新卒2年目の転職がアリ・ナシの理由と転職を成功させる3ポイント

作成日:2018.02.05 更新日:2024.04.19

会社に入って1~3年の第二新卒の時期になってくると「この会社にいても先がないように思える」と考える方も増えてきます。相談する人によってアドバイスが変わる場合も多いため、なかなか決断ができない方も多いのではないでしょうか。

そこで「自分の転職がアリかナシか明確にしたい」という方のために、どのような考え方をすればよいのか、また転職を成功させるポイントについてもご紹介していきます。ぜひ参考にして、転職をうまく成功させてください。

「新卒は3年」神話は忘れてよし

よく「新卒は最低でも3年働くべきだ」という言葉がありますが、これは忘れて問題ありません。それには2つ理由があります。

1つはずいぶん前に、新卒3年以内の転職者が3割を超えている時代に入っていること。 そしてもう1つは、第二新卒の転職を支援する転職エージェントが多くなってきていることです。 転職エージェントは企業から報酬をもらうため、企業ニーズがなければ存在できない事業です。第二新卒があらゆる企業で求められていることがわかります。労働市場の変化として、少子化で若い人材が採用しづらくなっていく日本では、若い人材を採用したいという企業はより多くなっていくはずです。 また、第二新卒の場合経験よりも仕事に対する前向きな姿勢や熱意があれば、採用してもらえる可能性がグンと上がるという特徴もあります。これらを総合すると、労働市場としては新卒2年目=第二新卒の転職はアリの状態といえるのです。 ではどのような理由で転職のアリ・ナシが分かれていくのでしょうか。具体的にご紹介していきます。

第二新卒の転職はどんな理由ならOK?

転職すること自体がアリかナシかについては、その方の退職したい理由は様々のため一概にこの理由だったらアリというのはありません。ただ、具体的にアリ・ナシの見分け方はあるため、その方法をご紹介します。

まずはアリ・中間・ナシの理由の3つに分けてご紹介します。中間の理由があるのは、理由によってはアリ・ナシのどちらにも転ぶ内容であるからです。

転職アリの理由

  • ブラック企業(労働時間・コミュニケーション)

アリの理由にあげている「ブラック企業」についてご説明します。

一般的にブラック企業とは、長時間労働・残業過多・サービス残業の強要、パワハラ・セクハラなどがブラック企業の特徴として挙げられます。パワハラはたとえ上司の命令が理不尽な内容であっても、断れないという部下の状況を利用して要望を押し付けてくることを指します。 このような企業では同じような人が集まってきますし、長時間労働に関しても是正する時間がかかります。よって、この理由の転職はアリだといえます。

中間の理由

  • 思っていたのと違う仕事だった
  • 人間関係がうまくいかなかった
  • 仕事が厳しい、ストレスが多い
  • 労働条件(待遇・休暇・福利厚生)が悪い

では次に、中間の4つの理由についてご紹介していきます。

4つすべてに共通するのは、新卒時の自分の準備不足を認めることが大切ということです。その準備不足を反省した上で、次にどのようなキャリアプランを描いているのかということを明確に伝えられればアリに転じることができます。例えば、「入社時に思っていた仕事とは違う仕事だった」という理由は、そのまま聞いてしまうと「ただの準備不足じゃないか。次もまた同じことをやるのではないか。」と思われてしまいます。 しかし自分の夢をもっていて、このような理由があればどうでしょうか。「自分の夢に近いと思っていたAという仕事が、実は遠回りだった。自分の人生計画通りに実行するためには、Bという仕事に今転換する必要がある。それが御社の◯◯分野で働くことです。 このような理由であれば、志望先企業の担当者も「よく調べているし、かつ自分の将来にも結びついているから今度はすぐに辞めないだろう。」という見通しが立ちます。このような事前準備ができるようであれば、中間の理由でも転職することはアリだといえます。

