自己紹介が面接を左右する?好印象を与えるためのポイントや注意点を解説

作成日:2024.06.05 更新日:2024.06.05

転職活動の成功を大きく左右するのが面接です。面接で好印象を与えられることで採用へ一歩近づけます。

その面接の中でも冒頭での自己紹介が面接全体の雰囲気を左右します。自己紹介で躓くと面接全体が重い雰囲気になることも。

本記事では、面接全体を良い雰囲気で進めるためめの自己紹介や、そもそもの役割や重要性、面接官に好印象を抱いてもらうためのポイントや注意点などを紹介します。

自己紹介の役割や重要性

面接に臨むと、最初に自己紹介を求められるケースが大半です。面接官が自己紹介を求める意図を探ることで、役割や重要性も理解しやすくなるでしょう。

ここでは、自己紹介の重要性についてご紹介します。

よい第一印象を与えられる

自己紹介は、話す内容はもちろん、雰囲気やイメージといった感覚的なものをお互いに掴む役割も担っています。仕事を一緒に行う以上、印象の良し悪しはとても重要です。

応募者側としては、面接でよい第一印象を与えるための機会の一つと認識し臨む必要があります。自己紹介で悪い印象を与えてしまうと、その後の挽回が難しくなりかねません。

応募書類に書かれている内容や面接で伝えられた内容に虚偽や過大表現などが含まれているのではないかと、面接官が疑うおそれも出てくるためです。それほど、自己紹介で面接官に与える第一印象は重要な意味をもつと認識して挑む必要があります。

コミュニケーションのきっかけをつくる

自己紹介は簡潔にまとめる必要がありますが、そこにコミュニケーションのきっかけを盛り込んでおくと、その後の面接もよいペースで進めやすくなります。

コミュニケーションのきっかけとは、面接官の抱く自分に対する興味です。よい第一印象を与えることも、それに含まれます。

面接官は多くの応募者と接してきているため、最初の自己紹介だけでも、応募者のコミュニケーション能力を推し量ることができるでしょう。

応募書類とあわせて、「この人のことをもっと知りたい」と思ってもらえるかが重要です。興味を抱いてもらえれば、その後の面接全体のコミュニケーションも活性化し、よい関係性の構築へとつながります。

応募書類の内容を確認する

面接官にとって自己紹介は、目の前にいる応募者と応募書類に書かれた人物が、経歴なども含めて一致しているかを確認するためのものでもあります。

応募者の自己紹介内容と応募書類の記載内容とに違いやギャップがあれば、面接官は違和感を抱きかねません。不信感を抱かれたまま面接が進められてしまうおそれもあるため注意が必要です。

応募書類の作成と自己紹介の準備をセットで行うと、違いやギャップによる違和感や不信感を抱かれてしまうのを避けやすくなります。

自己PRとの違い

自己紹介は、自分の基本的な情報を知ってもらうためのものです。一方の自己PRは、自分の魅力を具体的に伝えるものと捉えておくとよいでしょう。

もちろん、自己紹介でも自分の魅力は伝えられますが、あくまでも表面的なものや雰囲気といった抽象的なもの、簡単な実績などにとどまります。

自己PRは実績や能力などをさらに深掘りし、自分だけにしかない魅力や特徴を具体的な表現やエピソードを用いながら伝えるものです。こうした違いを理解しつつ、面接に挑みましょう。

少なくとも、自己紹介のタイミングで自己PRを過剰に盛り込むのは避けなければいけません。自己紹介はきっかけづくりと認識し、その後、適切なタイミングで自己PRを行う必要があります。

