製品を消費者やユーザーに届ける、「販売会社」を指す言葉がベンダーです。たとえば、家電や家具を仕入れて販売している店舗は消費者にとってのベンダーだと考えることができるでしょう。 そのほか、衣類や日用品を販売している店舗もまたベンダーの一種です。企業や店舗が消費者に商品・サービスを販売しているのなら、広義のベンダーに該当します。 一方でベンダーは、IT業界用語のように使われているケースも少なくありません。しかし、実際は業界特有の言葉ではありません。
他業種とIT業界で、ベンダーの意味が少し違うことも知っておきましょう。 IT製品を専門的に販売している企業もまた、ベンダーの一種です。ただし、IT業界はハードウェアからソフトウェア、周辺機器にいたるまで関連製品が非常に多くなっています。 企業ごとに活動のあり方もさまざまです。そのため、業界内ではベンダーが「メーカー」や「サプライヤー」といった類語と混同されてしまうケースも珍しくないのです。IT業界でベンダーといえば、他の業界とニュアンスが異なってきます。 IT業界のベンダーとしては「ハードウェア・ベンダー」と「ソフトウェア・ベンダー」などがあります。ハードウェア・ベンダーはパソコンやサーバーなど、ハードの部分を担っているベンダーのことです。そして、ソフトウェア・ベンダーは、さまざまなソフト類を販売しているベンダーのことです。 皆さんもご存じのように、ソフトウェアといってもさまざまで、生産管理や会計、アンチウイルスなど多岐にわたります。その中でも法人向け、一般向けといった住み分けはあるものの、エンドユーザーにIT製品を提供している販売元はまとめてベンダーと定義できます。
年々、ベンダーが注目されるようになってきたのはビジネスシーンで重要な役割を占める存在だからです。 現代のビジネスでは、ある企業が別の企業のスキルや経験を借りて、製品を開発してもらうパターンも少なくないでしょう。しかし、そのときに開発だけしか任せられず、保守や調整を担当してもらえないのであれば顧客からのクレームにつながりかねません。 さらに、作りたい製品があったとしても具体的な依頼方法については、ベンダー側とのコミュニケーションが重要になってきます。注文者の意図をくみ取り、建設的な提案をしてくれるベンダーとの絆が必要です。 特に、IT業界は専門性が求められる分野だけに、ベンダーに頼る領域は広くなるでしょう。良好な関係を築きつつ、製品の開発や保守についても信頼できるベンダーを見つけることはビジネスの根幹をなすテーマのひとつなのです。
主にIT業界で活動し、ベンダーの役割を担っている企業の呼び名です。 ただし、その意味する範囲は広く、ITに関する製品、サービスを売っている企業全般に用いられている言葉だといえるでしょう。たとえば、ハードウェアやソフトウェアの販売を行っている企業はITベンダーの代表例です。一方で、システムやサポートを商売にしている企業もITベンダーの一種です。 そのほかでは、商品やサービスのアフターケアを担っているところもITベンダーと呼ばれています。
販売と同時に、製品やシステムの開発も行っているベンダーのことです。 IT業界ではハードウェアやソフトウェア、システムを自社開発できる企業も少なくありません。こうした企業が開発ベンダーと呼ばれています。開発段階からクライアントの要望をヒアリングし、オリジナルの商品を作り上げていくことが大きな特徴です。 ITベンダーに近い意味ではあるものの、開発まで可能かどうかで区別されています。
情報システムなどでは中核部分を特定企業に依存していることが少なくありません。この場合は、その企業にメンテナンスからサポートまで気軽に頼めるメリットが得られます。 そのかわり、他の企業に切り替えたくても引継ぎができず、結局は同じところに頼み続けるしかない状況へと陥ってしまうことがあります。この状態を「ベンダーロックイン」といいます。 ベンダーロックインが起こると、後継機種も同じ企業から探さなくてはなりません。無理に乗り換えを行おうとすると、莫大な費用と時間がかかってしまう恐れも出てきます。
IT分野で使用されてきた言葉のひとつです。システム開発を始めるにあたって、依頼先をまとめていくことを意味します。多くの場合、クライアント側の企業で担当者を決め、ベンダーマネジメントを進めていく流れとなります。 ただし、ベンダーマネジメントには「選定の候補が多すぎる」「依頼先との関係を築くのが難しい」といった課題も少なくありません。そこで、ベンダーマネジメント組織である「VMO(Vender Management Office)」を利用することも増えてきました。 VMOは企業とベンダーの間に入り、交渉を担ってくれます。また、ベンダーの実態を深く分析、評価してくれるので企業とのミスマッチも防げます。
システム開発を外注するとき、依頼先と交渉することがベンダーコントロールです。ベンダーコントロールはベンダーマネジメントと意味が似ています。 ただ、ベンダーコントロールは依頼先を選定した後、社内の要望を伝え、それがしっかり反映されるかを監視するところまで業務に含まれます。もしも要望が無視されていると感じたらすぐにベンダーへと伝え、軌道修正してもらわなくてはなりません。 主に社内のシステムエンジニアが抜擢される傾向にあり、問題解決能力や柔軟な判断力が求められるポジションです。
ある企業が、特定のベンダー1社から製品、サービスを調達している状態です。発注が簡単なうえに、機材の互換性を心配することもほとんどありません。 ただし、依頼先を切り替えようとしたときに手間がかかるのはデメリットです。なお、1社の商品のみ販売している企業をシングルベンダーと呼ぶこともあります。
シングルベンダーの対義語です。複数の企業の商品・サービスを組み合わせながら自社の環境を整えていくことです。機材同士の互換性に困るケースが出やすい一方で、特定のベンダーへの依存性を弱められるのがメリットです。 万が一、ベンダーを切り替えたくなった際にも引継ぎは比較的スムーズに進むでしょう。そのほかでは、複数社の商品を販売している企業もマルチベンダーと表現します。
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