりするでしょう。加えて、ビジネスにおいてメールを送るときは、何か用件があるときですので、できるだけ相手に丁重に挨拶したい場面です。

「ご無沙汰しております」は「お久しぶりです」よりも丁寧で、かつ「長い間連絡をせずに申し訳ない」というニュアンスを含んでいます。この点でも、ビジネスメールでは「ご無沙汰しております」を選んでおけば間違いがないといえるでしょう。

「ご無沙汰です」「ご無沙汰しています」は使える?

「ご無沙汰しております」ではなく、「ご無沙汰です」「ご無沙汰しています」はどうでしょうか。「ご無沙汰しております」の謙譲に当たる場合は「おります」の部分です。

「います」を動詞の「いる」と「ます」に分け、「いる」を謙譲語の「おる」にし、丁寧語の「ます」を付けたのが「おります」なので、「ご無沙汰です」「ご無沙汰しています」では謙譲語にはならず、改まった気持ちは伝わりません。
特に「ご無沙汰です」はぞんざいなニュアンスになってしまうので、ビジネスメールでは避けましょう。

「お久しぶりです」が使える場面とは

他社の仕事相手や上司など、目上の人に対して「お久しぶりです」という言葉を使ってしまうと、相手はあなたから軽く見られていると感じるかもしれません。また、相手に対して「長く連絡せずに申し訳ない」という気持ちが伝わらない可能性もあります。こうした相手には「ご無沙汰しております」を使いましょう。

「お久しぶりです」という言葉を使いたいのであれば、仲の良い先輩や同僚、後輩にとどめる方が無難です。親しい間柄の人に対して「ご無沙汰しております」を使うと、素っ気ない印象を与え、相手に距離を感じさせてしまうかもしれないため、あえて「お久しぶりです」を使う場合もあるでしょう。

もちろん、親しい間柄であっても「ご無沙汰しております」と使うことに問題はありません。親しみを伝えたいのであれば「ご無沙汰しています」と丁寧語にするとよいでしょう。

「ご無沙汰しております」は英語や中国語では「お久しぶりです」

日本語では「ご無沙汰しております」と「お久しぶりです」を使い分ける必要があります。ビジネスシーンでは相手にとって失礼に当たる可能性があるからです。しかし、英語や中国語ではこの区別はありません。

いくつかの言い方がありますが、中国語で「ご無沙汰しております」を表現する言葉として一般的なのは「好久不見」です。「好久」は長い間、「見」は会うという意味なので、「長い間会っていない」という意味になり、「ご無沙汰しております」や「お久しぶりです」といったニュアンスで使うことができます。

英語では、わざわざこうした前置きを書くことは少ないですが、どうしても使いたい場合は「It’s been a while.」と書くとよいでしょう。中国語の「好久不見」と同じ意味の「Long time no see.」がよく例にあげられますが、この言葉はあまり使われないようです。

中国語でメールを書く機会は少ないかもしれませんが、英語でメールを書くケースはわりとあるので、覚えておくとよいでしょう。

目上の人に「ご無沙汰しております」を使うのはビジネスメールのマナー

「ご無沙汰しております」は、長い間連絡を取っていない相手に対して使う挨拶で、連絡を取らなかったことを詫びるニュアンスを含んでいます。

「お久しぶりです」よりも丁寧なので、ビジネスで付き合いのある社外の人や目上の人に、久しぶりにメールを送る際に使いたい言葉です。目上の人に対して「お久しぶりです」を使うと、失礼に当たることもあるので気を付けましょう。

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