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面接で転職理由を聞かれるのはなぜ?面接官の目的と良い回答例を紹介

「面接で転職理由を聞かれたけど上手く答えられなかった」などの悩みを抱えていませんか。中には「どう答えればよかったのだろう?」などの疑問をいだいている人もいるでしょう。

理想的な回答は、面接官の意図を理解すればわかります。この記事では、面接で転職理由を聞かれる理由と良い回答例、悪い回答例などを紹介しています。

面接官が転職理由(退職理由)を聞く3つの理由

転職理由は、面接で必ずといってよいほど聞かれる質問です。「なぜ前の会社を辞めたのですか?」などの質問をされることが多いでしょう。面接官は、なぜこの質問をするのでしょうか。

  • すぐに退職しないか確認するため
    面接官の多くは、採用後すぐに退職する恐れがないか確認するためこの質問をしています。

    「上司に注意されたのが嫌だった」「職場環境に馴染めなかった」など、どこの会社でも起こりうる問題で退職している場合、採用してもすぐに退職するリスクが高いと評価されるでしょう。

    会社や面接官は、採用した人材が戦力になる前に退職することを嫌います。採用コストを回収できないからです。

    厚生労働省が発表している「職業紹介事業に関するアンケート調査結果の概要」によると、民間職業紹介事業者を利用した場合の1件あたりの採用コストは51.8万円、インターネット求人情報サイトへ求人情報を掲載した場合の1件あたりの採用コストは29.6万円です。

    採用した人材が戦力になる前に退職してしまうと、これらのコストが無駄になってしまいます。また、採用計画に狂いが生じるため、多くの企業は採用活動のやり直しを余儀なくされます。

    したがって、採用コスト・労力とも2倍かかります。企業や採用担当者にとって大きな負担になるため、早期退職を嫌うのです。早期退職のリスクを小さくするため、面接官はこの質問をしています。
  • 自社との相性を確認するため
    面接官は、自社と求職者の相性を確認する目的でもこの質問をしています。相性が悪いと、採用してもお互いにとってプラスにはなりにくいからです。

    例えば、「〇〇をするための退職」だった場合、面接官はそれを実現できる環境が自社にあるか、それを実現することが自社のメリットになるかを考えます。

    あるいは、「〇〇が嫌で退職」だった場合、面接官は自社で同じ問題が起こらないかを検討します。双方にとって理想の状態は、採用により求職者の希望が満たされて企業の生産性が高まることです。

    希望を満たせない場合、求職者がモチベーションを失ってしまうことや再び退職してしまうことが考えられます。これらは企業にとってもマイナスです。

    以上の状態を避けるため、この質問で自社と求職者の相性を評価しているのです。
  • 問題解決能力を確認するため
    面接官は、この質問で求職者の問題解決能力をチェックしていることもあります。退職の原因を聞いてから、求職者の具体的な対応を確認するケースなどが当てはまります。

    例えば、「残業が多すぎたから退職しました」と答える求職者に、「残業を減らす取り組みはしましたか?」などの質問をするケースが考えられるでしょう。

    追加質問をすることで、壁にぶつかったときに求職者がどのように行動するかがわかります。何も対策を講じずに退職した人は評価が低くなる恐れがあります。

    新しい会社で壁にぶつかったときに、環境を変える努力をしない可能性があるからです。面接官は、さまざまな質問で求職者を評価しています。

20代の転職理由ランキング

転職する人は、今の職場では実現できない希望を叶えるために新しい職場を検討します。20代の場合、高い年収を求めて転職する人が最も多いです。

転職理由の第2位はスキルアップや成長となっており、年齢が若いほど高い年収や自身の成長を求めて転職をする傾向があります。

反対に、40代や50代では働きがいを求めて転職するケースも珍しくありません。

20代の転職理由の第3位は、ワークライフバランスとなっています。

同じ20代でも、女性のほうが男性より職場の人間関係や労働条件を重視する傾向にあります。

また、転職理由はポジティブな内容のものだけではありません。職場の人間関係や労働条件、仕事の内容などに不満を感じて転職を決意する人も少なくないようです。

面接で転職理由(退職理由)を答えるときに意識したい5つのポイント

転職理由は、企業や面接官が気になるポイントです。回答が合否をわけることもあります。
質問に答えるときは、以下の点を意識しましょう。

  • 不満を打ち明けるだけで終わらない
    最も重要なポイントは、不満を打ち明けるだけで終わらないことです。

    心にためている不満を打ち明けられても、面接官は求職者を評価できません。例えば、「給料が安すぎた」と言われても、プラスにもマイナスにも評価できないでしょう。

    不満を解消するための取り組みまで説明することが重要です。「給料をアップするため営業成績をトップ3まで伸ばしたが評価されなかった」などであれば問題解決に向けて努力したことがわかります。