自己紹介に盛り込む内容

自己紹介は時間的には短いものとなりますが、そのなかで何を盛り込み、どのように伝えるのかはとても重要です。ここでは、自己紹介に盛り込みたい主な内容を紹介します。

  • 名前

    自己紹介では、まず名前を伝えます。面接官がアイスブレイクを目的として、「珍しい名字ですね」「いい名前ですね」などと反応してくることもあります。

    その際に、自分の名字に関する知識や、親が名前を付ける際に込めた思いなどの返答ができれば、コミュニケーション能力の高さをアピールできるでしょう。

    あくまでも、面接官に質問をされた際に答えられるよう用意しておく程度で問題ありません。

    簡単な挨拶

    「本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございます」「お忙しいなか面接の機会を設けていただき、ありがとうございます」といった挨拶も、名前と一緒に伝えましょう。

    挨拶は簡単なもので構いません。社会人としてのマナーが備わっていることを伝えるためのものであるためです。感謝を言葉として表現し、それが伝われば問題ないでしょう。

    現職や前職などの経歴

    在職中に転職活動や就職活動を行っている人は、現職について簡単に伝えます。すでに退職している人は、前職について伝えましょう。

    社名や所属部署、役職、担当業務などを伝えつつ、在籍年数なども添えておきます。積極的に取り組んだことや簡単な実績なども盛り込みたいところです。

    ただ、成績や評価などの詳細を長々と伝える必要はありません。自己紹介のなかで伝えるのは、あくまでも大まかな経歴です。

    応募書類に記載されている内容とほぼ同じか、もしくは、業務内容や自分の役割を少し掘り下げて伝える程度にとどめておきましょう。 第二新卒者など20代で転職活動を行っている人は、卒業した学校や年度などから伝えても構いません。

    転職活動における面接の場合は在学中の活動よりも現職や前職の経歴が重視される傾向があるので、やはり細かく伝えるのは避けたほうが無難です。

    ただ、現職または前職を選んだ経緯や理由の一環として伝える必要がある場合や、応募先企業に対する志望の動機などに関係がある場合は、学生生活に触れておくのもよいでしょう。

    志望理由や応募の動機

    自己紹介では、志望理由や応募の動機も簡単に伝えます。現職または前職、場合によっては学生生活での経験や、そこで得たスキルなどを絡めつつ伝えると、より説得力が増すでしょう。

    あわせて、応募企業やその企業の商品やサービスなどとの接点などにも触れておくと、応募の動機とともに意欲も伝わりやすくなります。

    自己紹介の段階のため簡潔に表現する必要はありますが、ありきたりな内容とならないような工夫も欠かせません。

    意気込みと締めの言葉

    「これまでの経験を御社で活かしたいと考えております」「御社の新しいプロジェクトに携わらせていただきたく、今回応募いたしました」といった、意気込みを伝えましょう。

    もちろん、現職または前職の経歴、志望理由や応募の動機に沿った内容でなければいけません。能力や経験、実績などから大きく外れた意気込みでは、面接官にも十分に伝わらないでしょう。

    最後に、「本日は、どうぞよろしくお願いいたします」といった締めの言葉を添えます。自己紹介が終わったことを面接官に伝えるためにも締めの言葉は欠かせません。

    意気込みのあとに「以上です」と言ってから締めの言葉を伝えるのもよいでしょう。



好印象を抱いてもらうための自己紹介のポイント

自己紹介は、言葉を並べて口から発するだけでは、面接官に好印象を与えられません。ここでは、好印象を抱いてもらうための自己紹介のポイントを紹介します。

身だしなみやしゃべり方に気を配る

面接全体にいえることですが、身だしなみには気を配りましょう。髪型や化粧、アクセサリー、スーツの着こなしなど、身だしなみを整えてから臨まなければいけません。

アパレル系やデザイン系など個性が評価されやすい業種もあるものの、一般的には多くの人が違和感や不快感を抱かない身だしなみを意識する必要があります。

しゃべり方も重要です。姿勢や目線、表情は人に与える印象を大きく左右します。声のトーンや話すスピードにも気を配りましょう。

面接の冒頭で伝えるケースが多い自己紹介は、特にしゃべり方が大切なポイントとなります。わかりやすい表現で正しい言葉遣いを心がけ、柔らかい表情のまま、聞き取りやすい声量とスピードを意識して伝えなければいけません。

