「つい仕事をサボってしまう」といった自分を改善したいと考えている人は多いのではないでしょうか。サボり癖を改善するには、仕事をサボってしまう原因を知ることが必要です。
本記事では、サボり癖の原因を探りながら改善方法やサボり癖をそのままにしておくと起こりうるリスクを徹底解説します。人生に大きく関わる問題だと認識し、今のうちに仕事をサボってしまう自分を改善しましょう。
サボり癖の原因は何?
仕事をサボってしまう原因は、人それぞれに異なります。どのようなことが原因として考えられるのか、いくつか例を挙げてみましょう。
仕事が好きではない
趣味でも特技でも、好きなことをサボってしまう人は少ないでしょう。仕事をサボることは、その仕事を心から好きになれていない可能性があります。
業界は好きでも、実際に携わっている業務が好きになれないケースもあるのではないでしょうか。好きでもない仕事を毎日こなすことを苦痛に感じてしまうのは、とても自然なことです。
その苦痛を和らげるために、ついサボってしまう可能性があります。
サボりたくなる組織にいる
仕事をサボっても周りに正しく叱ってくれる人がいないと、サボり癖がついてしまいます。サボっていても、ある程度の給料が受け取れるのであれば、それでよいと考える人も出てきてしまうでしょう。
一方で、一生懸命仕事をすればするほど目立ってしまい、結果的に叱られる場面が増えてしまうような会社や組織では、適度にサボりながら目立たずに叱られない状況を選ぶ人がいても不思議ではありません。
組織のあり方がサボり癖を増長させている可能性もあるのではないでしょうか。
自分で目標設定ができない
携わっている業務などに対し、自分自身で明確な目標設定ができない人もサボり癖がつきがちです。
ゴールが定まっていなければ、やる気も起きません。言われたことだけをやるロボットのような受け身の従業員となってしまいます。
「言われたこと以外はしなくてもよい」という意識になりがちなので、特に甘い組織に身を置いているとサボり癖がついてしまいやすいでしょう。
自分を過大評価している
自分自身を過大評価しすぎると、仕事がうまくいかなかったときやライバルに差をつけられたときに大きく自信を失ってしまいます。
自信を失うと「がんばってもしょうがない」という気持ちになり、サボることを覚えてしまうというわけです。
最初はやる気があったとしても、乗り越えられない壁が立ちはだかるとサボることを覚えてしまうので注意しなければいけません。
自分を過小評価している
逆に、自分を過小評価している人は、最初から「がんばってもしょうがない」と思いがちです。これも、仕事をサボってしまう原因となりえます。
「ただ生きるためのお給料がもらえていればよい」と考える人には、がんばるモチベーションもわいてはこないでしょう。ネガティブな思考は、サボり癖を増長させる恐れがあるので、とても危険です。
悩みなどが多く疲れている
単に疲れていることが、サボり癖の原因となっていることもあります。
心や体のどちらが疲れていても気力がわかず、ついサボってしまったというケースは珍しくありません。疲れの原因がプライベートにある可能性もあります。
サボり癖を改善しないと起こりうるリスク
継続的に仕事をサボってしまうと、そのツケはいつか自分に返ってきます。サボり癖を放置したままにするリスクを考えてみましょう。
自己嫌悪に陥る
もし、自分自身で仕事をサボっていることを自覚しているのであれば、次第に自己嫌悪に陥りかねません。
「自分はダメな人間だ」「社会人として失格だ」などと強く思い込む癖がつくと、何事に対しても自信を持てなくなるでしょう。自信がなくなると、新しいチャレンジも難しくなります。
本当にやりたいことをやったり収入を上げたりすることが難しくなり、人生そのものが面白みのないものになる可能性が出てきてしまうので注意が必要です。
成長できなくなる
仕事をサボるということは、仕事に打ち込んでいないということです。打ち込んでいなければ、仕事に関する知識も技術も増えるはずがありません。
これは、社会人として成長しないことを意味します。若いうちに成長するための土台を身につけていなければ、年齢を重ねるごとに同期と差がつき、後輩にも知識や技術だけではなく立場や役職でも追い越されることになるでしょう。
当然、給料も上がらないまま社会人生活を終える可能性が高まってしまいます。
周囲からの信頼や評価を失う
サボり癖のある人は、周囲から信頼や評価を得ることができません。信頼や評価は、出世や昇給などにつながります。すでに、日本は終身雇用制度が崩壊しつつあるといわれ、年功序列のシステムも崩れかかっています。
同じ会社に居続けることで収入や役職が上がる時代ではなくなっているのです。サボり癖を改善せずにいれば、会社や組織の中で居場所すら見つけられなくなってしまうでしょう。
そのときに転職などを考えても、すでに市場価値が落ちており、どの会社も拾ってくれない状況にもなりかねません。
サボり癖を改善する方法とは
上述しているように、サボり癖の放置はとても危険です。社会人としての生活はもちろん、人生そのものを壊しかねません。
最悪の事態を回避するためには、サボり癖の改善に取り組むことが必要です。ここでは、具体的な改善方法を6つ紹介します。
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- 日記をつける
- そもそも、サボり癖のある人は自分自身を客観視できていない可能性があります。特に、頭の中を整理できていない人は注意しましょう。
そのような人には、日記がおすすめです。日記は、1日の出来事や反省点などを冷静に書き出すのに役立ちます。
「なぜ仕事をサボってしまったのか」「どの業務に対して意欲が湧かなかったのか」などを客観的に把握でき、自分の頭の中を整理することが期待できるでしょう。
ネガティブな内容だけではなく、ポジティブな要素を書き出すことも重要です。できたことや評価されたこと、成長した点なども書き出してください。
客観的に自分をほめることにもつながり、意欲を高めることができます。毎日意欲の高い状態を作ることができれば、自然とサボり癖も改善していくのではないでしょうか。
