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20代の平均年収っていくら?男女別、産業別、企業規模別に徹底調査!
- 2019年10月31日
- 2020年03月26日
「自分の年収って他の人と比べてどれくらいなのだろう」社会に出て働き始めるとそう疑問に思う人も多いのではないでしょうか。センシティブな事ですから他人の給料を知ることも難しいものです。
そこで、今回は20代の平均年収を徹底的に調査しました。男女別、産業別、企業規模、さらに都道府県別に紹介していきます。他の人がどれくらい給料をもらっているのかを知って、今後のキャリアプランをしっかりと練っておきましょう。
そこで、今回は20代の平均年収を徹底的に調査しました。男女別、産業別、企業規模、さらに都道府県別に紹介していきます。他の人がどれくらい給料をもらっているのかを知って、今後のキャリアプランをしっかりと練っておきましょう。
男女別の20代の平均収入!20代の働き方が将来の年収を決める!
まず、一般労働者(短時間労働者以外)の全年齢、男女合計の賃金は全国平均で30万4千円となっています。この数字は厚生労働省が発表している賃金構造基本統計調査(平成29年)をもとにしており、この調査は全国の主要産業に従事する労働者の賃金を示す公的資料です。
賃金構造基本統計調査は日本全国を対象に雇用形態・就業形態・職種、さらに、性別・学歴・勤続年数別に日本の労働者の賃金を調査した資料になります。この統計資料によると、年齢42.5歳、勤続12.1年の男女合計の全国平均月収は約30万円となり、前年比(平成28年)では0.1%の上昇となっています。
さらに、女性(年齢41.1歳、勤続9.4年)の全国平均賃金は24万6千円で過去最高を更新しました。男女間賃金格差も過去最高の73.4(男性を100とした場合)となっており、女性の賃金向上及び男女間の賃金格差は年々、狭まっているといえます。
また、時系列の賃金推移をみると男性の賃金推移が平成10年から概ね30万円でほぼ横ばいなのに比べ、女性は平成10年の21万5千円から平成29年には24万6千円まで上昇しています。全労働年齢を平均して男女の賃金格差を比べると、男性は賃金が上昇していませんが、女性の賃金は上昇しているため、結果として男女間の賃金格差は縮小しているという結果になっています。
もっとも、この数字は働き始めの20代から雇用が終わる60代までが含まれた数字です。20歳~29歳までの20代で男女間の賃金格差を比較すると、その差はかなり狭まります。
「賃金構造基本統計調査」(厚生労働省)をもとに作成
20代前半では、男女間の賃金差はほとんどなく横並びです。20代後半になれば約2万円ほどの差が開きますが、賃金格差が最も開く50代前半に比べれば大きな差ではありません。50代前半(50~54歳)では、男性が42万4千円、女性が27万円となり、その差は約15万円になります。
勤続年数の経過に伴って役職が与えられる男性に比べて、女性が役職に就くケースは相対的に少ないのが賃金格差の1つの原因です。この点、20代前半では役職を与えられる男性も少なく、賃金格差はそれほど開きません。20代後半では、役職を与えられる男性も多くなるため、徐々に賃金格差が開いていくという構図です。
もっとも、女性の社会進出が進んでいる現在では、20代でも役職を与えられる女性も増えてきており、キャリアウーマンとして重要なポジションに就くケースも多く見られます。男性、女性ともに20代で出世を目指して仕事をこなし、重要な役職に就いていくと将来的な年収は高くなる傾向にあります。
賃金構造基本統計調査は日本全国を対象に雇用形態・就業形態・職種、さらに、性別・学歴・勤続年数別に日本の労働者の賃金を調査した資料になります。この統計資料によると、年齢42.5歳、勤続12.1年の男女合計の全国平均月収は約30万円となり、前年比(平成28年)では0.1%の上昇となっています。
さらに、女性(年齢41.1歳、勤続9.4年)の全国平均賃金は24万6千円で過去最高を更新しました。男女間賃金格差も過去最高の73.4(男性を100とした場合)となっており、女性の賃金向上及び男女間の賃金格差は年々、狭まっているといえます。
また、時系列の賃金推移をみると男性の賃金推移が平成10年から概ね30万円でほぼ横ばいなのに比べ、女性は平成10年の21万5千円から平成29年には24万6千円まで上昇しています。全労働年齢を平均して男女の賃金格差を比べると、男性は賃金が上昇していませんが、女性の賃金は上昇しているため、結果として男女間の賃金格差は縮小しているという結果になっています。
もっとも、この数字は働き始めの20代から雇用が終わる60代までが含まれた数字です。20歳~29歳までの20代で男女間の賃金格差を比較すると、その差はかなり狭まります。
