【就活でよく聞く】業態とは?業種・業界との違いも分かりやすく解説

作成日:2022.05.25 更新日:2024.02.14

就職活動を行っていると「業態」という言葉がよく出てきます。漢字から大まかな意味は想像できるものの、しっかりと説明できるという人はほとんどいないのではないでしょうか。 この記事では、業態とはどのような意味なのかを例を交えながら分かりやすく解説していきます。 あわせて、業種や業界との違いも説明します。就活における頻出単語の意味を明確にして、業界研究を進めましょう。

業態とは「商品の売り方による分類」

業態を簡単に説明すると「商品の売り方によって、小売業や外食業などを分類するもの」です。 主に営業形態によって区分された分類であると考えると分かりやすいでしょう。たとえば、コンビニとディスカウントストアは同じ小売業なので「仕入れた商品を消費者に販売する」点においては共通しています。 しかし、コンビニとディスカウントストアではそれぞれ販売方法が異なります。コンビニは、年中無休で長時間の営業を行うので、消費者にとっての利便性を追求した業態です。取り扱う商品は厳選され、値引きも少ないでしょう。 一方で、ディスカウントストアは、低価格で商品を消費者に提供する点を追求した業態といえます。小売業の中でも、コンビニとディスカウントストアは別の業態であることが分かるでしょう。 このように営業形態や取扱商品、営業時間、売り場面積によって業態は分類されます。

業態の例を細かく解説

業態の例を業界ごとに細かく解説していきます。例で挙げたもの以外にもどのような業態があるのかを考えながら読んでみてください。

小売業全体における業態の例

経済産業省「商業統計調査の結果」における「業態分類表」をみると、小売業における業態は大きく11項目に区分されています。

【業態分類表】

●百貨店 ●総合スーパー ●専門スーパー ●コンビニエンスストア ●広義ドラッグストア ●その他スーパー ●専門店 ●家電大型専門店 ●中心店 ●その他の小売店 ●無店舗販売
主な4つの業態について解説していきます。
  • 百貨店
    百貨店は、衣食住に関する多種多様な商品を対面で販売しています。 高額商品を多く取り扱っているのが特徴で、主なターゲットは富裕層です。
  • スーパー
    スーパーは日常生活に不可欠な食品・生活雑貨・日用品を取り扱っています。 業態は総合スーパーと専門スーパー、その他スーパーに分類することができ、取扱商品や売り場面積などによってさらに細分化されます。 コロナ禍以降は、外食を減らして家で食事をしようとする「内食志向」が増えたため、食料品スーパーを中心に売り上げが伸びました。
  • コンビニエンスストア
    コンビニエンスストアとは、年中無休で1日14時間以上の営業を行なっている小売店をさします。 取扱商品の数は少ないですが、種類は幅広いのが特徴です。24時間営業の店舗が多数を占め、全国に展開しているので日常生活に密着した業態といえるでしょう。 コロナ禍においては「巣ごもり需要」が増えた一方で、業績が悪化した店舗もあります。
  • ドラッグストア
    ドラッグストアは、医薬品と化粧品を中心に、日用品や食品を取り扱っています。 コロナ禍においては、マスクや消毒品といった衛生関連商品が好調なだけでなく、化粧品や食品の売り上げも上昇しています。

飲食業における業態の例

一般社団法人日本フードサービス協会が2022年4月に発行した『外食産業市場動向調査』においては、以下のように業態は5つに分類されています。

【業態分類表】

●ファーストフード業態 ●ファミリーレストラン業態 ●パブ・居酒屋業態 ●ディナー・レストラン業態 ●喫茶業態
主な5つの業態について解説していきます。
  • ファーストフード
    ハンバーガーなどの手軽な食事を短時間で提供する業態です。都市部や駅前に店舗数が多いのが特徴です。 ドライブスルーの機能を持ったロードサイド店舗も増えています。コロナ禍における「内食志向」のニーズを満たせるのはもちろん、家族客の集客も期待できるでしょう。
  • ファミリーレストラン
    主に家族層に向けて、さまざまなメニューを低めの価格設定で提供する業態です。深夜営業を行う店舗も多いのが特徴です。コロナ禍を機に業態が変化しつつあります。
  • パブ・居酒屋
    酒類とそれに伴う料理を提供する業態です。コロナ禍において歓送迎会の需要が一気に下がったため、最も打撃を受けた業態の一つといえます。
  • 寿司店
    個人営業の店舗も多い一方、低価格で気軽に寿司を味わえる回転寿司店も増えており、人気を集めています。回転寿司大手の企業は、コロナ禍で賃料が下がった駅前へ相次いで出店している様子です。
  • 喫茶
    店内でコーヒーや紅茶といった飲み物やサンドイッチなどの軽食を提供する業態です。こちらの業態も、コロナ禍で売り上げが大幅に落ちました。

