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ノルマの意味や目標との違い、達成するために試したいこと

友人と会社の話をするとき「うちの会社はノルマがシビアだ」というようなことを聞いたことはありませんか。

「ノルマ」と聞くときつい、厳しいというイメージを思い浮かべる人は多いでしょう。今では当たり前に使われている「ノルマ」という言葉は本来どういう意味なのでしょうか。

また、ノルマを達成するためにはどのようなことをしたらよいのでしょうか。考えてみましょう。

「ノルマ」の語源、意味は?

「ノルマ」という言葉はロシア語が語源となっています。ロシア語表記では「норма」ですが、ラテン文字転写では「norma」と表記されます。ロシア語で「ノルマ」とは「規則、基準」という意味です。

ですが、会社用語としては「一定時間内にこなさなくてはならない仕事量」、あるいは「一定期間内に達成すべき数値目標」という意味で使われています。

元来「規則、基準」という意味の「ノルマ」が、なぜこのような使われ方をするようになったのでしょうか。 これには「ノルマ」という言葉が日本で使われるようになった背景に深く関係があります。

「ノルマ」という言葉が広まったのは第二次世界大戦後のことです。戦争捕虜としてシベリアに抑留されていた日本人は、極寒の地で満足な食糧も与えられず、ロシア人の監視の下で日々過酷な強制労働を課されていました。

そこでロシア人が口にした「ノルマ」という言葉を覚えた抑留者が、日本に帰国して広まったとされています。

このような背景から、「ノルマ」という言葉が過酷な環境で厳しい労働を強いられるというニュアンスを持つようになり、現在のように「こなすべき厳しい目標」という意味で使われるようになったと考えられています。

さらにもう一つの「Norma」があります。こちらは、当時30歳だった「ヴィンチェンツォ・ベッリーニ」が作曲し、1831年に初演が上演されたオペラです。会社で使われる「ノルマ」とは関係ありませんが、雑学の一つとして覚えておいてもいいでしょう。

「ノルマ」を使った類語と例文

「ノルマ」の類語

日本で使われている「一定の時間、期間の間にこなすべき仕事、数値目標」という意味の「ノルマ」に当てはまる言葉は見つかりませんが、それに近い言葉がどのようなものかを紹介します。

・課題

「与えられた問題、解決すべき問題、果たすべき仕事」という意味です。

誰かから与えられるという点は「ノルマ」と同じです。また与えられる問題が「すべきもの」という半ば義務的なニュアンスをもつのも「ノルマ」と似ています。


・割り当て

仕事を各人に分担するという意味です。

「ノルマ」よりも過酷なイメージはなく、事務的に仕事の割り振りをしているという印象ですが「ノルマ」の代わりに使われることがあります。


・クォータ(quota)

英語で「分担分、規定数量、定数」という意味で、数を割り当てるというニュアンスの強い言葉です。
こちらも過酷な意味は含まれませんが「ノルマ」の代わりに使われることがあります。

「ノルマ」を使った文章例

「ノルマ」という言葉は、以下の例文のような使われ方をします。

・「営業部のノルマは厳しすぎる」
・「ノルマ以上の成績を残さないと昇進はむずかしい」
・「販売ノルマを達成できず、穴埋めで自分で購入することになった」
・「ノルマを達成してもボーナスは上がらなかった」
・「会社のノルマがきついので転職を考えている」



「ノルマ」と「目標」の違いは?

「ノルマ」と同様に会社でよく使われる「目標」という言葉があります。

一般に「ノルマは会社から与えられるもの」「目標は自分で立てるもの」という説明がなされますが、多くの会社が「今期の売上目標○○億円」「純利益○億円」などと「目標」と掲げています。

そして「会社が立てた目標」を達成のために従業員は働いています。このように、実際には「ノルマ」も「目標」も会社が立てて、従業員に与えているものということになります。

そこで、この2つの言葉のニュアンスの違いがどこにあるのかを改めて考えてみます。

「ノルマ」は「過酷で強制的な義務」というイメージが強い

極寒の環境に耐えながら、ロシア人の監督官によって労働を強いられた抑留者にとっては、「ノルマ」すなわち「過酷な労働の強制」という意味だったのだろうと想像できます。

こうした抑留者の辛い思いがこもった言葉として日本で広がったため、「強制、義務、過酷」などネガティブなイメージが強くついています。

「目標」は「目印となるもの」

一方で「目標」とは「目的地にたどり着く途中の標」であり、言い換えると「目的に至る途中で目指すべきところ」ということです。会社の「目標」で謳われるものは、具体的な数値以外に精神的なものの場合もあります。

たとえば「お客様と笑顔で接する」「地域に貢献する」など、数値では測りがたいものも「目標」として掲げられます。そのため具体的な数字を期限付きで要求される「ノルマ」ほど切迫感はありません。

「ノルマ」は「会社からの強制」で、「目標」は「従業員の自主性」で達成を目指す

「ノルマ」は会社が一方的に設定した「強制的、義務的な目標」です。

部門ごと、あるいは従業員個々人に対して「一定時間(期間)にこなすべき仕事量(数値目標)」として与えられ、それを達成するように強く要求されます。義務ですので、与えられたものをすべてこなしたとしても評価や報酬が上がるということはほぼありません。

