既卒とは
- 2017年03月24日
- 2020年12月14日
就職・転職の際には、既卒という言葉を耳にする機会が多いと思います。しかし「そもそも既卒ってどういう意味?」「既卒で就職する場合はどうすればいいの?」と疑問に思う方もいるでしょう。そこで、既卒の意味や既卒として就職する上でのポイントについて、お答えしたいと思います。
既卒とは
既卒とは「大学・短大・専門学校・高校などの卒業後に正社員として勤務したことのない者」を一般的に指します。実は、法律で定義されている言葉ではないため、明確な定義はなく採用市場の中で特定層を定義するために使われるようになった言葉です。
また、既卒と混同されやすい第二新卒という言葉がありますが、第二新卒は一般的に「学校卒業後に一度就職をしたが、1〜3年の内に離職した求職者」を指します。言葉は似ていますが、第二新卒は就業経験が有るという点で、既卒とは明確に区別されます。
また、既卒と混同されやすい第二新卒という言葉がありますが、第二新卒は一般的に「学校卒業後に一度就職をしたが、1〜3年の内に離職した求職者」を指します。言葉は似ていますが、第二新卒は就業経験が有るという点で、既卒とは明確に区別されます。
POINT!
- ● 既卒は「学校卒業後に正社員として勤務したことのない者」を指す
- ● 就業経験がない点で第二新卒と異なる
既卒とフリーターの違い
それでは、既卒とフリーターは何が違うのでしょうか。まず、フリーターという言葉も既卒同様に明確な定義はありませんが、一般的に「パート・アルバイトとして働く若年者」を指します。
そうなると就職せずに卒業して、その後アルバイトとして働いていたとしら、既卒・フリーターのどちらに該当するのか疑問に思う方もいるでしょう。結論から言うと、この場合は既卒でもありフリーターでもあると言うことができます。つまり、既卒とフリーターは両立する概念なのです。
逆に、一度でも就職した者が、その後離職してパート・アルバイトとして働いていれば、その者はフリーターではありますが既卒ではありません。なぜなら、既に一度就職をしているからです。
そうなると就職せずに卒業して、その後アルバイトとして働いていたとしら、既卒・フリーターのどちらに該当するのか疑問に思う方もいるでしょう。結論から言うと、この場合は既卒でもありフリーターでもあると言うことができます。つまり、既卒とフリーターは両立する概念なのです。
逆に、一度でも就職した者が、その後離職してパート・アルバイトとして働いていれば、その者はフリーターではありますが既卒ではありません。なぜなら、既に一度就職をしているからです。
POINT!
- ● 卒業後に就職せずアルバイトをしていたら、フリーター・既卒のどちらにも該当する
既卒でも新卒として応募できるの?
既卒として就職活動をする際、どの採用枠で応募するべきか迷われるでしょう。その点、既卒が応募する際に考えられる採用枠は「新卒採用枠」「中途採用枠」の二つが挙げられます。
既卒では新卒採用枠に応募できないという話を聞いたことがあると思いますが、実はそのようなことはありません。実際には、新卒採用枠で既卒の応募を受け付けている企業は2018年時点で70%にものぼります。
既卒では新卒採用枠に応募できないという話を聞いたことがあると思いますが、実はそのようなことはありません。実際には、新卒採用枠で既卒の応募を受け付けている企業は2018年時点で70%にものぼります。
ただし、既卒の応募受付をしている場合でも、卒業後の経過期間に上限を設けている企業もあります。「既卒が新卒採用枠に応募できるのは卒業後3年まで」と言われることが多いですが、実際に上限を設けている企業を見てみると卒業後3年を超えた既卒の応募を受け付けている企業はグッと減ってしまいます。
既卒の応募受付をしていて上限を設けている企業の内、卒業後3年を超えた既卒を応募可能としている企業は7%です。しかし、卒業後2〜3年以内の既卒を応募受付している企業が2010年時点でたった12%だったのに対して、2018年には55%と急速に増えています。つまり、全体的には卒業後の経過年数が長くとも応募可能とする企業が増加傾向にあることが分かります。
それでは、新卒採用枠で応募できる企業が少なくない一方で、実際に応募して採用に至る割合はどうでしょう。
それでは、新卒採用枠で応募できる企業が少なくない一方で、実際に応募して採用に至る割合はどうでしょう。
既卒の応募を可としている企業の内、採用にまで至った企業は2018年時点で47%となります。つまり、応募を受け付けていたとしても、採用するハードルは決して低くないことが分かるでしょう。
POINT!