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- 小さな目標を設定する
- サボり癖のある人は、目標設定があまりうまくないケースもあります。また、自身を過大評価しすぎて目標が現実離れしており、結果的にやる気を削いでしまっているケースもあるでしょう。
やる気や意欲を継続させるには、小さな目標の設定が重要です。小さな目標であれば達成するのも難しくなく、毎日のように達成感を味わうことができます。
小さな目標設定と目標達成を毎日のように繰り返すことで、仕事に打ち込むことが当たり前の状態となり、徐々にサボり癖が改善されていくはずです。
同時に、スケジュール表を作成してみましょう。
目標は、具体的であればあるほど効果が期待できます。スケジュール表に毎日目標を書き込み、それがどの程度達成できたのかも記載しながら、常に確認できる状態にしておくことがポイントです。
目標が明確に可視化され、少しがんばることで目標が達成できると考えられれば、サボる必要すらないと感じられるようになるのではないでしょうか。
継続することで、いつの間にか大きな目標の達成にも近づくことができるでしょう。そのころには、自分自身の成長も実感できているはずです。
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- 自分へのご褒美を用意する
- 目標を達成するたびに、自分にご褒美を用意してみる方法も試してみましょう。サボり癖のある人は、仕事に対して意味が見出せず、「がんばっても無駄」と考えがちです。
それは、仕事を仕事として捉え、「生きるために仕方がなくやっているもの」と考えているからではないでしょうか。
自分へのご褒美を用意することで、仕事が自分のためのものに変えることが期待できます。目標を達成したら、以下のようにご褒美を設定してみてはいかがでしょうか。
・食べたいものを食べる
・買いたいものを買う
・会いたい人と会う
・行きたいところに行くなど
ご褒美が自分に返ってくると思えば、「サボるよりも、やったほうがよい」と意欲もわいてくるはずです。
サボり癖を直すことで昇給や出世にもつながることが期待でき、より大きなご褒美を用意できるようにもなるでしょう。
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- 理想の自分をイメージする
- 「サボりたくなってしまった」「やる気や意欲がわかない」「自分に期待できない」といった場合は、理想の自分をイメージしてみましょう。
「理想の自分なら、どのような行動に出るか」と具体的にイメージします。あるいは「あの人なら、どのような行動に出るか」と、目標としている人物や尊敬する人を思い浮かべてもかまいません。
おそらく、サボるという選択肢は出てこないはずです。理想の自分や尊敬する人は、自分を成長させるために、あるいは人生の成功者となるべく努力をするでしょう。
逆に、なりたくない自分をイメージしてみることも試してみてください。「こんなダメな自分にはなりたくないから、サボることはできない」と思えれば、少しは「やらなければ」という気持ちがわいてくるのではないでしょうか。
このような癖をつけることで、サボり癖を薄れさせる効果が期待できます。
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- 周囲とコミュニケーションをとる
- サボり癖のある人の多くは、上司や先輩などにサボっていることを気づかれないように仕事をしているのではないでしょうか。こういった場合は、積極的に周囲とコミュニケーションをとるべきです。
サボり癖を改善するためには、上司や先輩に自分の姿や状況、働きぶりなどを常に監視してもらう状態を作り上げることも効果的でしょう。
常にコミュニケーションをとることで、周囲の目を自分に向けさせる効果が期待できます。
積極的なコミュニケーションは、人間関係の構築にも効果的です。先輩や上司に報告や相談もしやすくなり、逆に自分自身が先輩たちの姿を意識することで勉強や吸収できることもあります。
多くのメリットがあるため、早速実践してみましょう。
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- 十分な休息をとる
- 心や体が疲れていることが原因で仕事をサボってしまうのであれば、一度十分な休息をとりましょう。
気力が回復することで、一時的なサボり癖が改善される可能性があります。有給休暇や企業ごとに設けられた特別休暇などを上手に利用し、心身ともにリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。
休息をとってもサボり癖が解消されない場合は、ここまで説明したさまざまな方法で改善を試みてください。
環境を変えてサボり癖を解消しよう
サボり癖の改善に効果が期待できる方法を、いくつか紹介・解説してきました。
しかし、いずれも環境が同じであれば、自分自身が改善方法を実践したとしても大きな効果は期待できません。好きでもない仕事に一生懸命打ち込み続けることは難しく、先輩や上司との関係性を変えることもほぼ不可能でしょう。
サボり癖を根本的に克服したいのであれば、思い切って環境を変えるしかありません。好きなことや自分に合ったことを仕事とし、自然と周囲とコミュニケーションが図れ、周囲とよい意味で競争できる環境に身を置けば、サボるという感覚から距離を置くことができるはずです。
例えば転職は、重要な選択肢の一つとなるのではないでしょうか。現代は、転職が当たり前の時代になりつつあります。
多くの人が思っているほど、ハードルが高いものでもありません。特に、若い世代は需要や市場価値も高いため、非常に転職しやすい時代といえます。
転職に成功すれば、サボり癖の克服が期待でき収入も上げられる可能性が高まるでしょう。転職エージェントに相談するなどしながら、市場価値が落ちないうちに動き出してみることをおすすめします。