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「退社」はいつ使う?紛らわしい「帰社・退勤・退職」との違いを理解しよう

仕事を終えて会社から出るとき、どういう言葉を使うのがビジネスマナーとして正しいのでしょうか。一般的には「退社」というワードを使うことが多いですが、「帰社」や「退勤」という言葉もそういうシーンでは使われることがあります。

そこで今回は、基本的すぎてかえって知らないビジネスマナー「退社」という言葉の意味や、紛らわしい「退社・帰社・退勤・退職」のそれぞれの使い分け方などについて解説します。

仕事を終えて会社を出る? 会社を辞める? 退社という言葉の意味について

退社というワードは、ビジネスシーンで頻繁に使われる言葉です。ただ、その詳しい意味を知りながら使っている人は意外と少ないのではないでしょうか。実は、退社には2つの意味があります。

1つは、「仕事を終えて会社から引き上げる」という意味です。そのため、会社から出るとき、退社という言葉を使うのは間違った使い方ではありません。

しかし、退社にはもう1つ別の意味があります。それは、「会社を辞める」という意味です。 したがって、電話対応などで上司や同僚の所在を聞かれた際などに、「○○は既に退社しました」などと答えると、相手方にあらぬ誤解を与えてしまうケースがあります。

つまり、該当者が既に会社を辞めてしまったと勘違いされてしまうことがあるのです。電話で該当者が帰宅したことを伝える際は、もちろん退社と表現しても間違いではありませんが、相手に誤解を与えぬよう配慮した言い回しを選ぶのがビジネスマナーです。

たとえば、「既に退社した」と伝えた後、「明日は9時に出社予定です」などと付け加えれば、相手の誤解を招くようなことにはならないでしょう。また、「本日は退社しました」といった言い回しでも、既に会社から仕事を終えて引き上げたことを正確に伝えることができます。

あるいは、誤解を招かぬようにより注意を払うなら、「○○は既に失礼させていただいております」というような表現でも良いでしょう。 このように、会社から仕事を終えて引き上げたことを報告するときは、単に「退社」という言葉だけで伝えると誤解を生んでしまうので、使い方には注意が必要です。

一方、会社を辞めたという意味で「退社」という表現を用いる際も、「退社」というワードだけで伝えるのはビジネスマナーとして配慮が足りないと思われかねません。

会社を辞めたことを伝えたいときは、日付を付け加えて伝えるのが基本です。たとえば、「○○は8月31日付で退社しております」と言えば、帰宅したのではなく会社を辞めたのだと正しく伝わります。

いずれにせよ、退社には2つの意味があるので、使う際は付け足す言葉に配慮するのがビジネスマナーです。

紛らわしい表現に注意!「帰社」「退職」「退勤」の意味と「退社」との違い

ビジネスワードには、紛らわしい表現がたくさんあります。「退社」もそのひとつで、「帰社」や「退職」「退勤」などと混同して使われることもしばしば。

特にこれらの言葉はビジネスシーンで使用する機会が多いため、それぞれの意味の違いを理解しておくことはとても大切です。ここでは、退社と意味を混同しがちな「帰社」「退職」「退勤」という3つのワードの意味について確認します。

  • 帰社とは
    帰社とは、外出先から会社に戻った際に使う言葉で、「会社に帰ってきた」という意味があります。会社から引き上げたという意味の「退社」とは対義語の関係にあり、「退社」が会社に該当者がいないことを表す一方、「帰社」は会社に該当者がいる状態を意味する表現です。

    このように、「帰社」と「退社」は全く逆の意味を持つワードですが、「帰社」には帰宅というニュアンスがあるため、この2つの言葉はしばしば混同して使われることがあるので注意が必要です。 また、帰社という言葉は基本的に身内同士で使うのがマナーだとされます。

    営業先などから会社に帰ってきた際、同僚や仲間に対して使うのが「帰社」の基本的な使い方です。そのため、電話対応で取引先などに対して「帰社」という言葉を使うのはあまり好ましい対応ではありません。

    取引先などに対して該当者の所在を伝える際は、「帰社」ではなく「戻る」という表現を使うほうが一般的とされます。「○○は10時には戻る予定です」などと表現するのが無難でしょう。

    「帰社」は会社に戻ることを丁寧に表現した言葉ではありますが、尊敬語ではありません。ですから、社内であっても上司や上役の人間に対して「帰社」を使うのは失礼とされます。目上の人が会社に戻ることを表現する際は、「お戻りになる」など、正しい敬語で表現する必要があります。
  • 退職とは
    勤めていた会社を辞めるとき、「退職」という言葉を使います。退職は、その字の通り「職を退く」という意味を持つ言葉です。人事用語として使われるケースが多く、会社との雇用関係が終了した際に用いられるワードです。

    「退社」には複数の意味があり、電話対応などでは使い分けが難しい表現ですが、「退職」には基本的には「会社を辞める」という1つの意味しかありません。

    そのため、電話対応で該当者が「会社を辞めた」ことを伝える際は、「退職」を使ったほうが相手にも意味が伝わりやすいかもしれません。 ただし、「退社」と「退職」は、少しニュアンスが異なる部分があることも事実です。退職には、自分の考えで会社を辞めたというニュアンスが含まれます。