◆20代男女別平均賃金
男性 | 女性 | |
20代前半 | 25万2千円 | 20万円 |
20代後半 | 24万8千円 | 22万6千円 |
20代前半では、男女間の賃金差はほとんどなく横並びです。20代後半になれば約2万円ほどの差が開きますが、賃金格差が最も開く50代前半に比べれば大きな差ではありません。50代前半(50~54歳)では、男性が42万4千円、女性が27万円となり、その差は約15万円になります。
勤続年数の経過に伴って役職が与えられる男性に比べて、女性が役職に就くケースは相対的に少ないのが賃金格差の1つの原因です。この点、20代前半では役職を与えられる男性も少なく、賃金格差はそれほど開きません。20代後半では、役職を与えられる男性も多くなるため、徐々に賃金格差が開いていくという構図です。
もっとも、女性の社会進出が進んでいる現在では、20代でも役職を与えられる女性も増えてきており、キャリアウーマンとして重要なポジションに就くケースも多く見られます。男性、女性ともに20代で出世を目指して仕事をこなし、重要な役職に就いていくと将来的な年収は高くなる傾向にあります。
都道府県別の20代の平均収入!首都圏は高い傾向に!
◆20代都道府県別平均賃金ベスト3
-
- 東京都 37万7千円
-
- 神奈川県 33万円
-
- 大阪府 32万6千円
都道府県別の賃金水準は全体的な傾向として首都圏が高くなる傾向です。特に、6都道府県(千葉県、東京都、神奈川県、愛知県、京都府、大阪府)は全国平均(30万4千円)よりも高い賃金水準となっています。
最も賃金水準が高いのは東京都(37万7千円)です。次に、神奈川県(33万円)、大阪府(32万6千円)、愛知県(31万8千円)と続きます。全国的にみて、人口密集地である都市圏(東京、大阪、名古屋)付近の賃金水準は高い傾向にあります。企業本社が東京を中心とした都市圏に集中しており、賃金水準を押し上げていること、就業できる職種が豊富にあることなどが要因として上げられます。
最も賃金水準が高いのは東京都(37万7千円)です。次に、神奈川県(33万円)、大阪府(32万6千円)、愛知県(31万8千円)と続きます。全国的にみて、人口密集地である都市圏(東京、大阪、名古屋)付近の賃金水準は高い傾向にあります。企業本社が東京を中心とした都市圏に集中しており、賃金水準を押し上げていること、就業できる職種が豊富にあることなどが要因として上げられます。
◆20代都道府県別平均賃金ワースト3
-
- 青森県 23万4千円
-
- 宮崎県 23万5千円
-
- 岩手県 23万6千円
「賃金構造基本統計調査」(厚生労働省)をもとに作成
一方、賃金水準が最も低いのは青森県(23万4千円)、宮崎県(23万5千円)、岩手県(23万6千円)、秋田県(24万円)です。賃金水準が低い県は日本列島の南北に分布している県の傾向があり、特に東北地方の賃金水準は全国平均と比べても低い水準となっています。これは、就業人口が少ないこと、就業する職種が限られている(農業、漁業、林業など)ことが原因の1つになります。
もっとも、単純な賃金水準だけでは実際の生活レベルの比較にはなりません。東京を含めた都市圏では、賃金水準に応じて物価が高く生活費が高くつきます。特に、家賃や賃料が都市圏と地方ではかなりの開きがあり、賃金が高い分、生活費もかかるため一概に都市部で働けば生活が豊かになるとも言い切れません。
また、東京都周辺の県(神奈川県、埼玉県、千葉県)は夜間人口が多く、昼間人口が少ないという特徴があります。ベッドタウンとも呼ばれる都市が多数存在しており、昼間は東京に働き出て、夜間は他県の自宅に帰るという人が大多数です。つまり、東京都近郊の県の賃金水準は東京都の賃金水準が移動していると考えられます。東京近郊の県で就業した場合、上記のような高水準の賃金が支払われるとは限らない点に注意しましょう。
もっとも、単純な賃金水準だけでは実際の生活レベルの比較にはなりません。東京を含めた都市圏では、賃金水準に応じて物価が高く生活費が高くつきます。特に、家賃や賃料が都市圏と地方ではかなりの開きがあり、賃金が高い分、生活費もかかるため一概に都市部で働けば生活が豊かになるとも言い切れません。
また、東京都周辺の県(神奈川県、埼玉県、千葉県)は夜間人口が多く、昼間人口が少ないという特徴があります。ベッドタウンとも呼ばれる都市が多数存在しており、昼間は東京に働き出て、夜間は他県の自宅に帰るという人が大多数です。つまり、東京都近郊の県の賃金水準は東京都の賃金水準が移動していると考えられます。東京近郊の県で就業した場合、上記のような高水準の賃金が支払われるとは限らない点に注意しましょう。
産業別の20代の平均収入!情報通信業界が高収入!