    したがって、回答が評価の対象になりえます。ちなみに、不満を解消するための取り組みは、大きな成果につながらなかったものでも構いません。問題解決に向けて行動していることが重要です。
  • できるだけ具体的に説明する
    面接官に「なるほど。だから退職したのか」と納得してもらうことも欠かせません。

    納得させられないと、角度を変えつつ何度も同じ質問をされることになります。納得感を高めるポイントは、退職に至った状況をできるだけ具体的に説明することです。

    例えば、「残業が多かった」だと詳細がわからないため納得しにくいですが、「月の残業が平均で80時間を超えていた」であれば退職しても当然と捉えられます。

    数字などを用いて、第三者にもそのときの状況がわかるように説明します。
  • 嘘はつかない
    面接官の評価が気になったとしても、嘘をつくことはおすすめできません。

    追加の質問や他の質問で、話の辻褄が合わなくなってしまうことがあるからです。結果的に、自分を追い込んでしまう恐れがあります。

    前の職場に不満がある場合は、嘘をつかずに伝えましょう。退職している時点で、何かしらの不満があったことは面接官も理解しています。

    したがって、不満を抱えているだけで、マイナスに評価されることは基本的にありません。ただし、伝え方には注意が必要です。
  • 不満を前向きな思いに転換する
    前の職場に不満があっても構いませんが、不満が愚痴になってしまうと面接官の評価は低くなってしまう恐れがあります。不満をしっかりと分析して、前向きな思いへと変換するようにしましょう。

    例えば、「残業が多すぎた」であれば、「毎月の残業が50時間を超えているため自己研鑽の時間を取れなかった。効率よく働ける環境で学びの時間を確保してスキルアップを図りたい」などが考えられます。

    解決したい問題と解決後に取り組みたいことを考えるとよいでしょう。
  • 志望動機とリンクさせる
    回答内容を志望動機と結びつけることも重要です。退職と転職が結びつくため、面接官が納得しやすくなります。また、志望動機もリアルに感じられます。

    例えば、「前職で〇〇部署に異動するため△△の資格を取得したが希望を叶えられなかった。身に付けた技能を生かすため退職した」などが考えられます。

ネガティブな転職理由をポジティブに言い換えるフレーズ

たとえネガティブな理由で転職を決意したとしても、面接などで転職理由を伝える際はポジティブな言い方に変換することが大切です。前向きに仕事に取り組んでくれる人材だと感じさせることで、採用してもらえる可能性は高まるでしょう。

例えば、「仕事にやりがいを感じられない」ことを理由に転職を決めたとします。この場合、「お客様に貢献できる仕事をしたい」などと言い換えることで採用担当者にポジティブな印象を与えられます。

同じように、「上司の高圧的な指揮に耐えられない」は「フラットな組織風土に属して自分のアイデアを積極的に発信していきたい」、「給料が上がらない」は「自分が上げた成果を実感したい」といったように、好印象を与えられる言い方を工夫するとよいでしょう。

面接でポジティブな言い換えが浮かばなかったときは、自分がそもそも何をやりたかったのかを思い出し、現職ではできなかった仕事が応募先の企業ならできるということをアピールしてみてください。

転職理由(退職理由)の良い回答例2選

面接を控えている人は、以上のポイントを意識しつつ回答を考えるとよいでしょう。
参考に良い回答例を紹介します。

給料が低い場合


【給料が低い場合の回答例】

毎月の給料が20万円しかなく、妻と子供2人を養っていくことが難しいためです。

昇給を目指し、業務目標をクリアしたうえで会社が求めるスキルを身に付けましたが給料には反映されませんでした。上司に相談したところ、評価はしているものの会社の経営状況から昇給は難しいということでした。