転職ナシの理由

  • 希望していた仕事ができない
  • 漠然とした不安

ナシの理由としては、上記の2つが挙げられます。

新卒2年目で、希望の仕事につけることはほとんどありません。その理由としてはその仕事ができるほどの実力がまだ身についていないからです。この意見を退職理由として伝えた場合、自分の実力をわかっていない、会社というものがわかっていない未熟な若者という風に捉えられ、転職活動もうまくいかない可能性が非常に高いです。また、仮に転職できたとしても、同じような仕事に配属されることになります。そしてまた転職をしようと考え、実績も積めずに時間ばかりを浪費することになるのです。 2つ目の理由、将来に対する漠然とした不安をもっている方はまず転職する前に考えるべきことがあります。それは「何が自分の将来を不安にさせているのか」その理由を明確にすることです。これがわからなければ、転職理由も話せないため転職活動もうまくいきません。ではどのようにすれば、新卒2年目の転職活動を成功させることができるのでしょうか。

新卒2年目の転職を成功させる3ポイント

ポイント

新卒2年目の転職を成功させるポイントとしては、3つあります。

  • なぜ今転職するのか、転職先に何を求めているのかを明確に
  • 自分のアピールポイントを把握している
  • 転職先と将来の夢に一貫性がある
  • なぜ今転職するのか、転職先に何を求めているのかを明確に
    ・なぜ今あなたは転職をする必要があるのか? ・1年後ではなぜいけないのか? ・転職先に求めていることは何か? この3つに具体的に答えられるよう、準備を進めましょう。 新卒2年目の人が転職活動をしているときに、企業担当がどのような思いを抱くかというと、「またやめないか」「今感じている意欲が本当に続くのか」ということです。 これに答えるには、先ほどの3つの質問に明確に答える必要があります。質問に対して明確な答えを出し、論理的に組み立てれば、「自分の掲げている目標を実現させるには、◯◯が必要」という説得力のある説明ができるようになっていきます。仕事におけるゴールを設定し、その進捗に対して遅れているためこのような打ち手が必要だというような説明があれば、企業側も安心してあなたの話を聞いてくれるはずです。
  • 自分のアピールポイントを把握している
    ・なぜ1年目の時期に気づくことができなかったのか? ・なぜ新卒のときに気づくことができなかったのか? など具体的な理由を話せるように準備しておきましょう。社会人から見ると、新卒の1年目も2年目もスキルとしてはほとんど変わらないように見えます。しかし、1年目の方が新卒と同じ教育方法で育てられるため、受け入れが楽という風に捉えてもらえる場合が多いです。 つまり2年目の場合は一緒の教育システムに入れる訳にもいかないため、かえって教育に手間がかかると思われる可能性もあるということです。気づくのが遅れてしまった自分の未熟さをしっかり認め、今後のキャリアをどう考えているのかを伝えられるように準備しましょう。
  • 転職先と将来の夢に一貫性がある
    今度は1年目とのポジティブな違いに着目しましょう。1年目であれば数ヶ月から半年ほど研修に入っているため、企業の採用担当が転職面接で「何ができるようになったか」と聞いても一般的なビジネスマナーくらいしかわからないのが現状です。しかし2年目になってくると、「自分の仕事を自分で行う」という経験ができるようになってきます。この点で1年目とは大きな差がついているはずです。 その経験によってあなたが仕事で大切だと感じたこと、学んだことなど、1年目との違いをアピールできるようにしてください。まとめると、 ・新卒当時の認識の甘さを認めること ・新卒2年目までで学べたことをアピールすること ・なぜ今転職をしなければならないのかを自分の夢と結びつけて伝えること 以上の3つができれば、意欲を重要視される第二新卒の転職で成功できるはずです。

まとめ

新卒2年目で転職がアリかナシかと迷う方のために、見分けるポイントをご紹介しました。基本的にはどんな理由であっても自分の過ちとそれをどう改善するのか、自分には何ができるのか、何を知っているのかを明確に伝えられれば転職が可能です。

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