20代後半の転職は難しい?転職を成功させるための5つのポイントと求められるスキルを紹介

作成日:2024.06.11 更新日:2024.06.11

「転職を考えてはいるけど、20代後半の転職はむずかしい?」

「30代を手前に環境を変えたいと思ってるけど…」

「今の会社に大きな不満があるわけではないけど、転職も視野にいれている」

20代後半になると、スキルアップのため転職を考える人もいるのではないでしょうか。しかし「20代後半の転職は厳しい」と聞いて、不安に感じているかもしれません。

また、現状に大きな不満はないけど、転職も視野にいれている、なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか。

結論からいうと、20代後半の転職は容易ではありません。ただ、しっかりとポイントをおさえた準備をすることで20代後半の転職は大いに可能です。

また転職活動をすることと、転職をすること、は全くの別物です。そのあたりも含めて、本記事では20代後半からの転職に成功するためのポイントや、求められるスキルについて解説します。

30代を手前に転職を考えている方はぜひ参考にしてください。

20代後半での転職が厳しいと言われるのはなぜ?

20代後半の転職が難しいと言われるのは、アピールポイントを見つけるのが難しいことが理由の一つです。

新卒や「第二新卒」と言われる20代前半までは、将来の成長を期待した採用のため「ポテンシャル採用」が中心です。

一方、20代後半はポテンシャルだけでなく経験やスキルが求められます。つまり、選択肢が限られてくるのです。

しかし、20代後半は、30代と比較するとビジネス経験が未熟なため、経験やスキルが蓄積されていません。企業が求めるスキルがなければ採用されにくいため、自分の強みを分析してアピールする必要があります。



20代後半でも転職は可能?

結果から言うと、20代後半でも転職は十分可能です。詳しく見ていきましょう。

20代前半よりもビジネスマナーなどで優れている

20代前半は社会人経験が浅く、ビジネスマナーや対人スキルが備わっていないケースが多くあります。一方、20代後半になると社会人経験も長くなり、ビジネスの場で求められるマナーや振る舞い方を、ひと通り体得している人がほとんどです。

また、年齢を重ねるごとに人間関係を築く力がついてくるため、取引先との付き合い方なども、20代前半に比べてスムーズになる傾向にあります。

そのため、20代後半は「社会人としての経験値」を評価されるのです。

30,40代よりも柔軟な考えをもっている

30代、40代になるとビジネス経験が増えるとともに価値観が固まり、新しいことを受け入れにくくなる傾向があります。一方、20代後半は、柔軟に物事を受け入れやすい年代です。

特に近年は、変化に対応していく必要があり、新しい知識や考え方を吸収する柔軟性が求められています。従って、20代後半ならではの柔軟な発想力や対応力は、30,40代よりも有利なのです。

企業は新しい環境に合わせて、考え方を変えられる人材を求めています。

ポテンシャル枠で採用

労働人口減少に伴い採用競争が激化し、20代前半の採用は年々難しくなってきています。そのため、20代後半でもポテンシャル採用されるケースは少なくありません。

20代後半は一定の経験を積んでいるため、スキルや経験も重視されますが、ポテンシャルという面でも評価されるのです。

しかし、幹部候補生などを中長期的な視点で採用する企業では、20代後半でもポテンシャルが重視される傾向にあります。スキルや経験に不安を感じる人は、このような企業を狙うのも良いでしょう。



20代後半の転職で失敗するポイント

20代後半は、ある程度のスキルや経験があると判断されます。そのため、新卒や20代前半のように「やる気」や「熱意」だけで採用されるのは難しいでしょう。

ここでは、20代後半の人が転職で失敗しやすいポイントを紹介します。

経験やスキル不足

転職に失敗する原因のひとつに、経験やスキル不足が挙げられます。20代後半になると、成長性だけでなく一定の業務経験が求められます。

そのため、応募先企業が求める能力と自分のスキルが一致しているかが重要です。 まずは、しっかりと自己分析を行い、スキルや経験を把握しましょう。

特に異業種や未経験分野に転職する場合は、過去の経験を活かしにくくなります。そのため、主体的に新たな知識やスキルを習得する動きをとったり、そのような主体性があることをアピールするのも一つの手段となります。

キャリアビジョンが不明瞭

入社後「どうなりたいのか」を考えずに転職活動をしている人も、失敗する傾向があります。ビジョンが明確でなければ、面接官から入社後のキャリアビジョンを質問されたときに答えられないのです。