アパレル業界における業態の例

続いて、アパレル業界の主な業態を7つ解説していきます。
  • 百貨店
    扱っている商品が幅広いのが大きな特徴です。 百貨店の中にいくつものショップが点在する「ショップインショップ」の形態で、大人向けから子供向け、ハイブランドからいわゆるファストファッションまで取り扱いがあります。 コロナ禍においては、外出自粛に加え「お出かけ服」離れが進み、売上高は低迷しました。
  • SPA
    SPAとは製造小売業を意味します。 SPAの由来は、1986年に米衣料品大手ギャップの会長が自社の業態を指していった“Speciality store retailer of Private label Apparel”の頭文字の造語です。 企画から製造、販売まで一貫して行う業態をさします。製造まで行うことで生産コストを抑えられる点は大きなメリットです。
  • 販売代行
    依頼された企業の要望や必須要件を聞き、販売業務や店舗の運営、マーケティングなどを行う業態です。
  • OME
    OMEとは「Original Equipment Manufacturing(Manufacturer)」を略した言葉で、他社ブランドの商品を製造する企業です。OEMに製造を委託することでコスト削減になるのは大きなメリットです。 少量のみの生産に対応していることが多いため、在庫リスクの低減にもつながります。
  • メーカー
    メーカーは主に、商品を企画・製造をしてアパレル小売にその商品を卸したり、販売を行ったりします。製造から販売まで一括で行うため、一つの企業に多くの役割を持つ社員が在籍していることが多いです。
  • アウトレット
    シーズン中に売り切れなかったアイテムやキズ物、サンプル品などを割引いて販売する業態です。店舗は割り引いて販売することで不良在庫を減らせます。 消費者にとってはハイブランドの商品を安く購入できるメリットがあります。

業態は常に変化し続ける

業態は営業形態によって変わります。消費者のニーズやライフスタイルが変化することで、営業形態も新たなモデルを構築する必要があるのです。 新型コロナウィルス感染拡大で、さまざまな業態が変化を強いられてきました。コロナ禍における小売業界で、スーパーにおいては集客方法が大きく変化しました。 店舗の「3密」回避のために、チラシの配布や特売の回数を減らしたのです。業界内では「毎日安売り」を意味する「EDLP」(Every Day Low Price)への切り替えが進んでいます。 百貨店においては、営業制限や外出自粛を受けて「リモート接客」が導入されました。ZoomやLINEで販売員による商品説明を受けられます。 飲食業界においてはコロナ禍における内食志向の高まりや外出自粛の動きから、テイクアウトを取り扱う店舗が大幅に増えました。冷凍食品を販売しているファミリーレストランを見かける機会も増えたのではないでしょうか。 アパレル業界においては、外出機会が減ったことによって外出用の衣服の販売は減りました。ECサイト(商品やサービスを独自運営のウェブサイトで販売するサイト)を整備し、販売を加速させる動きが広がっています。 このように消費者のニーズやライフスタイルが変化することにあわせて、業態も衰退したり新たに生まれたりと、その都度変わっていきます。 就活においては、業態の変化を念頭に置いて希望の企業をしぼりこむことが大切でしょう。

業態と業種の違いは?業種は「取扱商品やサービスによる区分」

業態は商品の営業形態によって区分されるのに対し、業種は「取扱商品やサービスによる区分」になります。業態は商品の横割り的考えで分類したのに対し、業種は縦割り的な考えになるでしょう。 国内の企業は、総務省が発行している「日本標準産業分類」によって自社が取り扱う業種を分類しています。分類内容は時代の流れに沿って、その都度改訂されています。 現在のものは平成25年10月に改訂され、平成26年4月1日施行されたものです。内容は20種類の大分類の下にそれぞれ中分類があり、さらに小分類に分かれています。大分類である20種類の業種は下記のとおりです。

【業態分類表】

●農業、林業 ●漁業 ●鉱業、採石業、砂利採取業 ●建設業 ●製造業 ●電気・ガス・熱供給・水道業 ●情報通信業 ●運輸業、郵便業 ●卸売業、小売業 ●金融業、保険業 ●不動産業、物品賃貸業 ●学術研究、専門・技術サービス業 ●宿泊業、飲食サービス業 ●生活関連サービス業、娯楽業 ●教育、学習支援業 ●医療、福祉 ●複合サービス事業 ●サービス業(他に分類されないもの) ●公務(他に分類されるものを除く) ●分類不能の産業
たとえば、靴を小売りしている商店であれば次のように分類されます。 大分類においては「卸売業、小売業」になります。中分類においては「織物・衣服・身の回り品小売業」です。小分類においては「靴・履物小売業」になります。 このように大分類から中分類、中分類から小分類の順に分類をしぼりこんでいきます。

業界とは「商品やサービスを取り扱っている分野」

業界とは「商品やサービスを取り扱っている分野」をさした言葉です。同じ商品やサービス、類似商品を扱う企業同士は同じ業界になるでしょう。 同じ業界内であれば業務内容にも類似点が多いです。就職活動における「業界」は、業種を取り扱う事業によってより細かく分類したものです。 ユニクロを例に考えてみましょう。業種は「小売業」ですが「アパレル業界」として語られることが多いです。

業態の意味を正しく理解して就活しよう!

業態は「商品の売り方によって小売業や外食業などを分類するもの」です。 つまり、営業形態によって分類されるのです。消費者のニーズやライフスタイルの変化によって業態が大きく変わる点も、就活において企業を選ぶときの参考にしてください。 また、業種は「取扱商品やサービスによる区分」であるのに対し、業界は「商品やサービスを取り扱っている分野」をさします。意味をしっかり理解して業界研究に取り組むことが、就活成功の第一歩になるでしょう。

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