WebやIT業界で耳にする機会も多い「プロジェクトマネージャー(PM)」という言葉。
とはいえ、20代の社会人や第二新卒・既卒の方ほど、「プロジェクトマネージャーとは何をする人?」「仕事内容がイメージできない」「プロジェクトマネージャーとプロジェクトリーダーの違いが分からない」と感じやすいのではないでしょうか。
そこでこの記事では、プロジェクトマネージャーとはどんな役割かを結論から整理し、プロジェクトの進捗管理を中心に、予算・品質・納期をどうマネジメントするのかまで分かりやすく解説します。
あわせて、採用担当者が評価しやすいポイントや、必要なスキル・資格の考え方も紹介します。
そもそもプロジェクトマネージャーとはどのような仕事なのか、概要や求められるPMの役割、プロジェクトリーダーとの違いについて見ていきましょう。
プロジェクトマネージャーとは、簡単にいうとプロジェクト全体を把握し、プロジェクトの進捗管理(進行管理)を行う人をいいます。
プロジェクトにおける予算や品質、納期、成果物について責任を担う役職であり、関係者を動かしながらゴールまで導く立場です。
採用現場でも「肩書き」より、予算・品質・納期をどう守り、どう合意形成したかが評価されやすい傾向があります。
プロジェクトマネージャーはプロジェクト全体を見通したうえで意思決定を行い、期日までに成果物を完成させるようマネジメントすることが主な役割となります。
そのために、プロジェクトに必要な人材を選定してチーム編成を行い、達成に必要な資材や費用などを確保する必要があります。
その計画をもとにプロジェクトを遂行し、途中で仕様変更が発生した場合も関係者と調整・交渉しながら、成果物を完成させることが使命です。
プロジェクトマネージャーと混同されがちな仕事にプロジェクトリーダーというものがあります。両者は担う役割が異なるため、きちんと違いを理解しておくことが肝心です。
一般的に、プロジェクトマネージャーは前述したように、「プロジェクト全体の管理」が主な役割となり、プロジェクトリーダーは「現場の管理」が主な役割です。
プロジェクトマネージャーはプロジェクトを俯瞰的に把握し、円滑に進行するようマネジメントする必要があります。
一方、プロジェクトリーダーは「現場管理」が主な役割です。プロジェクト成功のために適切な指示を出し、チームをまとめる役割を担っています。このように、プロジェクトにおける全体的なマネジメント(予算・品質・納期・合意形成)の必要性の有無が主な違いといえるでしょう。
関連職種の理解を深めたい方は業界研究・職種研究をするも参考にしてください。
プロジェクトマネージャーの仕事は多岐にわたります。そのなかでも、主な仕事内容には以下のようなものが挙げられます。
ここでは「プロジェクトマネージャーの仕事内容」が具体的にイメージできるよう、流れに沿って整理します。
顧客と話し合いをして、プロジェクトをどのようなものにするのか決めていきます。丁寧にヒアリングし、顧客の要望だけでなく背景や優先順位も汲み取る必要があるでしょう。
たとえば、システム開発であればシステムの構造や求める機能、規模や予算なども話し合います。また、開発におけるスケジュールの打ち合わせも必要です。後工程で手戻りが起きないよう、関係者の認識合わせ(合意形成)まで行うことが大切です。
顧客の要望を洗い出しプロジェクトが決定したら、その目的を達成するための人材を確保していきます。プロジェクトチームを編成し、プロジェクトを遂行できる設備や環境を整えます。
なお、編成が済んだ場合はチームメンバーにプロジェクトの目的・スケジュール・納期などの情報共有が必要です。採用担当者の視点でも、誰が何を決め、誰が実行するのかを整理できる人は実務の再現性が高いと見られやすいでしょう。
プロジェクトを円滑に進めるため、メンバーの働きや全体の仕事の流れを管理します。なお、顧客の要望や決定事項に変更があった場合の対処も随時求められます。
メンバーへの連絡や各セクションの進行状況の確認が必要です。プロジェクトのスケジュールに狂いが生じないよう、徹底した管理が求められます。何らかの問題が発生した場合、顧客との話し合いや調整も担当します。会議を進める際には、論点整理や意思決定を促すファシリテーションも重要になります。
複数人で一つの成果物を完成させるプロジェクトでは、何かと意見の対立が起きやすいものです。チーム内の人間関係が悪いと、プロジェクトの進行にも影響を及ぼすおそれがあるでしょう。
円滑にプロジェクトを進めるため、チーム内の人間関係構築をサポートすることも重要な仕事のひとつです。トラブルが発生した場合は積極的に手助けし、課題を整理して再発防止につなげるなど、状況に応じたサポートが求められます。
