履歴書の学歴・職歴欄の正しい書き方

作成日:2019.12.27 更新日:2025.11.11

履歴書には、事実に基づいた正確な情報を記載することが求められます。特に学歴や職歴に誤りがあると、たとえ故意でなくても経歴詐称とみなされる可能性があるため注意が必要です。
学歴や職歴は、自分をアピールする大切な材料でもあります。だからこそ、正しく記載して自分の強みをしっかり伝えたいところです。

この記事では、履歴書の学歴欄・職歴欄の正しい書き方や、記入時に押さえておきたいポイントを解説します。

学歴欄や職歴欄の誤記に注意

履歴書は社会人として当然のように正しく書けるべき書類とされています。そのため誤った情報があれば、マナー違反と見なされ、採用担当者に悪印象を与えてしまいます。

特に卒業年度や勤務先の社名、年月日の記載ミスや漢字の誤りはよくある失敗です。意図せずとも誤記があると、経歴詐称を疑われることもあります。
また、必要な情報が抜けているケースも要注意です。提出前に必ず細部まで確認し、漏れや誤りがないか点検しましょう。

提出後に誤りに気づいた場合は、速やかに採用担当者へ連絡してください。漢字の誤記など軽微なミスならメールでの訂正でも構いません。

ただし、年月日や会社名、勤続年数といった重大な誤りは、履歴書を改めて作成し提出し直すのが安心です。誤りを放置するのは避けるべきです。誤記を隠したままにすれば経歴詐称と見なされる恐れがあり、印象も大きく損ないます。ミスがあっても、その後の誠実な対応で信頼を取り戻すことは可能です。

気づいた時点で早めに連絡し、誠意を持って対応しましょう。

学歴の正しい書き方とポイント

学歴欄や職歴欄は、正しい情報を記載するだけでなく、書き方のルールを守ることも大切です。たとえば卒業年や入社年は、西暦か和暦のどちらかに統一しましょう。

大学は西暦、会社は和暦といった混在は避けるべきです。卒業年度が不明な場合は履歴書用学歴自動計算ツールを活用してください。

学歴の書き始めに明確な決まりはありませんが、一般的には高校や専門学校から記載します。また、学校名は略さず正式名称で書くのが基本です。
「高校」ではなく「高等学校」と記載し、大学や短大・専門学校は学部や学科・専攻まで省略せずに書きましょう。 大学院の場合は「卒業」ではなく「修了」と記載します。専攻や研究テーマが応募職種に関連する場合は、学歴欄に記載するとアピールにつながります。

中退の場合も正確に記載するのが原則です。理由を書くかどうかはケースによります。家庭の事情や経済的理由なら記載した方が理解を得やすいですが、「なんとなく辞めた」など印象の悪い理由は履歴書には書かず、面接で答えられるよう準備しておきましょう。
履歴書の書き方はこちら

学歴の記載例

学歴

職歴の書き方と注意点

職歴も学歴と同じく、会社名は正式名称で記載するのが基本です。法人格や部署名まで省略せずに書きましょう。正社員としての勤務先だけでなく、派遣社員や契約社員として働いた場合も記載が必要です。

短期間の勤務や試用期間中に退職した場合でも、事実として存在する職歴は省略せずに書くことが望ましいです。

退職?退社?予定日の書き方

履歴書でよく迷うのが「退職」と「退社」の使い分けです。結論から言えば、どちらを使っても大きな誤りではありません。
ただし「退職」は職を辞める意味のみを持つのに対し、「退社」には勤務を終えて会社を出るという意味も含まれます。そのため、履歴書では誤解を避けるために「退職」と記載するのが適切です。

退職予定が決まっている場合は、その年月日を職歴欄に記載しておくと企業側にとっても分かりやすくなります。中途採用では入社可能時期が重要視されるため、予定日が確定しているなら必ず記載しましょう。

一方で、まだ明確に決まっていない場合は無理に書く必要はありません。

社会人の基本!履歴書を正しく仕上げよう

履歴書の学歴や職歴は、正しい情報を正しい形式で記載することが大前提です。西暦と和暦を混在させたり、学校名を省略したりすると、雑な印象を与えるだけでなく、ビジネスマナーを欠いていると判断される可能性もあります。
特に職歴は、雇用形態や異動・転職など注意すべき点が多いため、丁寧に記載することが重要です。
社会人としての信頼を損なわないためにも、履歴書は細部まで確認し、正確かつ誠実に仕上げるよう心がけましょう。

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履歴書・就職活動に関するFAQ

Q. 履歴書の学歴はどこから書けばいいですか?

A. 一般的には高校または専門学校から記載するのが通例です。学校名は略さず正式名称で書きましょう。

Q. 職歴が少ない場合はどうすればいいですか?

A. 空欄にせず「なし」と記載するか、応募職種に関連するアルバイト経験があれば補足すると良いです。

Q. 退職予定がある場合は履歴書に書くべきですか?

A. 退職日が確定している場合は記載しましょう。未定の場合は無理に書く必要はありません。
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