- ● 新卒採用枠での応募受付を行う企業は増えているが、採用に至る割合は約5割
中途採用枠からの応募
既卒が就職活動を行う際のもう一つの選択肢は、中途採用枠で応募することです。
中途採用となると、社会人経験が必須のように思われますが、実際には経歴を不問とする求人は少なくありません。そして、そのような求人は求人情報に「未経験歓迎」や「経歴不問」といった形で、既卒でも応募可能である旨が記載されていることも多いです。そのため、既卒でも応募できるかどうかの判断はしやすいです。
しかし、社会人経験がないのに中途採用から応募することに不安を感じる方もいるでしょう。その点、転職エージェント等の転職支援サービスを活用すれば、書類添削や面接対策といったサポートを受けることができます。転職エージェントであれば、既卒が応募できる求人に限定して求人紹介を行うため、求人を探す手間も省けます。
既卒で中途採用に応募するのはハードルが高いと思われる方も多いですが、求人もしっかりありますし、不安があれば転職エージェントを活用する手もあります。 新卒採用枠のハードルが決して低くないことを考えると、中途採用枠での応募は必ず行うべきでしょう。
しかし、社会人経験がないのに中途採用から応募することに不安を感じる方もいるでしょう。その点、転職エージェント等の転職支援サービスを活用すれば、書類添削や面接対策といったサポートを受けることができます。転職エージェントであれば、既卒が応募できる求人に限定して求人紹介を行うため、求人を探す手間も省けます。
既卒で中途採用に応募するのはハードルが高いと思われる方も多いですが、求人もしっかりありますし、不安があれば転職エージェントを活用する手もあります。 新卒採用枠のハードルが決して低くないことを考えると、中途採用枠での応募は必ず行うべきでしょう。
POINT!
- ● 中途採用枠でも既卒応募可能な求人はある
- ● 社会人経験が不安でも転職エージェントを活用すればサポートを受けられる
既卒のライバル
社会人経験がない点を気にする方は多いですが、既卒でも応募可能な求人が多いことは分かっていただけたかと思います。ただし、新卒採用枠・中途採用枠のどちらに応募するとしても、既卒には強力なライバルが存在します。
新卒採用枠で応募するとしたら、学生がライバルとなるでしょう。社会人経験がない点は同じですが、年齢が若いという点で学生にはアドバンテージがあります。
一方で中途採用枠で応募する場合は、第二新卒層がライバルとなるでしょう。社会人経験を経ているという点で、第二新卒にはアドバンテージがあります。
しかし、既卒から就職に成功している人は私たちのサービスであるマイナビジョブ20'sでもたくさんいます。確かにライバルは多いかもしれませんが、働くことへの意欲やポテンシャルを示すことができれば、採用したいという企業は必ず存在します。
新卒採用枠で応募するとしたら、学生がライバルとなるでしょう。社会人経験がない点は同じですが、年齢が若いという点で学生にはアドバンテージがあります。
一方で中途採用枠で応募する場合は、第二新卒層がライバルとなるでしょう。社会人経験を経ているという点で、第二新卒にはアドバンテージがあります。
しかし、既卒から就職に成功している人は私たちのサービスであるマイナビジョブ20'sでもたくさんいます。確かにライバルは多いかもしれませんが、働くことへの意欲やポテンシャルを示すことができれば、採用したいという企業は必ず存在します。
既卒の就職はスピードが勝負?
既卒として就職をする上で、意識しておきたいのは「なるべく早いタイミングで就職活動を始める」という点です。
なぜなら、年齢を重ねるにつれて新卒採用枠で応募可能な求人は減っていくし、中途採用枠でも社会人として実績を積んでいる方がライバルとして増えていくからです。
まだ年齢が若いうちは、成長性・柔軟性を期待して、既卒を積極的に採用したいという企業はあります。しかし、年齢を重ねると即戦力であるかどうかが採用ポイントになっていきます。 そのため、既卒として就職をしたいと考えている方は、なるべく早く就職活動を進めましょう!
まだ年齢が若いうちは、成長性・柔軟性を期待して、既卒を積極的に採用したいという企業はあります。しかし、年齢を重ねると即戦力であるかどうかが採用ポイントになっていきます。 そのため、既卒として就職をしたいと考えている方は、なるべく早く就職活動を進めましょう!

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マイナビジョブ20'sアドバンスは大学・大学院・短期大学・専門学校を卒業の既卒未就業の方を対象とした就職支援サービスです。 納得して就職できる企業に出会えるように、就職のプロのキャリアアドバイザー達があなたの希望条件や適性を見極めて個別にカウンセリングを行い、既卒未就業の方を積極採用中の企業をご紹介します。 お気軽にご相談ください。
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