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商社とは?事業内容や種類、働くメリット

商社は毎年就職ランキングで上位になる業種です。これから商社に就職したいという人や、今の会社を辞めて商社に転職したいと考えている人も多いのではないでしょうか。とはいうものの、実際のところ商社はほかの会社とどこが違うのか、どのような事業内容なのかをよく知らない人もいるかもしれません。

そこで今回は、商社の種類や事業内容、商社で働くメリットにはどんなものがあるのかについて、わかりやすく解説します。

商社とは

そもそも、商社とはメーカーでもなければ販売業者という意味でもありません。商社はそれらの間に入り、貿易の仲介と事業投資を行うのが主な役割です。

経済が活性化するためにはメーカーと販売者だけがいればいいというわけではなく、その間に入って流通の仕組みを作る商社という存在が必要不可欠となっているのです。まだ国内経済が未熟だった戦前の時代において、商社の役割は主に輸出入といった外国の企業とのやり取りでした。

しかし、現在では国外だけでなく国内にもその仕事の範囲が広がっています。そのため、商社の仕事は「カップラーメンからロケットまで」ともいわれています。

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商社の歴史は日本近代経済の歴史でもあります。
日本の近代は明治維新とともに始まりましたが、そのときに大きな力を果たしたのがさまざまな商社でした。といっても、日本で最初の商社といわれる会社が生まれたのは、実は江戸時代です。

明治維新の立役者であった坂本龍馬が1865年、長崎で設立した亀山社中が日本で最初の商社だといわれています。亀山社中の主な事業内容はイギリスの貿易会社であるグラバー商会と銃器の取引を行い、それらを幕府や薩摩藩などに卸すというものでした。

その後、明治時代には三井物産や三菱商事といった商社が誕生しました。これらの商社は次第に財閥となって大きな力を持つようになりました。

しかし、敗戦後商社はGHQの占領政策として解体を余儀なくされます。この政令が昭和27年に廃止となり、昭和29年には三菱商事が、昭和31年には三井商事が復活を果たしたのです。そして、これらの商社はその後に始まる高度経済成長の大きな原動力となっていったのです。

メーカーとの違い

商社とメーカーは具体的にどのようなところが異なるのでしょうか。

もっとも大きな違いは、商社はメーカーと違って自ら商品を作ることはしない、ということです。

■メーカーの場合…
そもそも、メーカーが商品を生産するためには、原材料や加工するための機械などを入手しなければなりません。そうした原材料や加工機械などを入手するための独自ルートを持っている巨大メーカーもありますが、多くの場合は商社がその原材料調達の役割を果たしています。

また、生産した商品の流通に関しても同じです。自らの販売ルートを持っているメーカーもありますが、そうでないメーカーは各販売業者に商品を行き渡らせるために商社と取引しています。

■商社の場合…
商社にもメーカーにも社内の職種として営業がありますが、その仕事内容は大きく異なります。たとえば、メーカーの場合、営業担当者は自社の製品を顧客に販売することが主な仕事です。そのため、販売業者に対する販売支援や顧客に対するアフターケアが主な仕事内容になります。メーカーの営業担当者は自社製品について、よく理解していることが大切です。

一方、商社の営業の場合はそうではありません。商社の営業担当者の仕事は、たとえばメーカーから原材料となるものがほしいといわれた場合、その原材料を取り扱っている会社を探してそれを調達してくることです。いわば御用聞きのような仕事だといえるでしょう。

また、販売においてはメーカーと販売業者の間に立ち、商品がより多くの人の手にわたることができるようにするのが主な仕事です。そうしたことから、商社の営業担当者には取り扱う商品一つひとつに対する深い理解はそれほど必要ないものの、代わりに幅広い人脈や斬新な提案力が必要だといえます。

商社の事業内容

商社の事業内容は大きく三つに分けることができます。

  • 商取引(トレーディング)
  • ファイナンス
  • 事業投資
  • 商取引(トレーディング)
    多くの人は商社の事業内容として、まず商取引を思い浮かべるでしょう。商社はただ商品を右から左へと動かしているだけではありません。たとえば、流通のための物流サービスの提供、販売戦略の考案や広告の企画立案も商社の仕事です。場合によっては、ある商品の生産から販売まですべてを総合的にプロデュースすることも少なくありません。
  • ファイナンス
    商社の多くはファイナンス業務も行っています。これは、ビジネスというものは常に金融リスクが伴うものだからです。為替の変動や物流の際のトラブル、資金不足といった問題が起きた際、商社がメーカーや販売業者の金融面での相談に乗ることも珍しいことではありません。取引先であるメーカーや販売業者が経営を安定させられるようにすることも商社の重要な仕事です。このことは、自社が円滑に事業を行っていくことにもつながります。
  • 事業投資
    事業投資も商社の重要な事業内容です。たとえば、コンビニ業界では三菱商事がローソンに、三井物産がセブンイレブンに、伊藤忠商事がファミリーマートにそれぞれ出資しています。これらの企業にはそれぞれの商社から社員が出向しており、管理運営にも主体的にかかわっているのです。