    ですから、転職の際に会社を辞めるのも「退職」と表現するのが一般的ですし、「定年退職」と表現するように、定年で会社を辞めるのも「退職」と表現するのが基本です。

    雇用期間が終了して会社を去る場合は「退職」ですが、一方で、会社側から雇用契約を解除される形で会社を辞める場合は「退職」ではなく「解雇」という表現を使うのが一般的です。
  • 退勤とは
    「退社」と「退勤」は同じ意味として使われがちですが、実は微妙なニュアンスの違いがある用語です。退勤には「仕事を終える」という意味があり、業務が終了したことを表します。

    たとえば、16時に会社を出て、それから営業先で18時まで仕事をしてから直帰したとします。この場合、16時に退社はしましたが、18時まで仕事は行っているので、このケースにおける退勤時間は18時です。勤務が終了した際に打刻するタイムカードも、退社時間ではなく勤務が終了した退勤時間が基準となります。

    退社の場合、細かい意味を追求すると「会社を立ち退く」となるため、勤め先が「官庁」や「研究所」の場合は「退社」とは表現しません。「官庁」では厳密には「退庁」となりますし、「研究所」だと「退所」と言い表すのが一般的です。

    しかし、退勤は「業務を終了すること」という意味なので、勤め先に関わらず仕事を終えたら「退勤」と表現することができます。この点も、「退社」と「退勤」の大きな違いのひとつです。

離職や辞職

会社を辞めるという意味の「退社」は、「離職」や「辞職」と同じような意味としても使われます。「離職」は仕事から離れている状態を表す言葉です。

「退社」が「会社を辞める」という行為を意味する表現であるのに対して、「離職」が意味しているのは職務から離れているという状態です。微妙なニュアンスの違いがあるので、場面によって使い分ける必要があるでしょう。

「辞職」は自分の意思で仕事を辞めることを意味する用語です。その意味では、「退職」と同じニュアンスの表現だといえます。「辞職」という言葉を使うには、そこに自分の意思が介在している必要があるので、会社からリストラされて退社する際は「辞職」にはなりません。

社会人の基本! シチュエーションに応じて言葉を使い分けよう

「退社」と「帰社」「退職」「退勤」は、それぞれ微妙に意味の異なるビジネスワードです。社会人としてやっていくには、これらの言葉をシチュエーションに応じて上手に使い分けられるのが理想です。

社会人になれば、電話対応で相手方に情報を伝える機会も増えるでしょう。その際、「退社」と「帰社」の意味を混同していたら、間違った情報を伝えてしまうかもしれません。

電話対応で該当者が既に会社を出ていることを伝える際は、「退社」か「退勤」を使うのが基本です。「退社」には「退職」の意味も含まれるため、該当者の帰宅を伝えるケースでより無難な表現を好むなら「退勤」を使ったほうがわかりやすいでしょう。

「退社」という言葉を使うなら、「本日は退社しました」や「17時で退社しております」などのように表現を補足するのが基本です。 一方で、「退勤」には「業務を終了する」という意味があるため、営業などで外出中の場合、業務は終了しておらず退勤とは扱われません。

したがって、電話対応の際に、営業のために外出している上司の不在を伝えようとして「○○は退勤しております」と表現するのは厳密には間違いです。この場合は、「外出しており不在です」などと伝えるのが正しいマナーだといえます。

電話対応では「会社を辞めた」という意味で「退社」を使うか「退職」を使うか悩む場合もあるでしょう。結論からいえば、どちらを使っても間違いではありません。

いずれを使うにせよ、「○○付けで退社しました」「○月○日をもって○○は退職しました」など、会社を辞めたことを報告したいなら日付を補足として付け加えると意味が正しく伝わります。

ただし、会社の規定によって該当者が退職した日付を社外の人間に言及してはならないとされている場合もあります。その際は、正確な日時の言及を避け、「○○は既に弊社を退職しております」などと表現しましょう。

また、「退社」と「退職」は転職活動の際もどちらを使うべきか悩む表現です。履歴書には前職についての情報を記載しなければなりません。「退社」も「退職」も会社を辞めたことを表す表現なので、履歴書にはどちらを書いても間違いではありません。

ただし、「退社」には会社から帰宅するという意味も含まれるため、混同を避けるために「退職」を使ったほうがより正確に意味が伝わるでしょう。また、公務員が辞職する場合は、会社ではないため「退社」とは表現できません。その場合も含めて、やはり履歴書や面接では「退職」を使うほうが無難だといえます。

どちらでも間違いではないからこそ! 正しい使い方を覚えよう

退社という言葉には2つの意味があり、気を付けずに使ってしまうと正しく意味が伝わらない場合があります。特に電話対応など、口頭で情報を伝えるケースでは、相手方に思わぬ誤解を与えてしまうことも珍しくありません。

退社と退職、退社と退勤など、どちらを使っても間違いではない言葉だからこそ、正しい使い方を心がけシチュエーションに応じて適切に使い分けられるようにしておきましょう。

では

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