一方「目標」とは、目的を達成する過程で「目指すべきもの」であり「必ず達成すべきもの」というニュアンスはありません。ですが、会社としては設定した目標を達成したいと考えます。

そのため、目標を達成した際にインセンティブを与えるなどして、従業員の「自主的な貢献」を促す会社もあります。従業員の「自主性」や「積極性」を促して達成を目指す点は、「強制」と「義務」で達成を迫る「ノルマ」との大きな違いと言えます。

「ノルマ」を達成するためにやってみること

負のイメージが強い「ノルマ」ですが、それが無くならないのは有益な部分があると考えられているからです。人は漫然と仕事をしていると効率が悪くなり、ともすれば怠惰になりかねません。

そのような気の緩みを無くすために、会社は厳しいノルマを課して、従業員に緊張感を持たせるのです。また、目標を達成するために従業員が自分の仕事を効率的に改善することも期待しています。

きつい、厳しいと言う前に、ノルマを達成するためにできることはないか、仕事の進め方に改善すべき点はないかを考え直してみることも大事かもしれません。

そこで、ノルマを達成できないで困っている人に試してもらいたいことを紹介します。

  • 「KPI」を使って自分の仕事の進め方を見直してみる
    「KPI」とは、「Key Performance Indicator」の略で、日本語では「重要業績評価指標」と言われるものです。分かりやすく言うと、「目標までの過程で達成度合いを測るための指標」となる数字です。

    例えば、営業部の従業員が「1カ月で達成するべき契約件数」のノルマを課されていて、思ったように契約を取れずにいるとしましょう。

    この場合、「KPI」として「お客様訪問数」「営業電話数」など、契約件数と関係のありそうな数字を毎日チェックしてみるのです。

    訪問営業の数や、かけた電話の数が多かったのか少なかったのか、その結果、契約件数は多くなったのか少なくなったのかなど、目指す目標とそこへ至る途中の自分の仕事ぶりを数字で「見える化」することができます。

    こうすることで、契約件数という最終目標に対して家を訪問するより電話の方が効率が良いのか、その逆なのか、それとも両方とも契約にはあまりつながらないので他の方法を考えなければならないのかなど、それまで気づかなかった問題点を発見できるかもしれません。

    それを改善し、無駄を省くことで、効率よく目標を達成する仕事の進め方を見つけられるでしょう。
  • ノルマを達成している同僚を観察し、真似してみる
    手っ取り早い方法としては、ノルマを達成している同僚がどのようなことをしているか観察してみることです。

    上記の例を使って言うならば、どれくらい訪問営業をしているのか、何人に電話にかけているのか、契約を何件とっているのかなどを調べてみることです。

    少ない訪問や電話で多くの契約をとっているなら、顧客の中に新規客を紹介してくれる人がいるのかもしれませんし、もしかすると自分よりもはるかに多い訪問や電話をしてノルマを達成しているのかもしれません。

    同僚のやり方を観察していて、役に立ちそうだと思うことがあったら真似をしてみましょう。

    「学ぶ(まなぶ)」と同じ語源の「学ぶ(まねぶ)」は「真似をする」という意味です。すなわち、「学ぶこと」は「真似ること」、決して恥ずかしいことではありません。

いろいろある「ノルマ」の形

アパレルはノルマがきついといわれている業界の一つです。
ここではアパレル業界を例にノルマの形を説明します。


・店舗ノルマ

規模の大きな企業では、本社から店舗ごとに売上目標を課される「店舗ノルマ」があります。

誰かが売り上げに貢献できなくても他の人がカバーして達成できれば良いので、チームワークが物を言います。

しかし、頑張った人とそうでない人の評価があいまいになり、誰か1人でも怠惰な人がいると店舗全体の士気が下がってしまう可能性があります。


・個人ノルマ

個人に与えられるノルマで、店舗の目標売上額を販売員の数で割った額になることが多いようです。

中には地位や勤続年数によって負担するノルマが増える企業もあるようです。販売員個人の評価がわかりやすくなる一方で、顧客の奪い合いなどで販売員間の関係が悪化することもあります。


・チームノルマ

店舗内の複数の販売員でチームを組ませ、そのチームに売り上げノルマを課すのが「チームノルマ」です。

チームの成績が悪いと連帯責任になるため、売り上げ成績の良くない販売員にとっては個人ノルマよりもさらに精神的負担が大きいと考えられます。

アパレル業界では、ノルマ未達の時はペナルティーとして自分で製品を買って不足分を補うということもあったようですが、現在ではそういったことは少ないようです。

なおファストファッションの店では、店舗ごとに売上目標が課されていても個人ノルマはないというケースが多いようです。

ノルマがきついと感じたら身の丈に合った会社に転職するという選択も

ノルマは従業員に達成すべき目標を与えることで、従業員の奮起を促し会社の成長につなげるという側面があります。また、顧客開拓が進み、顧客に必要なサービスが行き届くという面もあります。

一方で、厳しすぎるノルマは従業員を疲弊させ、ときには顧客に不利益を与えてでもノルマを達成するということが起きてしまいます。

もし、今勤めている会社のノルマが重すぎて耐えきれないと感じているならば、思い切って転職を考えてみてはどうでしょう。

キャリアアドバイザーに相談すれば、自身が気付いていない可能性を見出してくれるかもしれません。そして、転職に成功するまで必要な情報を提供してくれ、親切にサポートしてくれるでしょう。

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