転職の目的が曖昧だと、将来の活躍が期待できないと判断されてしまいます。 従って「どのようなキャリアを歩みたいか」「最終的にはどこを目指したい」かなど、長期的な視点で考えることが必要です。

「どのような仕事がしたいのか」「何を大切にしたいか」を考え、5年後、10年後をイメージすると明確にしやすいでしょう。

ポテンシャルのアピール不足

ポテンシャルを上手にアピールできていない人も多く見られます。20代後半の転職では、将来的な可能性も重視される傾向です。

そのため、ポテンシャルを効果的にアピールすれば評価が高まります。 アピールのコツは、企業が求めている人物像を理解することと、強みをどのように仕事に活かせるかを考えることです。

具体的なエピソードに加えて、これから習得したいスキルや、現在取り組んでいることなどを交えればさらに効果的です。



20代後半と20代前半では違う。求められるスキルとは?

20代後半は、まだ未熟といえどビジネス経験があるため、求められるスキルが20代前半とは異なります。どのような点に違いがあるのかを見ていきましょう。

即戦力

20代前半はキャリアを積み始めたばかりのため、学ぶ意欲や柔軟性、成長などポテンシャルを重視されることが多い傾向です。

一方、20代後半は、職務経験がある程度積み重ねられているため「即戦力」として期待されます。実務経験を通じて専門的なスキルや知識、業務遂行能力が、ある程度備わっていると見なされるためです。

従って、20代後半は、具体的な実績など即戦力として活躍できることをアピールする必要があります。また、これまでの経験から学んだ専門知識やスキルも伝え、どのように貢献できるかをアピールすることも大切です。

適応能力

20代前半はキャリアの初期段階のため、新しい環境や異なる業務に早く慣れ多くの経験を積むことが期待されます。そのため、環境の変化に順応する適応能力が重要視されるのが一般的です。

一方、20代後半は適応能力も求められますが「新しい環境で活躍できるか」も強く期待されます。従って、新しい環境でこれまでの経験を活かして業務に貢献できる能力や、組織の中で役割を果たせるかが求められるのです。

つまり、20代前半が「新しい環境への柔軟な適応力」が評価されるのに対し、20代後半ではその適応力をもとにして「即戦力としての貢献」が期待される点に違いがあります。

専門的なスキル

20代前半と比較して20代後半は、より専門的なスキルが求められます。20代後半は、ある程度の経験を積み、その経験を通じて専門知識やスキルを磨いていると期待されているのです。

そのため、20代後半の転職では、即戦力として活躍できる専門的なスキルが重視される傾向があります。さらに、知識だけでなくリーダーシップや交渉力、実績なども評価されます。

20代後半の転職活動では、これまでの経験をどのように活かして貢献できるかを具体的にアピールすることが重要です。

高いポテンシャル

20代後半もポテンシャルは重要視されますが、20代前半に求められる内容とは異なります。20代前半に求められるのは、学習意欲や適応性、コミュニケーション能力など基本的なポテンシャルです。

一方、20代後半ではさらに、指導力や交渉力、問題解決力など、より高いポテンシャルが求められます。従って、20代後半は、基本的なポテンシャルに加えて、プラスアルファの強みをアピールすることが重要です。



20代後半の転職を成功させるポイント5選

20代後半でも、ポイントを押さえて活動すれば転職できます。以下に、5つのポイントを紹介します。転職活動を成功させるために効果的なので、ぜひ参考にしてください。

 

徹底的な自己分析

20代後半の転職では徹底的な自己分析が重要です。自己分析を行えば自分の強みや価値観、仕事の考え方などを把握できます。

また、これまでの経験やスキルの棚卸しだけでなく、将来のキャリアプランも描いておく必要があります。自己分析では以下の項目を深く分析しましょう。

  • 働き方
  • 価値観
  • 強みや弱み
  • 業界への興味
  • スキルや経験
  • キャリア目標
これらの項目を掘り下げることで、自分の理解が深まり、アピールポイントが明確になります。