無事成果物が完成しプロジェクトが終了したあとは、業務を振り返って評価を行います。案件における問題点や改善点を洗い出し、検証する必要があるのです。
なお、プロジェクトマネージャーは予算やスケジュールなども自身で決められるケースが多く、経営者視点での振り返りや評価を行うことが重要になります。採用現場でも、振り返りを通じて改善した経験を具体的に説明できると評価につながりやすいでしょう。
プロジェクトマネージャーは社内だけではなく、社外の人と接する機会も多い仕事です。
プロジェクトの立案から全体管理、チームのサポートや顧客との交渉など、さまざまな業務に携わることになり幅広いスキルが求められます。プロジェクトマネージャーとして活躍するために必要なスキルとは何か、具体的に見ていきましょう。
プロジェクトは一人ではなく複数人で動かすものといえます。だからこそ、チーム一丸となり、同じゴールに向かって業務を進めていく必要があるのです。
プロジェクトマネージャーはチームメンバーとの議論や話し合いの場において、リーダーシップを発揮することが求められます。チームの先頭に立ち、メンバーを率いていくスキルが必要です。強く引っ張るだけでなく、論点を整理し、意思決定を前に進める姿勢も重要になります。
プロジェクトマネージャーにとって管理能力は欠かせないスキルといえます。プロジェクトマネージャーはプロジェクトの全体的な動きから、個々のメンバーの進捗まですべてを管理しなければなりません。進捗状況を適宜確認しつつ、最適な配置やフローを設計する必要があります。
また、プロジェクトでは予算やスケジュールなどの把握、仕様変更や契約書の管理も担うなど、幅広い範囲のマネジメントを行うことになります。採用担当者の視点でも、どの指標を見て、どんな判断をしたかを説明できる人は評価されやすいでしょう。
プロジェクトマネージャーは基本的に、プロジェクトの計画を策定し、ゴールに向かって実行・管理を行うことになります。しかし、場合によっては途中で顧客側から計画の変更を求められるケースもみられます。
たとえば、ソフトの開発・テストなどの段階で、顧客側から機能追加や仕様変更を要求されるケースも少なくありません。それ以外にも、実際に現場で計画を進めていくうえで問題が生じ、メンバーから変更や軌道修正について相談されることもあります。
プロジェクトマネージャーはこのような調整が必要なシーンも多く、交渉スキルが必要になるのです。大きな変更になりすぎないように調整したり、顧客やメンバーが納得できる代替案を提示したりする能力が求められます。不測の事態にも冷静に対処し、プロジェクトを成功へと導くスキルが必要です。
プロジェクトを計画的に進めるためには、顧客のニーズを把握することが重要です。なおかつ、そのプロジェクトを実行するチームメンバーを編成し、良好な関係を築く必要があるでしょう。
プロジェクトマネージャーは社内・社外問わず多くの人とやり取りをするため、コミュニケーションスキルは必須といえます。会議進行を主導する立場でもあるため、周りの人の話をよく聞き、そのうえで自身の考えを明確に伝えられる能力が必要です。
システムは複雑化しており、さまざまな組み合わせが考えられるようになっています。プロジェクトマネージャーは顧客のニーズに合うパフォーマンスができるよう、システムを適切に選び構築する能力が必要です。そのためには、多角的な視点で比較し、最適な結論を出す「システム構成への理解」が求められます。
プロジェクトマネージャーとして働くにあたり、「資格は必要なのか」と疑問を持つ人もいるでしょう。結論からいうと、プロジェクトマネージャーとして働くために特別な資格は必要ありません。
とはいえ、プロジェクトマネージャーの仕事には多くの知識やスキルが求められます。その知識や実力を証明するため、関連する資格を取得しておくのも良いでしょう。
ただし、プロジェクトマネージャーに関連する資格にはさまざまなものがあり、性格は同じではありません。プロジェクトマネジメントそのものに比較的直結しやすい資格と、PMを目指すうえで周辺知識の習得に役立つ資格に分けて捉えると、違いが理解しやすくなります。
■プロジェクトマネージャー業務に比較的直結しやすい資格
プロジェクトマネージャー試験とは経済産業省所管、独立行政法人の情報処理推進機構(IPA)が認定するものです。
情報処理技術者試験のひとつであり、マネジメントにおける一定水準以上の高度な知識・技能を問われます。合格によってシステム開発プロジェクトにおけるマネジメントスキルを証明できます。難関試験ともいわれており、就職・転職時にも評価を受けやすい資格です。
PMP試験はアメリカの非営利団体であるPMIが認定する、プロジェクトマネジメントに関する国際資格です。