努力をするのであれば正当に評価してくれる企業で働きたいと考え、インセンティブ制を採用している御社に魅力を感じています。御社で売上に貢献して、支えてくれている家族に恩返しをしたいです。

具体的な金額と家族の人数を交えつつ生活が苦しいことを説明しています。昇給の可能性がないため、面接官の理解を得やすいでしょう。

志望動機とインセンティブ制がマッチすることで、採用すれば頑張ってくれることがわかります。

残業が多い場合


【残業が多い場合の回答例】

現職は残業時間が多すぎるためです。同僚も含め、初電で会社へ向かい終電で自宅に帰る生活が続いています。プライベートな時間を確保することはもちろん、スキルアップの時間も確保できません。

現状を改善するため増員や業務改善ツールの導入を提案しましたが、我社には我社のやり方があるという理由で却下されました。

これまでの経験から、社員の意見を受け入れてくれる環境、成果を出しつつスキルも磨ける環境で働きたいと考えています。

初電・終電・同僚のキーワードを用いて、勤務先で長時間労働が常態化していることをわかりやすく説明しています。スキルアップの時間がとれなくても当然といえるでしょう。

具体的な改善策を提案したものの会社が受け入れなかったため、今回の決断に至ったと理解できます。

転職理由(退職理由)の悪い回答例2選

続いて、悪い回答例を紹介します。

人間関係に問題を抱えていた場合


【人間関係に問題を抱えていた場合の回答例】

上司と反りが合わなかったためです。何をするにもチェックが入り、思うように働けませんでした。
些細なミスで怒られたこともあります。

器の小さい人と一緒に働くとストレスが溜まると感じました。
もっと自由に働けるところを探しています。

職場に反りが合わない人がいるケースは少なくありません。反りが合わない人とでも、同じ目標に向かい協力できる関係を構築することが重要です。

反りが合わないから一緒に働けないといってしまうと、どこの職場でも長続きしないと評価される恐れがあります。全ての問題を上司の責任にしているように聞こえる点にも注意が必要です。

上司に問題がある場合は、そういえる根拠を示さなければなりません。この回答では、求職者にも問題があったのではと捉えられてしまうでしょう。

配属に不満を抱えていた場合


【配属に不満を抱えていた場合の回答例】

バックヤード部門への配属を希望していましたが、営業部門に配属されました。
異動願いが通らなかったため退職しました。

以上の回答だと、希望が通らないと退職すると捉えられる恐れがあります。営業部門で前向きに働いていたことや営業部門で学んだことも伝えるべきでしょう。

「素晴らしい経験を積めたが、バックヤード部門への思いが断ち切れず今回の決断に至った」と伝えれば思いの強さがわかります。営業部門で学んだことを配属先で生かす方法まで提案できれば理想的です。

転職理由が思いつかないときの対策方法

説得力のある転職理由が思いつかないときは、ここで紹介する対策方法を試してみてください。

まず、転職のきっかけとなった出来事や考え方を書き出しましょう。現在の職場に対する不満が原因となった場合はポジティブな言い方に変換し、転職後にやってみたいことがあればすべて書き出します。

転職を検討するきっかけになったことを言葉にして並べることで、転職理由も考えやすくなるはずです。

次に、転職した後の目標やキャリアプランを明確にします。自分が将来どのような人材になりたいのか、どのようにキャリアを築いていきたいのか具体的に考え、転職理由を論理的に組み立てることで、採用担当者に評価してもらいやすくなります。

最後に、転職エージェントに相談する方法も効果的です。転職エージェントは転職のプロであり、履歴書の書き方や面接の対策についても具体的で役に立つアドバイスをしてくれます。

転職理由が思いつかないときは、転職エージェントに相談してみることをおすすめします。

転職理由の質問は自分をアピールするチャンス

面接官は、早期離職の可能性や自社との相性などを把握するため転職理由を確認しています。上手く回答すれば自分をアピールできるため、面接前にしっかりと準備をしましょう。

不満を前向きな内容に転換することや決断に至った理由を具体的に説明することなどで面接官に与える印象は良くなります。

回答内容に悩む場合は、転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか。就職のプロが面接対策などを行ってくれます。

では

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