スキルをアピール

自己分析で洗い出したら、応募する企業にあったスキルをアピールしましょう。条件にあったスキルをアピールすることで、会社に貢献できる人材であることを伝えられます。

また、他の候補者との差別化も可能です。 希望する企業へ転職するためには、企業に応じたスキルのアピールが鍵となります。

強みは、自分をより深く知ってもらうための効果的な武器なのです。

徹底した企業研究

徹底的な企業研究も転職を成功させるための重要なポイントです。しっかりと企業研究を行い、企業文化やビジョン、企業理念などを理解しましょう。

企業研究を入念に行うことで、どの企業が自分に合っているのかが明確になります。また、深掘り質問されても迷わず回答できるため、採用担当者に本気度が伝わりやすくなるのです。

自己分析で価値観や強みを洗い出し、企業研究では自己分析の結果を踏まえて、自分にあった仕事を見つけるのです。

自己分析と企業研究はそれぞれ目的が異なります。しかし、互いに深く関係しているため転職に欠かせない重要なステップです。両方をしっかり丁寧に行うことが、転職成功へのポイントとなります。

転職理由と志望動機に一貫性を持たせる

転職理由と志望動機には一貫性を持たせることが重要です。一貫性があると、しっかりと将来を見越した転職であるこが伝わりやすくなります。

たとえば、どうしてもやりたいことが見つかり、実現できる環境に転職したいなどです。 一貫性があることで志望動機に説得力が生まれ、転職の軸がブレていないことを理解してもらえます。

逆に、一貫性がないと、行き当たりばったりの転職だと捉えられ、印象が悪くなるでしょう。

エージェントサービスの利用

自己分析のやり方がわからない人や、自己PRに自信がない人は転職エージェントサービスを利用しましょう。担当のアドバイザーがあなたと一緒に自己分析を行い、どのような仕事が向いているのかを見つけてくれます。

転職エージェントは客観的に応募書類やあなたのことを分析してくれます。基本的に無料で利用できるため、書類の添削のためだけ、面接対策のためだけ、少し話を聞いてみるだけ、で利用するのもおすすめです。

仕事の紹介はもちろん、応募書類の添削や面接指導、応募先企業との交渉など、転職に関わる全てをサポートしてもらえるメリットがあります。転職エージェントを利用すれば、効率よく転職活動ができるため、積極的に利用しましょう。

20代後半でおすすめの職種3選

20代後半はスキル不足に不安がある人も少なくありません。以下に紹介する仕事は未経験からでもチャレンジしやすく、将来性の高さを重視される傾向があります。

実際に20代後半で転職する人も多い職種のため成功しやすいのが特徴です。順番に見ていきましょう。

営業

20代後半には営業が向いています。営業職は、経験を積むほどにキャリアアップがしやすい職種です。営業職は、多くの業界で中心的な役割を果たしており、企業の売上を直接的に支える重要な職種です。

そのため、営業スキルはどの業界においても高く評価されます。 また、成果に応じたインセンティブ制度があるため、高収入を目指すことも可能です。

営業職は、キャリアアップと収入の両面でおすすめできます。

ITエンジニア

ITエンジニアは需要が高く、未経験からでも転職しやすい職種です。その背景にはDX化の推進やIT技術の急速な発展により、IT人材が不足していることが挙げられます。

そのため、未経験から将来活躍できる人材を育成するために、多くの企業が採用に積極的です。IT業界は常に新しい技術の習得が必要な業界のため、柔軟に適応しやすい20代が好まれる傾向があります。

エンジニアから他のIT技術者へのキャリアアップもしやすいため、エンジニアへの転職はおすすめです。

事務職

事務職はほとんどの業種で必要とされる職種であり、企業を支える役割を担っています。専門的な知識を必要とされる事務職もあるため、スキルを身につければ希少人材として需要が高くなります。

また、事務職から人事や経理のように専門職へのステップアップも可能で、キャリアの選択肢が多いのも事務職の特徴です。

事務職は将来性が高く、経営知識も身につけられるため、20代後半の転職におすすめの職種です。

 

まとめ

20代後半の転職は決して簡単ではありません。しかしいくつかのポイントをおさえることで転職の成功に一歩近づけます。

ビジネスマナーや対人スキルなどの社会人としての経験はもちろん、柔軟な発想力や対応力、ポテンシャルも評価されるポイントです。

ただし、応募先企業が求める経験やスキルが不足していたり、キャリアビジョンが明確になっていなかったりすると成功する可能性は低くなります。

そのため、徹底した自己分析と企業研究を行い、スキルをアピールしましょう。

自己分析の仕方がわからない人やアピール方法がわからない人は、積極的に転職エージェントを利用することをおすすめします。

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