プロジェクトの立ち上げ・計画、実行・管理といったマネジメントにおける一連の知識やスキルを問われます。さまざまな国において、プロジェクトマネジメントスキルを評価する基準とされている資格です。
P2M資格試験は日本プロジェクトマネジメント協会が認定するものです。なお、P2Mはプログラム&プロジェクトマネジメントの略称です。
主に、プロジェクトマネージャーに必要な体系的なスキルが問われます。試験合格によって、プロジェクトマネージャーに必要な知識やスキルを有している証明として活用できます。ITをはじめ、製造や建設など幅広い業界の人が受けている試験です。
■プロジェクトマネージャーを目指すうえで周辺知識の習得に役立つ資格
応用情報技術者試験は独立行政法人の情報処理推進機構(IPA)が認定するものであり、合格によって高度IT人材に必要な知識・スキルを有することを証明できます。
主に、システム設計・開発・運用や管理・経営に関する幅広い応用知識が問われます。プロジェクトマネージャー専用の資格ではありませんが、PMを目指すうえでIT全般の土台を固める資格として位置付けやすいでしょう。
プロジェクトマネージャー試験やITストラテジスト試験と比較すると、より広い範囲の基礎〜応用知識を扱う試験といえます。
ITストラテジスト試験は独立行政法人の情報処理推進機構(IPA)が認定するものです。情報処理技術者試験のひとつであり、主に経営戦略に基づいてIT戦略を策定し、事業改革や高度化を推進するための知識・スキルが問われます。
プロジェクトマネージャー職そのものに直結する資格というよりは、経営とITを結びつける上流・戦略寄りの資格であり、将来的に企画や戦略領域まで視野を広げたい人に向いています。
プロジェクトマネージャーは開発の現場で重要な役割を果たす仕事です。プロジェクトの計画からメンバーの編成、予算やスケジュールの決定など、幅広い業務を担当します。
円滑にプロジェクトを遂行するため、リーダーシップの発揮や適切なマネジメントが求められます。仕様変更に伴う調整・交渉や、トラブル対応・課題管理の場面でも、落ち着いて状況を整理しながら前に進める力が重要です。
プロジェクトマネージャーは大変ではあるものの、やりがいの大きい仕事です。必要なスキルを身に付け、プロジェクトマネージャーとしての活躍を目指しましょう。
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A. プロジェクトマネージャー(PM)とは、プロジェクト全体のゴール達成に向けて、進捗・予算・品質・納期を俯瞰し、関係者の合意形成を進めながら意思決定する役割です。現場作業だけでなく、調整・管理・リスク対応を通じて成果物の完成に責任を持ちます。
A. PMは「プロジェクト全体の管理(進捗・予算・品質・納期など)」に責任を持ち、意思決定と調整を担います。一方、PLは「現場の実行管理」に寄り、タスクの推進やメンバーの取りまとめなど、日々の実務を前に進める役割を担うことが一般的です。両者は重なる領域もありますが、責任範囲と判断軸が異なります。
A. 代表的には、①マネジメントスキル(進捗管理・優先順位付け)、②コミュニケーションスキル(認識合わせ・調整)、③リーダーシップ(意思決定を促し実行へつなげる力)、④交渉力(仕様変更や要望調整)などです。未経験でも、まずは小さなタスク管理や会議の議事整理、関係者調整から経験を積むことで段階的に伸ばせます。
A. まずは「何が決まっていて、何が未決か」を整理し、次に「期限・担当・優先度」が明確かを確認します。遅れが出ている場合は、原因を人(稼働)・手順(プロセス)・要件(仕様)に分け、影響範囲を見立てた上で、打ち手(分割/順序変更/範囲調整)を関係者と合意して進めるのが基本です。会議では論点を絞り、決定事項を記録して共有することが再発防止につながります。
A. 結論として、PMとして働くために資格が必須というわけではありません。ただし、体系的な知識の習得や、学習姿勢の証明として資格が役立つ場面はあります。特に若手の場合は「どの領域を学んだか」を説明しやすくなるため、キャリアの補助線として活用するのがおすすめです。
A. 目的により選び方が変わります。基礎固めなら情報処理技術者試験(例:応用情報技術者試験)を検討し、PMとしての知識体系を深めたいならプロジェクトマネージャー試験、国際的なフレームワークを学びたいならPMPなどが候補になります。資格はゴールではないため、「進捗管理・品質管理・予算管理のどこに活かすか」をセットで考えると実務にもつながります。
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