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システム開発のオープン系と汎用系!メリットとデメリットを徹底解説

システム開発の対象は大きくオープン系と汎用系に分かれます。ソフトウェア会社などのエンジニアに転職するなら、両者の特徴を把握しておくことが大切です。

それらの仕事に携わる可能性は十分にあるので、基礎知識として押さえておきましょう。そこで今回は、オープン系と汎用系のシステムについて、メリットやデメリットが分かるように詳しく解説していきます。

オープン系とは何を指すのか?

オープン系とはシステムのカテゴリのひとつであり、仕様が明らかなソフトウェアや周辺機器などを利用して開発されたものを指します。

業務アプリケーションに多く見られ、パソコンで動かすことを前提としているのが一般的です。

たとえば、勤怠や給与を管理したり、営業や販売を支援したりするシステムなどが該当します。また、使用者のニーズをしっかり考慮し、OSやルーターなどの環境面も踏まえたうえで制作することが基本です。

特定の条件でのみ稼働する限定的なシステムに対し、さまざまな環境に対応できることから、開放を表すオープンという言葉が使われるようになりました。

なお、インターネットの発展により開発が盛んになったWeb系は、この系統から派生したものです。ブラウザ上で利用できることが前提となっており、代表的なものとしてはECサイトやSNSのアプリケーションなどが挙げられます。

ただし、社内のイントラネットにだけ接続するシステムはWeb系とみなしません。基本的には、不特定多数のユーザーに使われるものを指しています。

オープン系のメリットとデメリット!

オープン系のシステムには魅力的なメリットがあり、多くの会社にとって不可欠なものです。しかし、デメリットがあることも事実なので、開発する側はどちらも知っておくことが欠かせません。

以下に具体的なメリットとデメリットを挙げていきます。

オープン系のメリット


開発用のスキルを持っているエンジニアが多い

開発用のスキルを持っているエンジニアが多いことは代表的なメリットです。

制作に使われるプログラミング言語は、C言語やJavaといった一般的なものが主流となっています。これらの学習に使える教材は多く発売されていますし、専門学校や通信教育などの講座も充実しているのが実情です。

つまり、スキルを学べる土壌が広く存在するので、エンジニアを目指すうえで自然と身につくことも珍しくありません。パソコンが基盤となるシステムであるため、パソコンに精通していると関連技術を習得しやすいことも関係しています。

開発のコストを抑えられる

開発のコストを抑えられることも大きなメリットです。既存のソフトウェアや周辺機器を活用するので工数を大幅に削減できます。

公開されている仕様を参考にしてカスタマイズしなければなりませんが、ゼロから制作するよりもずっとリーズナブルです。さらに、パソコンの高性能化と低価格化が著しいことも追い風となっています。

ビッグデータのような膨大な処理を行うシステムも、社内の標準的なパソコンで利用できるケースが増えてきました。ただし、多くの従業員が使用するシステムなどは、できるだけパソコンの推奨スペックを下げるための工夫も必要です。

柔軟性の高いシステムを構築できる

そのほかのメリットとして、柔軟性の高いシステムを構築できることが挙げられます。目的や環境に合わせて作れますし、それらに変更があった場合も対応が可能です。

追加のコーディングを行ったり、劣化した周辺機器を取り替えたりすることで、状況に応じて最適なシステムに改良していけます。

開発を担当するエンジニアは、可読性が高くて更新しやすいプログラムを作成することが重要です。

オープン系のデメリット


システムの改修やメンテナンスの頻度が高い

メリットの裏返しとも言えますが、システムの改修やメンテナンスの頻度が高いことはデメリットとみなせます。

OSのアップデートや周辺機器の交換を行うたびに、それらの影響で異常が生じないか確認しなければなりません。これまで問題なく稼働していたシステムでも、環境面のささいな変更のせいでエラーを起こすことは少なくありません。

動作検証によって不具合が発見された場合、デバッグやテストなどの早急な対処が必要になります。 使われているソフトウェアなどが多いほど、不具合の原因を特定するまでに時間がかかりやすいです。

状況によっては、システムの構成を大幅に変えなければならないリスクもあります。業務に支障が出ることも懸念されるため、代替の処理手段を用意しておくことが大切です。

このような事情により、ランニングコストに関しては想定より高くなるケースもよく見受けられます。また、特定のエンジニアがプログラムを何度も更新しているうちに、他人には手が出せない属人化が起こりがちなので注意しましょう。

セキュリティ面が弱くなりやすい

セキュリティ面が弱くなりやすいこともデメリットです。

複数のソフトウェアや周辺機器を組み合わせた場合、どれかひとつにセキュリティホールがあるだけで、コンピュータウイルスの侵入や個人情報の漏えいといった脅威にさらされてしまいます。

だからといって、万全の防御を誇る堅牢なシステムに仕上げると、柔軟性の高さという大きなメリットが失われかねません。

そのため、別途セキュリティ用のアプリケーションを導入するなど、システムの外部で対策するような工夫も求められます。

汎用系とは何を指すのか?