◆主な産業別の賃金水準
男性 | 女性 | |
1位 | 金融・保険業 (46万7千円) |
教育・学習支援業 (30万9千円) |
2位 | 教育・学習支援業 (44万円) |
金融・保険業 (32万5千円) |
3位 | 医療・福祉業 (47万3千円) |
医療・福祉業 (27万7千円) |
最下位 | 宿泊、飲食サービス業 (31万8千円) |
宿泊・飲食サービス業 (21万8千円) |
総じて、金融・保険業界は高収入の水準にあり、これは長年続いている傾向です。金融・保険業界は他の業界と比べて、勤続年数の経過に伴う賃金上昇率が高く、男性であれば50~54歳がピーク(61万8千円)を迎えます。その後は急激に下がる傾向にあります。一方、女性の場合、教育・学習支援業が安定して高い賃金水準にあり60歳を超えても、月収40万円を超える賃金水準です。
もっとも、この数字は全労働年齢を含む数字であり、20代に限れば少し違った見え方をします。
◆20代前半(20~24歳)主な産業別の賃金水準
男性 | 女性 | |
1位 | 情報通信業 (23万3千円) |
情報通信業界 (23万1千円) |
2位 | 金融・保険業 (22万6千円) |
学術研究・専門・技術サービス業 (20万9千円) |
3位 | 学術研究・専門・技術サービス業 (22万1千円) |
金融・保険業 (20万6千円) |
男女ともに共通するのは、情報通信業界が一番高い水準だということです。ここ10年~20年間でインターネットの普及による情報通信業界の役割は高まってきており、優秀な人材が数多く集まる業界となっています。若い段階でも能力があれば、重要なポジションを任されることも多いため、総じて高収入となる傾向にあります。就職や転職を考えるのであれば、これからも伸びていくであろう情報通信業界を選ぶというのも賢明な判断といえるでしょう。
企業規模別の20代の平均収入!20代前半では企業規模はあまり関係ない!
企業規模を大企業(常時労働者1000人以上)、中企業(100~999人)、小企業(10~99人)に分けて賃金水準を比較すると、大企業と中・小企業との格差が分かります。
男性の賃金水準は、特に賃金格差が一番広がるのが50代前半で、大企業の賃金が50万円なのに対して、小企業では33万6千円となっており、大企業の約67%ほどの給与しかもらっていないことになります。
一方、女性の場合、大企業と中・小企業との賃金格差は男性ほど大きくありません。概ね、どの年代でも大企業の約80%が小企業の賃金となり、年代ごとの差異は男性ほどは見られません。
また、20代前半では男性、女性ともに大企業と中・小企業との賃金差は狭く、中企業であれば大企業の約90%ほどの賃金はもらえています。20代前半で一番、格差が開くのは女性の大企業と小企業の場合です。
20代前半(20~24歳)の女性の場合、大企業に比べて小企業は約2割ほど賃金が下がるという統計です。もっとも、女性の場合、この差はどの年代でも見られるため、勤続年数が長くなるからといって差が広がったり縮まったりするわけではありません。
また、男性の20代後半では大企業と小企業では賃金の差が徐々に広がっていきます。早い人であれば役職に就き始める20代後半では、小企業と大企業で約13%ほど賃金の差があります。この差は勤続年数が上がるごとに開いていき、ピークの時点(50代前半)で約33%もの差になるというのが統計の結果です。また、大企業だけでなく資本金2000万円以下の企業でも賃金は大企業と同等程度に高い傾向があります。
これを踏まえて、20代前半であれば、企業規模と年収はあまり比例しないため、ベンチャー企業に飛び込んでみるというのも一つの選択肢です。ベンチャー企業であれば、大企業よりも重要なポジションに早く就けるチャンスがたくさんあります。そこで、しっかりとスキルを養い、次のキャリアステップに繋げるというのも良いでしょう。