    その理由として挙げられるのは、商社がビジネス全般におけるさまざまな情報を持っていることです。商取引全般をプロデュースしている商社だからこそ、需要の見込める新規事業にも積極的に投資を行うことができます。そうして投資先企業が利益を出せばその配当を受け取ることができ、そのことは同時に投資先企業と取引している関係会社の収益を上げることにもつながります。

総合商社と専門商社の違い

商社は大きく総合商社と専門商社に分けられる

この両者は同じ商社といってもその事業内容が大きく異なるので注意が必要です。基本的には、どのような品目を扱っているかがポイントになります。扱っている品目が比較的専門分野に限られている商社が専門商社、そうでない商社は総合商社です。

●専門商社
専門商社は専門的な品目を扱う商社であるため、扱っている品目についても比較的豊富な知識と経験を有しています。そうした知識と経験を生かして、メーカーや販売業者が円滑にビジネスを行えるように後ろ盾するのが主な仕事です。

そのため、事業内容はトレード=商取引が中心になります。商取引によって生まれる売買マージンが主な収益源となります。もちろん、そうした専門商社が商品開発を行ったりファイナンス業務を行うケースも多くなっています。専門分野が複数ある専門商社は複合型専門商社と呼ばれます。

●総合商社
総合商社は専門商社のような特定の専門分野を持たない商社のことです。そのため、収益の中心となるのは商取引のマージンよりも事業投資となります。とりわけ総合商社が関わっている大きなプロジェクトとしてエネルギー事業や社会インフラ事業などが挙げられます。

また、総合商社はその特質上、商取引の分野を子会社に委託するケースが多いです。たとえば、三菱食品という商社は食品関連の専門商社です。この三菱食品は総合商社である三菱商事の子会社です。三菱商事は三菱食品だけでなく、ほかの子会社とも連携しながら市場に商品を流通させる仕組みを構築しています。

◆◆◆

総合商社と専門商社にはそれぞれ強みと弱みがあります。専門商社は扱う品目に対する専門知識を有しており小回りも利きますが、その一方であまり大きな事業に取り組むことはできません。総合商社は品目に対する知識は浅いものの、市場全体を統括するようなビジネスを行うことができます。

商社で働くメリット

実際に商社で働くと、どのようなメリットがあるのか気になる人も多いでしょう。

メリット1:年収が高い

商社マンになることで得られるメリットとしてまず挙げられるのは、年収が高いということです。たとえば、営業職の場合、その年収は30歳で1,000万円を超えることも珍しくありません。一般的な営業職よりも多くの給与を得ることができるでしょう。

また、給与額は会社が大きくなればなるほど多くなる傾向にあります。会社としての取引量が多くなれば、その分コストダウンが可能になるからです。有名で規模の大きい商社に入社できれば他の業種の会社よりも高い年収を期待できるでしょう。

メリット2:海外で活躍できるチャンスがある

商社の主な事業内容は商取引ですが、国内だけでなく海外の企業との貿易を行っている商社も多くあります。そうしたことから、海外の各地に支店を置いている企業も多いです。語学力に自信があるのでグローバルな環境で仕事をしたいという人に、おすすめです。

さらに、商社で働くことでビジネススキルを磨くことができます。商社の仕事はビジネスの流通全般をプロデュースすることです。そのため、あるメーカーの担当になった場合には販売業者から仕入先まで探してこなければならないといったことも多くあります。そのような環境で成果を挙げるためには、幅広い知識が必要となります。さまざまな人と触れ合うチャンスもあるので、経験を積むこともできるでしょう。

◆◆◆

一方、商社で働くデメリットもあることを忘れてはなりません。

デメリット1:仕事量が多く、残業が多い傾向がある

一般的に商社の仕事は体力的、精神的にハードだといわれています。仕事量が多いので、残業が多くなってしまうことを覚悟しておいたほうがいいでしょう。

また、転勤や移動が多い業種でもあります。長期間海外に赴任しなければならないこともあるので、決まった場所で落ち着いて仕事をしたい、という人にはあまり向いていません。規模が大きい商社の場合、社内での意思決定のスピードが遅かったり下積み期間が長くなったりしてしまう可能性があることも、あらかじめ念頭に置いておきましょう。

まとめ

商社の仕事は企業と企業との間に立ってビジネスを円滑にするというものです。その仕事内容はさまざまであり、豊富な知識と経験が必要になります。

また、総合商社か専門商社かによっても仕事内容は異なります。商社に就職したい、他業種から商社に転職したいという人は、まず自分がどういった仕事をしたいのかをよく考え、自分に合った商社を探しましょう。また、商社で働くためには高い語学力やコミュニケーション能力が必須となります。日頃からそうした能力を、しっかり鍛えておくことが大切です。

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