第二新卒が転職に失敗するパターン

作成日:2017.10.17 更新日:2024.04.19

新卒で入った企業で働いてみて、「合わないかも…」と感じ始めていませんか?しかし、初めての転職で「失敗したくない!」と不安になる方も多いはず。

そんな方のために第二新卒の置かれている状況と転職で失敗するパターン、回避方法をまとめてご紹介します。自分の状態を正しく把握できれば、失敗することもなくなります。安心して転職活動できるように準備して、初めての転職を成功させきましょう!

第二新卒の転職市場を知っておこう!

メリット

第二新卒とは、「社会人経験が1~3年程度の若年層人材」を指します。企業側は3年未満であれば、下記の3点でメリットがあると考えます。

  • 新卒とあまり変わらない若さを持っていること
  • これから育てることができる柔軟性を持った人材であること
  • 社会人マナーが身についていること

5年程度社会人経験があると、その企業のやり方や自分のやり方などに固執してしまう方も出てきます。新たなやり方を受け入れるのが難しくなる可能性もあるため、その前段階の第二新卒の柔軟性が重宝される可能性が高いのです。

ポイント

外部環境としては、2つのポイントで追い風だといえます。

  • 第二新卒向けの求人情報が豊富なこと
  • 超高齢化社会のため、若年層の人材を採用する必要があること

3年以内で転職しようと考える人も多いため、企業としては第二新卒を採用ターゲットとして十分意識しています。ある程度採用人数が見込めるのも、積極的に動きやすいポイントといえるでしょう。

2つ目については今後高齢者が多くなる日本において、年を追うごとに若年層の採用が難しくなります。後になって採用したくても人口が少なくて採用できない可能性があります。第二新卒を採用し、若い人材を育てることに慣れる必要があるのです。 このような外部環境の変化も手伝って、第二新卒を「ポテンシャル採用」と考え、新卒と同様に積極採用する企業が増えてきています。 仕事の面で即戦力とは言えませんが、志望動機と意欲さえ伝えられれば「第二新卒」は採用されやすい人材といえます。

第二新卒で転職に失敗する3つのパターンとは?

そんな「第二新卒」でも転職で失敗してしまう代表的な3パターンをご紹介します。

  • 退職理由がネガティブ
    これは第二新卒に限らず転職する方すべてに言えることですが、前職の退職理由はネガティブに伝えるべきではありません。ネガティブな理由を並べると「他の人や環境のせい」になってしまうことが多いからです。 ネガティブな退職理由を聞いた企業側は、このように感じます。 「文句ばかり言っているけど、(その企業のために)自分は何ができたの?」 「当社に入社しても同じ理由で辞めるのでは?」 こう思われないためにも、ネガティブな退職理由は絶対に避けるべきです。
  • 志望理由、今後のキャリアの一貫性がない
    新卒の就活でも同じですが、志望理由と今後のキャリアの一貫性がないと企業側にこう思われます。 「なんとなくの理由しかわからない」 「そもそもやりたいことがわかっていないから辞めてしまったのでは」 こう思われてしまうと「すぐ辞めて企業を短期間で渡り歩く人」とみなされ、転職が難しくなります。
  • とりあえず辞めてしまった
    精神・肉体的に限界の場合は健康のためにすぐ辞めるべきですが、そうではない場合、辞めてからの転職は「無計画」と思われる可能性が高いです。また、自分自身もお金を得るためにとりあえず就職しようとなる可能性があるので、できる限り内定してからの退職をおすすめします。 退職自体にマイナス要素はありませんが、理由の伝え方や辞めるタイミングなどでマイナスに捉えられる場合もありますので、注意しましょう。

第二新卒の転職で失敗しないためのコツ3つ

前章でご紹介した失敗パターンを踏まえて、失敗しないコツ3つをご紹介します。

  • 退職理由はすべてポジティブに
    退職理由は人間関係や企業の方針などが理由になることが多いです。しかし、すべてを「◯◯がしたいから」という理由に変換して伝えましょう。注意するポイントとしては「新卒のときに気がつかなかったのか?」という質問に答えられるようにすることです。 正直に不勉強と伝えるのもOKです。自分の企業研究が足りなかった場合、反省を踏まえてどのように行動したかを伝えましょう。
  • 志望動機、将来のキャリアに一貫性をもたせる
    現職にも志望した動機があったわけですから、別の企業に勤めたくなった理由と将来のキャリアにつながる理由があるはずです。将来のキャリア自体が変更された場合は、そのエピソードを加えて伝えるようにしましょう。 新卒の頃と同じように、結論の次に理由を伝える論理的な伝え方を心がけてください。 1と2を踏まえて、例としては以下のような伝え方がおすすめです。 「前職の退職理由としては、将来◯◯になるために10年以内に◯◯事業に携わりたいと考えたからです。企業研究が浅かったことを反省して再度研究した結果、御社で◯◯事業に関わって働くことが、将来の夢である◯◯につながると考えて志望いたしました。前職で得た◯◯という経験を活かして、ぜひ御社で活躍したいと考えております。」
  • スケジュールを決めて退職する
    内定が出てから退職するようにしましょう。現職の雇用規定をチェックし、何日前に退職を告げなければならないか調べてしておくことが大切です。転職先企業には退職交渉期間と引き継ぎ期間を試算して伝えましょう。 先に入社日を確定させてしまうと内定取り消しということにもなりかねません。確定はさせずに目安を伝えて、トラブルを避けるようにしましょう。

まとめ

第二新卒の転職を失敗しないための3つのコツをご紹介しました。自分が置かれている状況を正しく捉え、伝え方を工夫することで転職を成功させられるよう、参考にして努力を重ねてみてくださいね!

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