また、第二新卒枠で大企業を狙うという選択肢もあります。20代であれば、第二新卒枠で採用を行っている会社もあるため、積極的にチャレンジしてみましょう。特に、男性であれば20代のうちはそれほど開かない賃金差も30代、40代となるにつれて明確に差が出てきます。少しでも給与の良い環境に身を置くことを考えるのであれば、大企業への就職は検討しておいた方がいいかもしれません。
もっとも、現代では企業規模に関わらず個々人のスキルを高く評価する会社も増えてきています。大企業じゃないからといって、高給をもらえないかといえばそうではありません。一番大切なのは、かけがえのない人材、社会から必要とされる人材になることです。
◆全年代を含めた賃金水準
男性 | 女性 | |
大企業 | 38万3千円 | 30万4千円 |
中企業 | 31万8千円 | 26万4千円 |
小企業 | 22万3千円 | 24万円 |
男性の賃金水準は、特に賃金格差が一番広がるのが50代前半で、大企業の賃金が50万円なのに対して、小企業では33万6千円となっており、大企業の約67%ほどの給与しかもらっていないことになります。
一方、女性の場合、大企業と中・小企業との賃金格差は男性ほど大きくありません。概ね、どの年代でも大企業の約80%が小企業の賃金となり、年代ごとの差異は男性ほどは見られません。
◆20代前半(20~24歳)の賃金水準
男性 | 女性 | |
大企業 | 26万5千円 | 21万5千円 |
小企業 | 23万3千円 | 18万8千円 |
また、20代前半では男性、女性ともに大企業と中・小企業との賃金差は狭く、中企業であれば大企業の約90%ほどの賃金はもらえています。20代前半で一番、格差が開くのは女性の大企業と小企業の場合です。
20代前半(20~24歳)の女性の場合、大企業に比べて小企業は約2割ほど賃金が下がるという統計です。もっとも、女性の場合、この差はどの年代でも見られるため、勤続年数が長くなるからといって差が広がったり縮まったりするわけではありません。
また、男性の20代後半では大企業と小企業では賃金の差が徐々に広がっていきます。早い人であれば役職に就き始める20代後半では、小企業と大企業で約13%ほど賃金の差があります。この差は勤続年数が上がるごとに開いていき、ピークの時点(50代前半)で約33%もの差になるというのが統計の結果です。また、大企業だけでなく資本金2000万円以下の企業でも賃金は大企業と同等程度に高い傾向があります。
これを踏まえて、20代前半であれば、企業規模と年収はあまり比例しないため、ベンチャー企業に飛び込んでみるというのも一つの選択肢です。ベンチャー企業であれば、大企業よりも重要なポジションに早く就けるチャンスがたくさんあります。そこで、しっかりとスキルを養い、次のキャリアステップに繋げるというのも良いでしょう。
また、第二新卒枠で大企業を狙うという選択肢もあります。20代であれば、第二新卒枠で採用を行っている会社もあるため、積極的にチャレンジしてみましょう。特に、男性であれば20代のうちはそれほど開かない賃金差も30代、40代となるにつれて明確に差が出てきます。少しでも給与の良い環境に身を置くことを考えるのであれば、大企業への就職は検討しておいた方がいいかもしれません。
もっとも、現代では企業規模に関わらず個々人のスキルを高く評価する会社も増えてきています。大企業じゃないからといって、高給をもらえないかといえばそうではありません。一番大切なのは、かけがえのない人材、社会から必要とされる人材になることです。
20代は将来を見据えたキャリアプランを練ろう!
20代は社会人となってさまざまな経験、スキルを身に着ける時期です。20代の働き方で将来の年収が大きく変わります。働き盛りの30代、40代にしっかりと高収入を得るためにも、20代のうちから10年後、20年後を見据えたキャリアプランをしっかりと練っておくことが大切です。自分が設定したキャリアプランを歩むにはどうすればいいか、スキルアップや新しい経験を積むための転職も視野に入れて検討してみましょう。
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