汎用系もシステムのカテゴリであり、汎用機に組み込んで使用することが前提となっています。

パソコンやスマートフォンが台頭する前に、長く主流として使われていたコンピュータが汎用機です。汎用コンピュータやメインフレームと呼ばれることも多く、現代においても会社や公的機関で用いられています。

金融や物流などの分野では、基幹システムとしてデータ処理の中枢的な役割を果たすのが一般的です。その重要性からホストコンピュータと同義に扱われることもあります。

とはいえ、汎用機が置かれていないオフィスも増えているため、1度も見たことがないという人も珍しくありません。イメージしにくければ、業務用の大きなコンピュータと考えておくと良いでしょう。

なお、汎用機の本体を電機メーカーなどが製造する場合でも、内蔵するシステムは別途ソフトウェア会社が開発するケースも多いです。

このようにハードウェア自体は共通でも、各会社に適したシステムを導入できることから、汎用という言葉が使われるようになりました。一方、家電製品などに搭載させるシステムは組み込み系と呼ばれています。

汎用系のメリットとデメリット!

パソコンやスマートフォンが普及している現代においても、依然として汎用系のシステムは使われています。それは複数のメリットがあるからですが、デメリットがあることも忘れてはいけません。

代表的なメリットとデメリットについて解説します。

汎用系のメリット


高速処理

大規模なデータを秒単位で次々と高速に処理できます。データの抽出や並び替えをはじめとして、加工や分析などもプログラムによって自動化が可能です。

処理が速い理由は、ハードウェアの性能が高いというだけではありません。システム開発にCOBOLというプログラミング言語を使っていることがポイントです。

COBOLは事務処理に特化するコーディングに適しており、非常に高い演算能力をハードウェアに与えられます。ほかの目的ではあまり使われないプログラミング言語ですが、習得しているエンジニアはライバルたちとの差別化が可能で、システム開発の幅が広がるでしょう。

また、汎用系は古いシステムであり、オープン系に取って代わられるという風潮もありました。しかし、インターネットの進化によって、ビジネスシーンにおける存在価値は見直されています。

通信の大容量化によって、入手できる情報が一気に増えたからです。たとえば、各種センサーを複数の店舗に設置し、オンラインで本部がデータを集計して指示を返すようなケースも見受けられます。

道路の交通状況や自然の観測値など、時々刻々と変化するデータをインターネット経由で取得している会社も少なくありません。そのような業務において、リアルタイムで次々と処理できるというメリットは魅力的です。

セキュリティ面の強さ

ほかの大きなメリットとして、セキュリティ面の強さが挙げられます。

固定のハードウェアに独自のシステムを搭載するという仕組みがポイントです。つまり、閉鎖的な構造で稼働しているため、外部からの攻撃を受けにくいという特徴があります。

また、汎用機専用として作られており、ハードウェアとの親和性が非常に高く、動作の安定性を維持しやすいこともメリットのひとつです。

汎用系のデメリット


開発コストが高い

システムをゼロから開発するため、コストが高いというデメリットがあります。

完了までの工数が多く、途中の仕様変更により延期が繰り返されることも珍しくありません。そのため、エンジニアは長期のプロジェクトとして担当するのが一般的です。

また、ハードウェア的にも優れた処理能力を持たせるため、汎用機は大型であるのが一般的であり、そのぶんだけ価格も高くなりやすいです。

このように総合的な出費が大きいので、ほかのシステムで間に合わせようとする会社も見受けられます。一方、せっかく導入しても、処理するデータ量が想定より少なく、性能を持て余してしまうケースもあるのです。

人材不足

さらに、開発が可能な人材を見つけにくいという問題も起こっています。COBOLは主流のプログラミング言語ではないため、習得済みのエンジニアは多くありません。

Javaなどを使って制作することもありますが、主に汎用系を担当するなら、やはりCOBOLを使えることが条件になります。

この実情はエンジニアにとって悩ましいものです。なぜなら、今後どれだけ使用できるのか見通しが立たないと、習得に向けてのアクションを起こしにくいからです。

受ける依頼がオープン系ばかりの場合、COBOLの学習に費やした資金や時間を無駄にしてしまうというリスクがあります。

オープン系と汎用系の実情を理解!活躍できるエンジニアを目指そう

システム開発の仕事に携わりたいなら、そのための準備をしっかり行うことが大切です。需要を把握したうえでキャリアプランも検討しながら、優先度が高いスキルの習得も目指す必要があります。

そこでポイントになるのは、オープン系と汎用系の特徴を踏まえておくことです。両者の実情を知っていると、これからのエンジニアに求められる要素も見えやすくなります。

メリットの最大化という視点を持ち、デメリットの対策もすることが欠かせません。そのスタンスで臨めば、移り変わりの激しいIT業界でも、末永く長く活躍できるエンジニアとして成長していけるでしょう。

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