面接官が複数いる場合、目線は順番に、かつ均等に向けることを心がけます。自己紹介は質問に対する回答とは異なるため、1人の面接官のみを見続けるのは避けたほうが無難です。

そうした点も含め、鏡を見たり動画を撮影して見返したりし、よい印象を与えられるしゃべり方となっているかを事前に確認・練習しておきましょう。

簡潔に要点をまとめて伝える

自己紹介は、簡潔にまとめなければいけません。経歴や応募の動機、意気込みなどを長々と伝えるのは避けましょう。

多くの面接では、自己紹介のあとに、これらの詳細を伝える場面が用意されるためです。経歴などの詳細はそのときに伝え、自己紹介では簡潔に要点をまとめて伝えるのが、好印象を与える重要なポイントとなります。

面接官にとって気になる点があれば、あとで質問をしてくれます。自分を知ってもらいたい気持ちがあっても、自己紹介の段階で長々としゃべるのは避けなければいけません。自己紹介は1分前後、長くても2分程度にまとめましょう。

よい第一印象を与えられる

論理的かつ具体的に伝える
経歴や応募の動機などの詳細は、自己紹介のあとでも伝える機会が訪れるでしょう。しかし、あまりにも抽象的であったり矛盾が生じたりしている内容の自己紹介では、面接官によい印象は与えられません。

経歴のなかで簡単な実績を伝えるのであれば、「どう考え、どう行動し、どんな成果をあげたか」など、論理的かつ具体的に伝える工夫が求められます。

面接前に押さえておきたい自己紹介での注意点

自己紹介の構成や伝え方を間違えてしまうと、採用を見送られるリスクが高まります。ここでは、面接前に押さえておきたい自己紹介での注意点を紹介します。

暗記や使い回しは避ける

事前に自己紹介の表現や構成を考えることは重要ですが、それを丸暗記して面接時に活用するのは避けましょう。また、複数の企業へと応募する際に自己紹介文を使い回すのも避けたほうが無難です。

制限時間や、強みや弱みを交えてほしいなどの指示がある場合もあります。暗記や使い回しでは柔軟に対応できないおそれがあるため、丸暗記を避け柔軟に対応できるようにしましょう。

ネガティブな表現は避ける

自己紹介では、ネガティブな表現は避けなければいけません。退職や転職をする理由がネガティブなものであっても、自己紹介ではポジティな表現を心がけましょう。

虚偽の内容があってはいけませんが、前向きに転職活動を行っていることを伝える必要があります。マイナス思考の人や転職活動がうまくいかずに焦っている人、現職に不満を抱えている人は特に要注意です。

WEB面接の準備をしておく

応募者側と企業側の双方の負担を極力減らすために、WEB面接を取り入れている企業も少なくありません。転職活動を始める段階で、WEB面接にも対応可能な準備を整えておきましょう。

WEB会議ツールの操作に慣れておいたり通信環境などを確認しておいたりすると、安心して面接に臨めます。友人や家族などとWEB会議ツールを活用して交流し、問題なく対応できるようにしておくとよいでしょう。

もし自己紹介の内容に不安がある場合は、エージェントに相談するのも一つの手です。正解がわかりにくい転職活動であるからこそ、転職をよく知っているエージェントを頼りにするのもおすすめです。

面接での自己紹介は入念な準備と臨機応変な対応がポイント

自己紹介は面接の冒頭1分程度のものですが、好印象を与えたりコミュニケーションのきっかけをつくったりするなど重要な意味をもちます。

経歴や応募の動機を伝える際には、論理的かつ具体的な内容を簡潔にまとめるのがポイントです。言葉遣いや表情などにも気を配らなければいけません。

また、臨機応変に対応できるよう、丸暗記や使い回しなどは避ける必要があります。入念な準備をしてから臨めば、自分のよさを存分に伝えられるでしょう。

エージェントサービスに登録すると、質疑応答の内容確認だけでなく、模擬面接などの対策をおこなってもらえます。活用してスムーズに転職活動を進めましょう。

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